うさぎの極北・ヒットエンドラン日記・しょのヨン
うっそーん!
という、某森のご主人しゃまのよーな驚愕の言葉とともに、サービスちていただいたリシャールとロマネコンティを、まじゅは拝んで、そりからいただきまし。
「……め」
メ?
「目覚めよ、バッカスッ!」
感激のあまりしょんな言葉を口走るAぢゃ子しゃま。
「美味しいですね。とても」
いこまんもぱくぱく。うん、しゅっごくおいちぃよね!リシャールも勿論、喉を迸りぬけるけど、何よりもやっぱり、さしゅがのロマネ・コンティは。
「口の中でブドウが膨らみます。大爆発ですっ!」
「んまい。あ、また、んまいって言っちゃった」
「素晴らしい。感激……っ!」
「凪さん凄いですね。明日は北○道ワインの人が迎えに来てくださるんでしょう?どこに行ってもVIP扱いですね」
「何処にってことはないけど、食べ物屋と酒屋では時々、そういうこともあります」
凪しゃんがおかわりをちた2センチを、ゆっくり食べながら言いまちた。
しょうなの。時々思いがけない優遇をさりてちまう、うさ一行でしの。多分、しょの原因は熱意と、買う買うオーラと、ムダな知識深さと、気に入ったところには何度も通うから、だと思うんだけど……。
うさも考えるの。こんなこと書いたら嘘みたいじゃないかちら、自慢したがりのうさぎと思われないかなぁ、って、悩むこともありまし。
「えー、そんなことないよ、うさ」
「そうそう。事実を伝えてみんなを羨ましがらせてくれるのがうさの仕事だよっ!」
しょ、しょんなのがうさのシゴトとは、うさ知りませんでちた。でも、お二人に励ましてもらってえへへ、嬉しいデシ。こりからも、事実を粛々と書いてゆきまし。
おいちぃソフトクリームに是ス焚くなお酒をたらたらとかけて、食べ終わる頃、クッキーとおコーヒーが出てきまちた。うーん、でもまだおクチの中にロマネコンティが居るから、ちっと深呼吸ちてから。ふぅ〜。
「そういうお客様もいらっしゃいますよ。余韻の味が消えるからコーヒーは要らない、と仰る方も」
マスターがにこにこちながらお話をちてくだしゃいまちた。ありがとぉ、マスター。んでも、うさはコーヒーを好きだから頂いて行きましネ。クッキーも自家製で、コアラやうさぎや、ワンコしゃんの形。かわゆくてサクサク。おいちぃでし。ここのマスターはもともとは洋菓子職人でいらちたとか。北海道のミルクにほれ込んでこのお店を作られたしょうでし。
銀座にも、支店があるんでしぃのヨ。東京にお住まいの方はぜひ、足を運んでくだしゃいな。
おごちしょうしゃまでちた、と、うさうさたちがお店を出たのは夜の7時過ぎ。お会計は三人で5000円からお釣りが出まちぃた。もちろん高くないことはないけれど、味からしゅると、しゅんごくお安いでしぃ〜。
そりからぶらぶら、夜のススキノをちっとだけ観光。ラーメン横丁、新ラーメン横丁でしよ〜。アイスクリームをお代わりちたから、まださしゅがにおなかすいてましぇんけどね。しょちて南国の、ラーメンは400円が相場という国から来ると、極北のラーメンの値段にはびっくりびっくり、でしけどねぇ〜。
んでもまた、今度是非、あむあむいたちまちょう。そりから地下鉄に乗って札幌駅へ。南北線からJRの駅へ繋がる通路には、あ!
花畑牧場の直営店、でしっ!
「明日、通るなら帰りに寄りたいです」
と、仰るいこまんのご希望を叶えるべく、うさうさは一生懸命、帰路を覚えまちた。荷物を預けたロッカーを探して、ちっとだけ右往左往。スーツケースを出して引っ張って、ホテルからの送迎バスにのんの、いたしまし。あのね、今日のお泊りはガトーキングダム・シャッポロといって、温泉露天風呂つきの大きなホテルでし。ANNA本部の集会所なのでし。
ちっと郊外で交通の便は悪いけど、送迎バスを上手に使えば便利なものでしの。一泊素泊まり3900円と言う、オフシーズンの金曜日ならではの格安宿泊デシ。チェックアウトは12時までだからゆっくり出来るし、朝ごはんをつけるなら500円でつけられるでしヨ!
