Mらしゃまの毛皮鮫しゃまを胸に、頭をなでつつセイコーマートの中をうろつく、うさ一行。ホットシェフ、というコーナーに、焼き鳥を塩で頼みまちた。あ、枝豆コロッケだって、食べたぁい!そりと極北限定の、カルビーのポテトチップ。もちろんサッポロクラシックの500ml缶を二本。Mらしゃまは野菜ジュースを買っておられたかな。
お酒コーナーには相変わらず、コンビニとは思えない世界のワインの数々が並んでまし。ううっ。うさの全身の毛が引っ張られるけど、がまーん!Sしゃまが教えてくれた極北経済情報によると、セイコーマートしゃんの経営母体は問屋しゃんなんだって。だからお酒の品揃えは見事でしが、残念ながら北海道ワインはないの。商売敵だからね!ううっ、うさはセイコーマートしゃんもダイスキだけど、北海道ワインのWたなべしゃまとTなかしゃんの恩は裏切れましぇーん!(じた、ばた)
お買い物を済ませて、ホテルのお部屋で二次会。今日の昼間のイベントのこととか、今度のDのおんりぃのこととか、銀魂のこととか、Mらしゃまとはリボーンのことも、ちっと話しまちた。
「老化現象かもしれない、と自分で思うんです」
と、サッポロクラシックを片手に、初体験の枝豆コロッケを食べながら凪しゃんがため息をつきまし。うさはSしゃまのお膝の上でなきうさしゃまと、イベントでいただいたクッキーを、はぐはぐ。ねぇなきうさしゃま、とってもおいちぃねぇ。んきゅっ!
「強くなければウケられない、賢くなければウケる資格がない、というのが、モットーだったんですが」
「え、ヒバリちゃんは強くて賢いじゃないですかぁ〜」
「もう一人の方です。銀色の鮫の方。強いのは強いけど」
もぐもぐ、コロッケを齧りながら、凪しゃんがあえて言わなかった言葉の続きは、うさにも分かりマチタ。腕っ節は強そうだけど、賢いかどうかは、そのぉ……。
「男が衰えて自信喪失してロリに走るように、私も老化しておバカのかわいらしさ、ショタに走っているのかもしれません」
「えー、そんなことないですよぉ」
優しいMらしゃまが慰めてくれまし。でも凪しゃんはまだ、グズグズと嘆いてまし。
「その人は幾つなのガウ?」
クマしゃんがお尋ね。
「基本22歳です。でも私が惚れたのは32歳の核弾頭のようなお姿です」
「……ガゥ?」
クマしゃんはお車の運転がとっても上手な殿方でし。んでも、Sしゃまの英才教育によって専門用語を理解ちておらりまし。優しいクマしゃん、しょのバカなヨッパライは放置ちていてよいでしヨ。
Sしゃま、そりより新居のお話を聞かせてくだしゃいな。Sしゃまのお住まいの隣の電信柱がANNA本部でしぃからね!Sしゃまがお引越しさりればANNAも引っ越すのでしぃ〜。
お引越しした当初はしょの電信柱が雪に埋もれて回線の工事が出来なかったというお話に、うさうさは、ドキドキ。二月に爆弾低気圧の超積雪にうもれたけど、そりでもうさは、極北の雪が恋しいでし。あの銀世界をまた見たいなぁ。十二月って、雪は積もっていましか?
