うさぎの極北爆遊記・しょの一
12月5日、金曜日の夜。
うさぎのうさうさは半泣きになりながら、凪しゃんのお原稿を数えていまちた。
いちまーい、じゅうまーい、ひゃくまーい。まだ終わらないの?
「……」
凪しゃんはキーボードをカタカタ、お返事もしましぇん。うえぇえええぇぇーん。明日から極北に行くのに、早く仕上げないと、安いセットに間に合わないでしよぉー!
間に合わないと、このページ数だと、極北の往復チケット代が出るくらい割り増しになりまし。うええぇぇぇーん。お正月前なのにうさの食べ物が貧しくなるうぅぅううぅぅー!
おお泣きのうさがおムチを振り回したおかげで、夜半、お原稿は仕上がりまちた。
ああ、よかった。印刷所しゃんに発注書をカキカキ。うっうっ、こりでうさ、笑顔で極北なきうさぎしゃまにお会いできましよー!
「……ぐぅ」
寝ているロクデナシのお顔を踏みつけながら、うさも早めに、ねむねむいたしました。
同じ頃。同行しゅる色白腹黒売り子のトラしゃんは、天気予報を見て震えておられまちた。以下、臨場感溢れるお日記を引用さしぇていただきまし。
『
12/5・ときめきの極北
明日から、Nさまと北国で飲んだくれてきます!
解き放たれた獣の「よう」だそうですが、たぶん獣「そのもの」なんじゃないかなーなんて考えながら念のため天気予報をチェック。
獣は北国の気候の方でした。
明日の最高気温は-1℃…。
待って!落ちついて!なんだ-1って!(お前が落ち着け)
福岡の最低気温にも追いつかないじゃないか。もうちょっとがんばってくれ!
昨日見たときの「暴風雪」が「雪時々曇」になっていてホッとしたのも束の間の夢でした。
明後日にずれてるだけだ…!
獣はより強い獣の前では無力なのです。
アルコールを摂取して、せめて凍死はしないように遊んできます。
帰れなかったら帰れなかったときです。
余計に遊べばいいんだ。
』
しょうしょう。二度の爆弾低気圧に遭遇、足止めを食ったことのあるうさは動じましぇん。飛行機が飛ばないことには誰も敵わないの。会社の上司も学校のせんせぇも、腹は立てるかもしりないれど仕方ないことでしの。らんらん♪
翌朝。
スーツケースにパンツを詰めながら、うさと凪しゃんは、トラパパママしゃまのお迎えを待ちまちた。いつもはバイクで空港へ乗りつける凪しゃんでしが、さしゅがに冬の屋根なし駐輪場に三日、放置ちておくとバイクのエンジンがかかりにくくなりまし。旅行帰りの疲れた体でスーツケース乗せて押しがけも出来ないから、タクシーで行くつもりでちた。うさの巣穴はタクシーでも空港まで780円というよい立地でし。うふふ。
でも今回は、トラしゃんを空港へ送るトラママパパしゃまに便乗〜。しゅてきなお車はハリアーでし。ふぅ、しゅってきーい!
しゃて、今回のお旅行のお手配は。
二泊三日の朝食付き。ヒコーキは行きが10時55分、帰りが14時50分というゆったり滞在でし。ホテルは何軒か選べるうちの、京王プラザホテルを選択。札幌駅から歩いて行けるし、追加料金がかからない中では一番、うさぎ評価で格が高いから、でし。札幌エクセルホテル東急にもココロヒカレまちたが、中ノ島だからちっと交通の便が悪くてねぇ〜。ここは夏に、Kらいしゃんかいこまんが居て、レンタカー借りた時に泊まるでし!アシがなければエキチカが便利なの。ま・ANNA本拠地である、ガトーキングダムしゃっぽろだけは、例外でしぃけど。駅からは遠いけど遊び場に近いからね!