「温泉、いいですねぇ」
「温泉、素晴らしい!」
バスが出発、雪景色を眺めながら、だいたい30分とちょっとで到着いたしまし。スタンダードツインに追加ベッドの筈だったでしが、内向きとはいえ広々ツインを居ただけまちたでし。らっきぃ。フロントしゃんに鍵をもらって、しょこへなきうさしゃまのご主人・Sしゃまからのおメールが。はぁい、うさでぇし!
Sしゃまとはエレベーターホールの手前でお会いできまちた。Sしゃま、うさでぇし!12月から、三ヶ月ぶりでしぃ〜。Sしゃまが手にちていたものは数々のヒグマしゃんのご本っ!
ありがとぉ〜!
お仕事帰りのクマしゃんも、一緒でちた。お久しぶりでしの〜!
「ガウ」
「えーと、初めまして」
「こんばんは」
「ま、とにかく、お部屋へ、部屋へ」
らんらん、うさたちは714号室へ。うさはなきうさしゃまと、ほっぺをしゅりしゅり、なきうさしゃま、お元気でちぃたか?うさは元気デシ。うさは、なきうさしゃまと教会の鐘を鳴らすしょの日まで、決して死にましぇーん!
お部屋の中でお茶を飲みながら、お話をいたしまちた。色んなことを話せてとっても楽しかった……。今回、うさが現地採用ちたANNAの岡山支部と山口支部の要員を、極北本部のSしゃまにご紹介出来てよかったでし。極北で認定さりてはじめて、ANNAでは正会員と認められましからねっ!
「じゃあ、また」
「おやすみなさい」
Sしゃまとペット兼旦那しゃまのクマしゃんが、バイバイちて行かれたのは夜の九時半くらい。明日は新千歳空港で落ち合って、うさうさたちは春の戦場へ旅立つのデシ。
お二人をお送りちて、パタン、と、ドアを閉めた、あとで。
「思いがけずいい男でした」
うさたちの話題はクマしゃんのこと。
「思っていたとおりのいい男でしたよ」
「あれはハッテン場で狙われるでしょうね」
「ミョーに格好いいんですよね。姿勢がいいからかな?」
「姿勢がいいからですよ。猫背の男に用はないです」
人様のペットさま兼だんな様を、好き放題に言う、うさたちを許してくだしゃい〜。
しょちて。
「さて」
いこまんが、室内を見回して。
「軽くだったら、もう食べられますね?」
夕食に行くよ宣言を出しまちた。はぁい、と、うさたちはお返事。
えっとね、Aぢゃ子しゃまから『ジンギスカンを食べたい』というご希望が入ってまし。うさ、一応、麻生の『炭の灯かり WA!GAJA麻生店』はどーかなと思って、クーポンを印刷ちてきまちた。炭火焼のお店で、ジンギスカンだけじゃなくて焼肉と居酒屋メニューがありまし。ジンギスカンは専門店より街中で食べる方がよいでしヨ。専門店はお値段がお高いでしぃから。なかなかお安く、かつおいちぃと、うさのメル友しゃまが教えてくりまちた。
送迎バスが止まるから、移動もしゅぐに出来まし。営業時刻は午前3時まで、でし。22時にホテルを出る送迎バスで行って、23時半に麻生を出発しゅるバスで帰ってくれば、よろちぃんじゃないでちょーか。
「分かりました。じゃあそうしましょう」
てきぱきと話はキマリまちた。20時10分前までお部屋でまったりと過ごし、20時のバスにのんのちて、麻生へ、びゅいーん!ダイエーの前で降りて、てくてく、店までは徒歩、3分というところでちた。
「ここですか?」
「そのようです」
お店の外観はなかなかでちた。二階へ上がってカウンターで三人でしと言うと小上がりのお座敷へ案内ちていただきまちぃたの。メニューを見るでし。んー、なかなかりぃずなぶるデシ。
「時間がありませんから、食べたい物をざーっと頼んで行きましょう」
「味つき生ラムジンギスカン(一人前380円)は必須ですね」
「ごめんなさい、私、食べられないかも知れないので二人前にしておいてください」
あ、牛タン(580円)がありましよ、いこまん!
