うさうさ物語50・うさぎの使命

 

 

 はぐ、はぐ。……、あ。こりは我慢。

 ベランダの網戸をあけて、おんもに置きましの。しゅぐに鳥しゃんがみつけて、つつきに来てくりマシ。

 鳥しゃん、コンニチワ。毎日暑いでしぃねぇ〜。うさ?うさはねぇ、夏の帰省中なの。

 ハワイでハンサムなレーサーのマネージャーをちているんだけど、夏だから、スペインの別荘に行くの。しょの前に成田で降りて、使命を果たしに来たの。

 うん、レタス、おいちぃでちょ?

 今朝、清二しゃんが採ってきてくりたばつんりの、サニーレタスでし。

 でも気をつけてネ。レタスは食べ過ぎると、眠くなっちゃうから。

 あ、お水飲みたいの?まってて、汲んできてあげる。

 とて、とて。ジャー。ヨタヨタ。

 はい、お豆腐のパックでゴメンだけど、お水でしヨ。

 都会の生活は、鳥しゃんは、タイヘンでしぃネ。

「おい、うさぎ」

 はい。

 ナニでしか、京ちゃん。

「お前なにしてるんだ」

 うさね、今、大好物の、レタス断ちをちてるの。願をかけてるの。

 宇宙船のシトたちが、無事に地球に帰って来れますよーに、って。

 いっしょ、ステーションのおシトも、一緒に帰って来ればいいのにネ。

「そうか。で、お前なにしに来たんだ?」

 日本に帰ってきたから、実家に戻ったノ。

 うさのお家は奥日光の温泉宿だけど、しょこまで戻ったら、明日のフライトに間に合わないから、京ちゃんにちぃに、帰ってきたのでしヨ。

 ふぅ。お昼のサラダおいちかった。おごちしょーしゃま、でし!

 あのね、夜はうさ、おいちぃお刺身が食べたいナ〜。

 ねぇねぇ、連合市場に買いに行こうよぉー!

「お前、そのために来たのか」

 うん!

 京ちゃんが選んでくりるおサカナのお刺身、しゅきだもん!

 ねぇねぇ、新鮮なサバがないかなぁ。いつか作ってくりた、シメサバとスライスタマネギを交互に重ねて、レモンの汁とぶっかけ醤油をかけて、冷蔵庫で冷やした、あれ、また食べたいのー。

 あぁでも、スズキもいいでしネ。鮎ってまだ市場に出てるカナ?サワラもいいなぁ。ハモー!

「……」

 無言で京ちゃんが、釣り用のクーラーボックスを取り出して肩に掛けまちた。これまた釣りの時に使う凍らせたペットボトルとうさを、しょの中に入れて。

「ゆれて気持ち悪くなったら言えよ」

 うん!しゅっぱつ・しんこーぉ、ららら・らーん♪

 おいちぃお魚を食べて、うさはにぃにぃとの再会の前に、ふわふわ毛並みに磨きをかけるのデシ。

 そうちて、ネ。うさの隠された使命、とは。

 京ちゃんをシアワシにしてあげる、コト。

 京ちゃんはうさを好きだから、うさのワガママをきくのがスキでしの。うふふ♪

 

 みなしゃまもおいちぃもの食べて、シアワシな夏を、でし!

 

                               一時帰国うさぎの日記