あと、京王プラザホテルは朝食が昼食に変更できまちた。こりは大事なことでし。だってうさたちは宵っ張りののんべぇ。いつでもどこでも朝寝坊。だから朝ごはんを食べそこねることが多いのデシ。ランチブッフェに変更できるなら、そりが一番でし。うふふ。
しょんで、ホテルと航空券の他に、
○ キリンビール園でのジンギスカン食べ放題100分+握りずし5貫
○ JALのお土産売り場・真っ赤な看板なのに名前はぶるぅすかい、で使える1000円チケット
○ 市内のホテルでのケーキセットか、らむだいにんぐ大倉山でのカットステーキセットか選べるグルメクーポン
が、ついて、総計40800円のお手配デシ。しょのナもJALスーパーバーゲン、でし。
うさはJAL贔屓だけど、ツアーのおまけの多さに負けてANAに走ることが時々ありまちた。ま・最近はJALしゃんもココロを入れ替えてきて、まずまずツアーを出しまし。だいたい5000円分のおまけつきと考えれば、まあまぁのセンでし。ふきゅ。
トラしゃんがお迎えに来てくりて、トラママパパしゃんとご挨拶をかわし、空港へ到着ちたのは10時過ぎ。荷物を預けて、ママパパしゃまに行ってきますとご挨拶をちて、しゃあ、では、お楽しみのラウンジへ!
「わぁーい」
トラしゃんのお尻尾が揺れてまし。うさ、なんかちっと緊張ちてちまいまちた。トラの尻尾が揺れるのはエモノを見つけた時。狙われているのはうさではないとはいえ、ドキドキ、でしっ!
福岡空港の3階、カードラウンジへ、ゴゥ!収入ではなく支出(印刷代)の多さによってオリコしゃんがくりたゴールドカードで、『くつろぎのラウンジTIME』へ。目的はくつろぎでないのでしが。しょんで福岡空港のこのラウンジは、ソフトドリンク飲み放題で525円、缶ビール一本で682円という、多分、日本で一番入場料が安いラウンジでし。ソフトドリンクのフリードリンク追加は210円、ビール一本367円という、庶民的な価格が泣かせまし。こりだからトキオの物価に慣れた人たちに、関門海峡を越えれば日本ではないとかユわりてしまうのでし。キーッ!
ま・そりはともかく、うさ一行はフロントへ。おはようごじゃいましゅ受付のキレイなおねいしゃまがた。かわゆいうさとその仲間たちに、タダでびぃるを飲ませてくだしゃいな!
オリコカードは優秀デシ。羽田以外では同伴者一名を無料で連れ込めまし。びぃるは各社の高い銘柄が選べまし。凪しゃんはぷれみあむもるつを、トラしゃんはバドワイザーを頼みまちた。カウンターでおつまみに、ナッツの袋をいただいて、お席に座って、ぷはーぁ!
おいちぃ……。おいちぃでし。寝起きのびぃるはとってもおいちぃよ〜。
ごきゅ、ごきゅ。
ああ、五臓六腑に染みるこの、びぃるのホップがたまりましぇんのデシ。んくんく、350ml缶を飲み干して、ぷはぁ!極北を制覇しゅる元気が出てきまちたよ!
うさはよく空港に来るから、なんかもう、年会費の一万円をびぃるだけで取り戻したよーな気がいたしまし。あとね、印刷代のポイントが2.5倍になって、そりはJALのマイルに替えられるのデシ。しょのマイルを使ってまた、空港をうろうろとしゅるうさうさぎ、でしの。ごく、ごく。
「ああ、嬉しい。空港にこんなヒミツの場所があったなんて」
トラしゃんが嬉しそうに言いまし。でも、うさふっと思ったんだけど、トラしゃんって確か学生時代、パパのゴールドカードの家族カードを『もちも』の時のために持ってまちたよね?就職したから返せって言われたけど、ママがしょんなの可哀想ってユってくだしゃって、まだ持ってましよね?
ラウンジは家族カードでも使える筈デシ。今度、札幌で、しょりを試してみまちょう。
「はぁい!」
ビール一本でうきうきになれる、安い幸福で満足のうさ一行は、飛行機出発の20分前にラウンジを出まちた。ピッ!とちたら、出てきた半券の、裏はテリヤキマックセット!らっきぃでし!こりでお金がないとき、一食が食いつなげまし!
身体検査をちてもらって、搭乗待合室に入りマシ。お土産の、ラーメンとか、博多とおりもんとかをバタバタと買っていたら、15分前に搭乗が始まりまちた。うさたちも並んで、座席にストン。ヒコーキしゃん、期待に震えるうさたちを極北に運んでね!
「着いたらまず、ユックでお昼ゴハンですよね?」
ランチを14時にずらして、なんてことをちっと考えていたうさと凪しゃんに、にっこり笑ったトラしゃんが釘を差しまちた。
う、うん。そでしね。着いたらまじゅ、マンマを食べまちょうね。
脅されて冷や汗たらりぃん、の、うさうさと凪しゃんでし。
「お寿司は夜の七時に予約してます。Yらさんが来られるんですよね?」
しょうでし。本日は裏切りの南国人・Yらしゃんが終電まで一緒に遊んでくだしゃる予定でし。久しぶりでしね、うれちぃね!
