うさうさの、函館・ひーちゃんを慕う旅行・その1

 

 

 みなしゃま、こんにちは!かわゆいうさうさでーし!

 うさはぴちぴち、元気に過ごしてまし。

 先日もイベントに行ってきまちた。当日は台風が近づき、ヒコーキしゃんが飛ぶかどうかドキドキ。ドキドキちながらも早起きちて、朝からコンニャクを煮て卵を茹でまし。三日も留守にするから、ガスと水道の元栓を締めて、電気のブレーカーは落としていくの。しょの前に冷蔵庫の中を片付けなきゃ。ナムルと、コンニャクの煮しめとゆで卵、鶏肉の七味醤油漬けのてんぷら、という、訳のわからないお弁当作って凪しゃんとともに福岡空港へ!空港には、珍しく待ち合わせ時刻通りに、FしゃまBしゃまがお越しでチタ!うきゅー、おはようごじゃいまーし!

 ヒコーキをチェックインちてお荷物を預け、第三ターミナル二階のロビーで、はぐはぐ朝ごはん、でし。福岡空港の第三ターミナルは昔は国際線だったトコロでしが、国際ターミナルが新設さりた現在、到着便がちょっと使うだけで、二階はほとんど使われておりましぇん。いつ行っても空港関係者とおぼしきシトたちが、ご飯食べたりお昼寝ちたりちていまし。凪しゃんも昔、販売業に従事ちてたいた頃、急に休んだバイトしゃんの代打とちて空港に乗り付け、福岡銘菓を売っていまちたでし。

 マンマはちっと余りまちた。コンニャクとナムルとちっちゃいおにぎり二個を、うさうさは大事に包みなおしまちた。旅行中は何が起こるかわからないから、非常食は確保ちておかないと、ね!

ヒコーキしゃんはなんとか無事に飛び立ちまちて、うさは東京に降り立ちまちた。しょのまま浅草橋へ、トコトコ。

うさは文具会館で凪しゃんのお友達が参加ちたオンリーの売り子しゃんをちていたのでしが、そりでも、うさのこと知ってるシトもいて、撫でてもらえて嬉しかった、でし!クッキーくだしゃったUしゃま、お会いできなくて残念でちぃたの。

 銀魂の土方受けオンリーは盛況でちた。うさたちは1330分に撤退、徒歩五分の別会場に居た、A級のKらいしゃまと待ち合わせ、せ、せ……。あり、お一人、人数が足りましぇんヨ?

「あぁ、Fちゃんは浅草であってる○のオンリーに買い物に行ったよ」

 と、教えてくりたKらいしゃまのオテテにはFしゃまのお荷物。天下のKらいしゃまを荷物運びに使うとは、Fしゃま、イノチ知らずでしぃ〜。

「いや、あたしの買い物も頼んだから」

 あ、しょーでしの。ふぅん。ところでKらいしゃまお車?

「あぁ、うん」

 だいしゅきー!

「はいはい」

 うさとBしゃん、凪しゃんは、Kらいしゃまのでっかいシュテキお車に乗って、浜松町へゴゥ!お荷物多い時に電車にのんの、ちなくっていいのはラクチンで嬉しいなぁ〜。浜松町では世界貿易センタービルへ。このビルのよいところは週末にもランチタイムがあるところ、でしの。フリードリンクつきのランチがあるお店で、うさは鶏肉のマヨネーズソース焼きをご注文。Bしゃまも同じく。やっぱりだって、土方しゃんのオンリーの帰りだからね!

「チケットのチェックインしてきます。すぐ戻ります」

 と、言って凪しゃんは、マンマが来る間に隣接のモノレール駅へ。ツアーのチケットなのでウェブチェックインが出来なかったのでし。JALANAのカウンターが並ぶしょこは、見たことがないくらいの大混雑でちた。えっ、ナニナニ?