「降ります。でもまだ、道路に人の背丈ほどの雪壁は出来ていません」
極北では、除雪機が道路の雪を掻いてゆきまし。しょりが冬の間に積もって、歩道と車道を隔てる雪の壁を作るのでし。じゃんねん。でも降ってくれれば、このホテルのお庭は銀世界でしね!今年の二月にはこのホテルの庭で、うさ、うさぎ仲間の足跡を見つけまちた〜!お寝坊うさがねむねむの時にお庭を散歩ちていたみたい。今度は見つけて、お友達になってもらうの。たのちみぃ〜。
クマしゃんはお仕事の後だったから、先に引上げられまちた。Sしゃまとは夜遅くまでお話しちて、自転車でお帰りのSしゃまをお見送りぃ〜。明日もよろちくお願いいたしましぃ〜。
凪しゃんは、お部屋に帰るなり、ねむねむ。うさもお着替えちてネンネちよう。Mらしゃま、うさと一緒に眠ってくだしゃいな。明日も仲良くちてくだしゃいね。
おやすみなしゃいでしの。……ぐぅ。
翌朝。
ネンネしゅるのが早かったので、うさたちは比較的、早めに目覚めまちた。と、いっても朝の七時くりゃいでしが、休日の午前は眠りとおすいつもに比べれば早起き、でし。
「温泉に入ってきます」
と、凪しゃん。
「私はお部屋のお風呂を使わせていただきますねー」
と、Mらしゃま。
ガトーキングダムしゃっぽろには、ふぇありぃふぉんてぃーにゅ、という温泉設備が付帯ちていまし。ジムも併設、立ち寄り湯もちているから夜はちと混むこともありまし。でも朝は宿泊客の専用デシ。夜居ヨッパライ過ぎてお風呂が危険なナギしゃんとうさは、最近、ココの朝風呂がお気に入り。郊外の気持ちがいい空気をすいながら、露天風呂にちゃっぽん。ふぅー。
夏休みの日曜日の朝にちて、たいへんひろぉい大浴場にお客さんは4〜5人でちた。日曜泊の朝なんかは貸切が珍しくないでし。お湯に浮かんでまったりー、ちていると、元気が出てくる気がしまし。いえ、うさもナギしゃんも普段から、しょんなに苦労して生きているワケではないでしが。
たっぷりゆっくり、お風呂の中に漬かって、ふかふかのうさうさはお部屋に戻りまちた。Mらしゃまもお風呂上りデシ。ブランチに佐藤水産に行くから、朝食はつけていないから、Mらしゃま、お菓子を軽く召し上がりましぇんか?うさ、お茶をお煎れしまし。こぽこぽ。
今日はこりからね、10時20分くりゃいにチェックアウトちて、10時30分にろびぃでみんなと待ち合わせデシ。しょの時間に到着のシャトルバスで、札幌のシトになっちゃったもと九州(吸収)ワイン海綿ズの片割れ、Yしゃまがいらっしゃるの。そりから佐藤水産に連れて行ってもらって、買い物ちてマンマ食べて、北海道ワインしゃんへ行くでしよ!
「分かりました」
はぐはぐ。軽く(?)いただいたお菓子と昨日の宴会の残り物を食べ、とりあえずの飢えを満たす、うさたち。テレビを見ながらゆったりと過ごす、ああ、こりぞ休日の朝、デシ。イベントの朝はこんな風にはいかないでしからねぇ。シアワシでしぃのぉ〜。
Mらしゃまも寛ぎモード、うさをダッコちてベッドの上でゴロゴロちてくりていまし。うさも、ごろりん、ごろりーん。
「ぷっ」
ん。ホテルのスタッフしゃんが手作りちたという観光案内を読んでいたナギしゃんが、噴出しまちた。どーちたの?
「北海道のヒグマについて書いてあります。怖いコワイ」
う、うん。ヒグマしゃんは怖いよね!本土のツキノワグマしゃんなら、木切れでも拾って命がけで振り回せば回れ右ちてくりる『かも』しりないけど、ヒグマしゃんには大暴れちても意味がなさそうでしぃ〜。
こりは後日のお話でしが、Sしゃまがうさに教えてくれたの。
『能力とか才能とかの、能の字にヨツアシつけて熊なんです』
って、うえぇええぇぇーん、こわいでしぃ〜。
目もよく鼻もよく頭もいい、大きくて力が強いクマしゃん怖いよぉ〜。
「読んで下さい、Mらさん」
差し出されたパンフをふさとMらしゃまは、ヨミヨミ。体長体重、牙に爪といったスペックのご紹介、生態や食性、そちて。
「……、もしもヒグマと出会ってしまったら。あなたのお友達に『あっちに逃げろ!』と声をかけてください。クマは逃げるものを追いかける習性、が、あり、ます。お友達が、おいかけ、られれば、あなたは、助かる、で、しょう……。……え?」
えっ?