「じゃあそれを。あとは、オススメ焼肉三種盛(980円)」
「ビビンバ(420円)が食べたいでーす」
「盛岡冷麺(480円)が食べたいでーす」
「ごはんものはそのくらいで。あ、えびマヨフルーティーサラダ(380円)が美味しそう」
「飲み物はクーポンを印刷してきました。サッポロ黒ラベル(中ジョッキ)かソフトドリンクが一人1杯無料です」
「ここ、えらく安いですね」
たちかに、全体的に低価格、でし。ソフトドリンクが140円に中ジョッキが280円。エビスが340円、でしの。
「量が少ないのかな?」
炭火を持ってきてくりたおねいしゃまに、ついでに注文をがーっと通しまちた。おりおりも早く来たでしよ。がーっと並んだ、量はけっこう、ありまちた。
「現在時刻、20時35分」
たいむきぃぱぁ役のこまんが仰って。
「きりきり焼きますっ!」
お肉の皿から凛々しく、Aぢゃ子しゃまが、炭火の上にお肉を広げて焼いてくりて。
「はぁー、サッポロのさっぽろびぃるは美味しいなぁー」
飲んでばかりの凪しゃんは相変わらずヤクタタズで。
あむっ!
ん、おいちぃ。あれ、なんか、お安いのに牛タンも、ちゃんと厚くておいちぃでし。生ラムは本当に美味しかったデシ。味つきのジンギスカンが炭火に焼けて、じゅうじゅうと。
「あ、美味しい。これなら大丈夫」
食べられますといこまんが言ってくりて、よかった。
「エビのサラダもすっごく美味しいですよ」
「いいですね、このお店。今度はおなかすかせてゆっくり来たいです」
みんなであむあむ、むしゃむしゃ、ごくごく。おいちぃ、でし。うん、とってもおいちぃよ。
ま・うさはしょう、お味にこだわりのあるグルメうさぎではありましぇん。うさの味覚はコストパフォーマンスでかなり左右さりまし。しょんなうさうさ評価では四つ半星のお店でちた。味付け生ラムジンギスカンがしゅっごく柔らかくて、さらに炭火焼きだから滴った脂の焼けた煙に炙られ風味が増して、んまんま!
二人前を三人でわけてけっこう量がありまちた。
今度は、こりを、一人で二人前、食べましー!(でも二人前で760円)
「盛岡冷麺〜。ダイスキ〜」
嬉しそうに凪しゃんが呟きまし。シコシコ歯ごたえの盛岡冷麺にはリンゴしゃんが乗ってまちた。んまんま。今度はユッケジャン麺にも挑戦ちたいでし。
ざーっと三人が食べ終えたのは、なんと10時53分。みんな急ぎすぎぃ〜。実はおなかすいていたのかもしりましぇん。
「しゃ、写真を忘れてました……!」
おなかいっぱいになってから気づいたAぢゃ子しゃまは空になったお皿を寂しく、激写ちていまちた。ドンマイでし。お迎えのバスは11時30分に来るからしょの10分前にお店を出て、てく、てく。
「ああ、地面が凍ってない」
悲しく呟く我が家の凪しゃんでし。山口のAぢゃ子しゃまが、すってーん、と、転んでくりるのを楽しみにちていたのにと嘆きまし。なんて性格の悪いシトでちょう。いこまんは趣味でスキーに行くから雪道は馴れたものでしの。
迎えのバスにのんのてちて、うさたちはホテルに帰ってきまちた。温泉は明日のお楽しみにちて、ゆったりまったり、眠くなるまでお話をちてから、しあわしうさ一行は、極北の地で眠りについたの、でし。