「あら、なして入らんとやか?!」

 うさの前で、聞きなれた博多弁のおばしゃまが悲鳴をあげらりまし。そりもしょの筈、JALANAも、羽田発の九州行きにはひーちゃんのマフラーのような真紅の、「欠航」の禍々しい文字が!カウンター大混雑の筈でしぃ〜。

 偶然の幸いなことに、凪しゃんの手には、福岡へ帰る便ではなく、函館空港行きのチケットが握られておりマチタ。しょう、土方受けオンリーののち、歳三しゃん(史実編)の最後を辿るたびに出る予定なのでし。入らないチケットをガシガシ、自動チェックインの挿入口にムリに突っ込もうとしゅるオバしゃまに、同じ南国人としての「コマッタラチカラヅク」癖を見ながら、他人ではないようなキモチで凪しゃんは優しく、欠航だからカウンターへお行きなしゃいと声を掛けマチタ。おばしゃまは泣きそうなお顔でカウンターへ行かれまちた。

 凪しゃんのチケットは無事に受け入れらりまちた。やりやり。通りがかったカウンターには本日の宿を求めるシトたちの列が。ちかち三連休中の中日とあって、なかなか、ホテルはとれないようでちた。かわいちょう。

「あれ不安なんだよねー」

 かつて、新千歳空港で同じ目にあった凪しゃんが呟きまし。かつて二泊三日の旅行が五泊六日に延びたことがある凪しゃんでし。しょの時は、お友達に泊めてもらったり、会社のシトが出張で使う予定だったホテル予約を横流ししてもらったりで、空港泊まりの悲哀は知らずに済みマチタ。が、キャンセル待ちの空港ではもう三日も空港に足止めなの疲れたの、と、半泣きのおぜうしゃんが居たものでし。かわいちょうに……。

 お店へ戻ると、ちょうどマンマが運ばれてきたところ。アイスコーヒーとともにいただきまぁし!ふきゅーん、おいちぃ。やっぱりイベント帰りのマンマはフリードリンクつきじゃないとね!喉渇いてるからね!

Fちゃん遅いねぇ」

 タラコパスタを食べ終えたKらいしゃまが紫煙を吹き上げながら仰いまちた。うん、ちっと遅いでしネ。都営浅草線・大門からは直結だから、お道に迷ってることはないと思いましが……?

「あぁ、きたきた」

 ヨタヨタと、Fしゃまがお到着、ちたのは1450分ごろ。あきゅーん、もう、ランチタイム終わっちゃったでしぃ〜。

「じゃあ行こうか。空港まで送るよ」

 と、男前に優しいKらいしゃまのお言葉に、みんなで甘えまちた。Fちゃんは、Kらいしゃまのお車の中で、朝の残り物のお弁当でランチタイムでし。

「おなかすいたー、おなかすいたー」

 そりゃしょうでしょう。当たり前でしの。お弁当をはぐはぐしゅるFしゃまは華奢で小柄なかわいこちゃんでし。凪しゃんのように大食らいでも酒飲みでもありましぇん、ちかち。

Fちゃんって、いつもおなかすかせてるね」

 Kらいしゃま、そりは誤解でし!イベント関係であうことが多いからたまたま!いつもはチガイましぃのヨ。あ、Fしゃま、お弁当食べ終わった?はい、うさが非常食に持っていたチョコもどーじょ!いつぞや一緒に大阪へ向かう列車の中で、飢えたFしゃまが向かいの席に座っていた子供のボンタン飴を、「奪い取りそうになった」と仰った時からうさ、Fしゃまと同行の時は、非常食を必ず携帯しゅるようにちていまし!