「ぎゃはははははー!」
大うけちて品のない大声で、床に転がって笑いまくるナギしゃん。
「い、いいのかな、これって……?」
うーん、と考え込むMらしゃま。
うさはこのホテルを、ますますスキになりまちた。
10時20分にチェックアウト。ナギしゃんが「チードラ」を買いまちた。イチゴとブルーベリーを3個ずつ、でし。昔は一個、105円だったチードラ。ちっとずつ値上げになって、今は150円でし。でも、150円の今のには、ふかふわバター生地のパンケーキみたいなのに、たっぷりクリームチーズとフレッシュフルーツが挟み込まれていて、たっぷり1.5倍以上、おいちくなっていると思いまし。10時35分、Yらしゃまのお車が到着〜。迎えに来てくだしゃったSしゃまと、しょの旦那様にちてかわゆいペット(?)、クマしゃんのエボ君にみんなでのんのちて、ごぅ、佐藤水産のサーモンファクトリィ!
石狩の鮭の解禁は9/1、今日は8/31。ちっと残念でし。でも送りの生サーモンがちゃんと置いてありまちた!うさは大好きな名物、「さざ波漬け」を買ったの。一食のメインのおかずに十分すぎる大きさの一枚が140円、でし!二枚ずつ、六枚、びにぃるに入れてくだしゃいな。いつもの鮭カマきっぱーに、あ、紅鮭のさざ波漬けもある、こりもっ!
干物も買わなきゃ。ホッケがおいちぃよねぇ。佐藤水産は千歳空港にもあって、広大な売り場を持っているけりど、空港で売ってあるのはキチンとパックさりたモノばかりデシ。ここはご家庭用のがいっぱいで、しゅごく安くて、でもおいちくて、シアワシ……。
鮭の白子のザンギも買うの。うふ、みんな知ってましか?北海道ではから揚げをザンギって言うんでしぃ〜♪うさは極北(の主に食文化)に詳しい、ツウのうさぎでし。らりらり〜。鮭の背中のジャーキーも買ったよ!
一階の直売店で色々と買いこんで、だいたい3000円くりゃいてちた。Sしゃまがうさに「お土産に持ってお帰り」って、サーモンフィレとチーズのマキマキちたものを買ってくりまちた。こりがねぇ、しゅんごく、おいち、かった……。ワインにもビールにもよくあいまちた。今度行ったら買うでしぃ、らりらり〜。
夕食用にハラスとイクラのみっくすお握りも買って二階のレストランへ。今日も五人だからお座敷に通されて、クマしゃんはうさに、ひーちゃんのガチャポンをくりまちた!ありがとぉ!ひーちゃんがお喋りしゅるよ!『マヨネーズが足りないんだけどぉー!』なのが、ちっとだけ切ないけど……。もっと格好いい台詞がたくさんあるのに……。
うさのうさ財布につけていまし!寂しくなったらひーちゃんに喋ってもらうの、でぇし!
いつものマンマを、食べまちた。相変わらずな儀しゃんは、ホタテと鮭の親子丼が大好きでし。おっきぃホタテしゃんが甘辛く煮付けられていて、鮭とイクラがたっぷり乗って、てんぷらとミニおソバセットで1280円、でし。ココの冷たい昆布ソバがうさ、ひそかにスキスキでし。でも、何よりもスキなのはホタテと鮭とイクラ!しゅごい、こんな大きなホタテしゃんが、煮付けらりていまし!