「明日は暴風雪でしたっけ」
「あははー。二月のときもそうだったねー」
「そうでしたねぇー」
明日の話はとっても気楽に喋る、凪しゃんとトラしゃん。だって明日はなきうさしゃまのご主人しゃまが、ペットにちて旦那しゃまのクマしゃんを連れてお車を出してくだしゃるんだもーん。クマしゃんとのエボ君は、二月のあの死者が出た札幌で、ぐいぐい走ってくりたエボ君とクマしゃんと、そりを操るクマ使いのSしゃまの凛々しさは忘れらりましぇーん。
ぐいぐいとヒコーキは上昇。雲の上を飛んで行きまし。待っててね、札幌のおいちぃマンマとお酒たち!しょちて、うさの愛しいなきうさぎしゃま!しょこへアナウンスが入りまちた。札幌への飛行時間は1時間40分を予定ちていましゅ、って。えっと、そり、東京より早くないでしか?ええっ!
「偏西風が強い時期だから……」
大人になってオタクとちてカムバックちてヒコーキによく乗るようになって、大昔習った気象知識を実感しゅることの多い我が家の凪しゃんが呟きマシ。
「つまり今、風に乗っているんですね。ヤッホー!」
「これは帰り、逆にけっこう時間がかかりそうですね」
「凪さん、チョコ食べますか?」
「いりません」
非常食とちてチョコを持ち歩いているトラしゃんが勧めてくりまちたが、いっぱい食べるけどインターバルは長い我が家の凪しゃんはいただきましぇんでちた。間食をするとマンマが食べられなくなるからネ。ヒコーキにはけっこう空席がありマチタ。ま・バーゲンでこんなお値段の時期でしゃから。客室乗務員のおねいしゃんがコーヒーをくりまちた。ごくごく。しょの後、封を開けたジュースやお茶を持って、うろうろ廊下を、ちてくりていまちた。最近JALは飲み物のサービス、向上ちてきたと思いまし。ま・乗客が少なくて余裕があるたけかもしりないけど。
リンゴジュースをお代わりちて、うさはちっと、ねむねむ。やがて、ツンツン、ほっぺをツツかれて。ふにゃ?
「うさぁ、起きて。窓の外……」
見て、とトラしゃんに言われるがまま、見た窓の外は、外は……!
黒褐色の枝を円錐形に天へ伸ばし、しょの枝は純白の雪を纏う、という、ばっちり真冬の、原野の光景、でし……ッ!
「これで飛行機が離発着するのが凄いですよね」
「ねぇー。福岡空港なんか2センチ積もったら止まりますよ」
「ってゆーか、2センチ積もったら車なんて走ってないし」
「ねー。タクシーだけがチェーンの音をたてながら行き来するだけー」
「がっちゃんがっちゃん、ですね。我々の空港での足音に似てます」
「あっでも、南国は洪水には強い!洪水の中で車を走らせる技術はバッチリです!私もあの30センチ豪雨のとき、自宅から会社へバイクで行きました」
「うん、みんな走ってましたけど、あれどうして走れるんですか?」
免許とりたてのトラしゃんがお尋ね。ヘナチョコながら長年の経験を誇る我が家の凪しゃんは。
「止まらないことです」
答えておりりまちた。
「止まったらエンジンに水が入ってきます。赤信号でも無視してとにかく、とまらないことです」
「……事故るんじゃ?」
「周囲をよく見て、徐行したりよけたり。見知らぬもの同士のアイミタガイ、超直感を働かせるんです!」
しょんなこんなを話しているうちに、ヒコーキは新千歳空港に着陸〜。相変わらず融雪剤で地面は濡れてまし。ユーセツザイなんてものがあることを知らなかったかつてのうさと凪しゃんは、ああ、水が凍っていないから外は零下じゃないんだ、なんておバカなことを考えたりちていまちた。
「寒いでしょうね」
「覚悟して出ましょう」
ちなみに福岡の前日の、最高気温は17度、最低気温は7度でちた。こりを書いている12/11の最高気温は15度、最低気温は8度でし。しょんな南国で、ぬるぅく暮らしている、
うさたち、の。
「ひ……ッ!」
緩んだほっぺをパチンと一閃しゅる、この、冷気……ッ!