「……ふぅん」

 Kらいしゃまのお見事なハンドルさばきで、お車は、一路空港へ!道は混雑ちていまちたがKらいしゃまだから大丈夫!途中、刑場跡を通りましが、「あぁ、近藤さーん!」「いや近藤さんが斬られたのはここじゃないから」「大将首ですもんね」などと話して、バチがあたりしょうデチタ。

 お見送りちてくりたKらいしゃまとバイバイちて、うさうさ一行は函館へ。南ターミナルの混雑とは無縁に、函館行きヒコーキは定時に飛び立ちまちた。初めて降り立つ函館空港はキレイな空港でちた。後日、地元のシトに聞いたところでは、ほんの数年前に建て直したばかりだとか。

 荷物を受け取って、レンタカーのカウンターへ向かいまし。

「あー、どの会社だったかなぁー」

 トクー!レンタカーで、自賠責保険つき24時間6300円という破格値でお車を借りた凪しゃん、自分が申し込んだレンタカー屋しゃんが何所だったのか、忘れちったみたい。ばかばかー!空港のカウンターには五社くりゃいが、ズラリ。どーしゅるつもりでしかぁー!

「勘でいく」

 ヘンなところで度胸のある凪しゃんは、ずいっとレンタカー・ブースへ。並んだ受付のシトたちを一瞥、そちてスタスタ、日産レンタカーへ。

「××(凪しゃんの本名)です」

「はい、お待ちしておりました」

 当たった!しゅごいヤマカン!

「目線に反応があった。予約客の情報は手元にあるから」

 あぁ、しょう。なーんだ。ふぅーん。

 空港からしゅぐの営業所に送られて、しょこでレンタカーのお手続き。借りたお車は新型のマーチ、サクランボ色の、まだほんの8000キロちか走っていないピカピカのお車でちた。

「ナビよろしく」

 凪しゃんがお連れの二人に地図を押し付けまちた。

「はい、荷物積んで、行くよー」

 凪しゃんが連れの二人を促しまし。二人はいっちょうけんめい、地図を見てくりていまちた。が。

「あっち?」

「こっち?」

「どっち?」

「空港がココだから……」

「え、この地図どっちが上?」

 ……。

「市街地までの方向はいいよ、さっき案内が出ていたから」

 ぽてぽてのチビスケなので誰も信じてくりましぇんが、若い頃にはライフル射撃で頑張ってた凪しゃん。視力は左右ともに2.0、暗視視力も、日ごろお魚たくさん食べるからバッチリでし。だからドライブをしゅる上で、問題は運転技術が稚拙なだけ!そりが最大の大問題!

 お車に乗ってお道をブロローン!ちっと雨が降ってたけれど、北海道の道は広くて素晴らしいなぁ。

「あっち?」

「こっち?」

「どっち?」

 後部座席の二人はまだユっていまし。ちょーがないなぁ、うさが地図を見てあげましよ!

 あり、この地図、うさ語で書いてないよ?

 ココにタンポポ、とか、コッチに水場、とか、うさ用の目印がないとうさ分かんないよー!

「……もぅいいです……」

 ぼんやりとしたオノレの記憶を頼りに、初めての街を自力で走るハメになった凪しゃん。雨はふるふる人馬は濡れる、こすに越されぬ田原坂〜♪

「ここ函館だけど」

 あり?

 しょんなこんなのうちに、半泣きの凪しゃんは、なんとかお宿にたどり着きまちた。きっとKらいしゃまをアシにこき使ったバチが当たったんでしヨ。ホテルはJALシティ函館、でし。函館山の麓にあってベイサイドの煉瓦通りにも近くて、よいお宿でし。

「でも一泊朝食つきで1500円なんだよ」

 え?!

「このフリーツアーは、羽田発・二泊三日で27800円だから」

 え、え、ナニ、そのお値段は?!三連休の中日出発なのに?!羽田・函館の往復はどんなに下げても12600円だから、残りがホテル代とちて、おぉ、凪しゃんの計算はあってまし!

「おなかすいたー!」

 既にFしゃまの定番フレーズになった台詞が、お部屋に響き渡りまちた。

「じゃ、ごはん食べに行きますか」

 お財布と傘を持って、ヨタヨタうさぎの一行は、おんもに出たの、でし♪