「……、なんて言ったらいいのか……」
凪しゃんとうさの感動に同意の言葉をくだしゃらなかったYしゃま、しゅっかり北国に馴染んでおらりまし。くっしゅん。
「ホタテでは感動しなくなりました。あ、でも、今でもサンマのお刺身は感動します!」
と、ホホエムしたまつげの天然アイラインは、南の女のままなのにぃ〜。
「サンマは極北人にも風物詩ですよ」
とか話しつつ、『殻を剥くのが面倒だから』という理由で蟹の太いアンヨを残した贅沢なクマしゃんの海鮮ラーメンから、ぶっとい蟹足をもらってうさうさは、うきゅうきゅ。おなかいっぱい、シアワシになりつつ、れっつごう・北海道ワイン、でしっ!確か今日は『鶴沼』しりぃずの売り出し日でしッ!
「ワインクーラーを買うべきかどうか、悩みながら、また夏が過ぎました……」
秋の気配がしゅるおそとょを眺めながら凪しゃんが言いまちた。南国のうさと凪しゃんの巣穴でワインしゃんたちは玄関の、つくりつけの靴箱のナカに並べてありマシ。陽がささなくて一年中、安定した気温でしからね。靴箱の戸を開けるとずらりとならぶワインの数々はなかなか笑えまし。イベントで時々いただく、長野や外国のワインもあって、白の辛口・赤・白の甘口、年数を置いておけるヴィンテージの上級品(2本しかないけど)と、在庫部屋のカオスとは対照的に分類管理が行き届いておりまし。
「あ、わたし、買いました、ワインクーラー」
裏切りのもと南国人・Yしゃまが仰いまちた。
「え、なぜこの極北で?」
「赤が冷えすぎるからです」
即答ちたYしゃまは、続けて、うさうさに。
「冬場、家に帰ってくるでしょう?外は零下十度、室内は0度、なんていうことがザラにあるワケです。ごはんを作って一刻も早くワインで温まらないと死んでしまいます。でも部屋の暖房が効いてワインが室温になるのなんか、待ってはいられないんですっ!」
情熱の身振り手振りで教えてくりまちた。しょ、しょうでしか。き、気持ちは分かりマシ。暑いおんもから帰ってきた凪しゃんとうさも、中口の白ワインを冷蔵庫に入れるの忘れていると、アルミのコップに注いで氷を入れてしまうことが時々、ありまし。冷えたところでぐーっと、氷が本格的に解けてワインが薄くなっちゃう前に、のみのみしゅるのはタイミングが難しくて、指先で温度を感知しやすいアルミのコップでないと失敗、ちてしまいまし。
冷え込む日は化粧水が凍らないように、洗面所から冷蔵庫の中に移したりしゅると、昔、Sしゃまが教えてくりまちた!
「極北で冷蔵庫は凍らない箱ですから」
「でも時々、凍っちゃいますけどね。あはは」
「玄関先にワインなんか置いておいてたら悲惨なことになりますよぉ」
「わたし、油断してかぼちゃ凍らせちゃいました……」
と、嘆くMらしゃまのお住まいは旭川。マイナス40度という気温は、どんなカンジなのかちら。うさは最高気温が10度を切ると動けなくなるうさぎ、ストーブの前でお餅を焼くのがお仕事になる、耐寒性の低いうさうさでしが、体験ちてみたいでしよ!
「じゃ、Yさんは赤ワインを飲めなかったんですか?」
「いいえ、呑みました。歯に沁みるくらい冷たい赤を」
あ、味が……。大丈夫でちたか……?
「だから、ワインクーラーを買いました」
極北ではワインクーラーも冷蔵庫同様、『冷えすぎない箱』として重宝されるらちぃ。
という、新しい知識を得たうさとしょの一行を乗せたエボ君は、一路小樽へ、駆け抜けたのでちた!