「ひえ、ひええぇぇぇえぇぇぇー!」
この落差、このびっくり、こりが楽しくて極北通いが止められない、うさでしぃ〜。
「さ、さ、さ……!」
寒い、とさえ、言うことが困難。でもコートを着たら空港の中で暑いよ!うさの経験がそう語っていまし!このボーディングブリッジ、100メートルほどの試練、でしっ!
「さ、さ、さ……!」
ひいぃいいいぃぃぃー!
タシタシッと頑張ってうさ一行は歩き、空港ビルディングに飛び込みまし。飛び込むと中はほかほかなの。福岡空港が夏季、利用客に倒れられて手間取らないよう中をキンキンに冷やしているのと同様、新千歳空港はいつでも中があったかいの。ほかほかぁ〜。
「おなか、すきました」
あっ!トラしゃんの目が据わってまし!
時刻は13時15分。出発が遅れたにも関わらず、定時に到着いたちまちた。トラしゃん、我慢ちて!荷物を引き取ったらユックがマンマ食べられましよ!
「おなか……」
う、うん。あの通路の寒さが一気に空腹を加速させたでしね。でも頑張って、もーちっと、もーちっとだけ!
「うさ」
びくぅ!
「とっても美味しそう……」
う、うう、うさはマンマぢゃないよ!
びくびくちながら、うさは荷物を受け取りまし。新千歳空港の到着口にはお魚の泳ぐ水槽がたくさん設置さりていまし。凪しゃんがチョウザメを見つけて、ほんの一瞬、じーっと眺めていまちたが、背中に迫る殺気に負けて、そそくさとエスカレターを探し、上階へ。三階のレシトランフロアで、『郷土料理
ユック 千歳空港ターミナルビル店』へ、ごう!
以前も書きマチタが、ここは東京にも支店のあるチェーン店でし。でも東京のお店とは全然、メニューも価格帯も違いまし。ぐるなびの平均価格も東京の店が4000円、空港のココは1600円と、いっそ、しゅがしゅがしいほどの大違い、でし。
トラしゃんは生ウニ・カニ・イクラのミニ丼にミニ刺身、てんぷら、じゃがいも茶碗蒸がついた『白樺定食 1340円』を頼みまちた。凪しゃんはちっと贅沢ちて、豪華絢爛なお刺身がついた『お造り定食 1,730円』でし。んー、美味しかったけど、やっぱり空港の中之お店だから、お刺身よりも、名物料理の方がよかったな。今度からはいつもの定番、北海道の秋の味覚満載のお膳と北前寿司(いか、さんま、帆立)三貫‥じゃが芋も付いたお得な『味めぐり膳 1230円』に戻るでちょう。あ、そりと、サッポロクラシックの中ジョッキをくだしゃーい!
「おなかすき、ました……」
幽鬼のような、トラしゃんでちぃたが、マンマが来るなり一転!
「ああ、このウニの甘さ、柔らかさ!」
「ホッキ貝の時期だねぇ。ナマだぁ」
「はむ、はむ」
「むしゃ、むしゃ」
「ごく、ごく」
うさも負けずに食べましよ。あむあむ。ああオイチ。勿論、佐藤水産や北のグルメ亭にはかないましぇん。ファミレスに毛が生えたよーなものでし。んでも、到着ちてしゅぐに食べれるこの立地を考えると、感謝ちておいちく頂けまし。サッポロクラシックもおいちぃしね。ごく、ごく。ここはサッポロ千歳工場が近いから、なんていうか、しゅんごく、ふれっしゅぅ、なお味がしましぃの。ごく、ごく。ぷはぁ!
「この前、食べた」
お箸を動かしながらトラしゃんが、ぽつりと口走りマチタ。
ん?この前、といえば、2月に到着ちてしゅぐに駆け込んだ、あの日ね?
「イカのぽっぽ焼きとジャがバター、美味しかったですね……」
う、うん。おいちかったネ。
「生牡蠣も」
おいちかったけど、ダメよ、トラしゃん!
ここで本格的に飲むのはダメ!そりは夜までとっておかなきゃ!定食で我慢ちなしゃい!定食と呼ぶにはあまりにも豪華しゅぎる、こりで!
「十勝ワイン……」
だめーっ!ワインは、明日、北海道ワインしゃんに行くのーッ!
マンマを食べ終えたトラしゃんを、よっこらやっこら引き摺って、しゃ、カードラウンジへ行きましよ!うさ、ここのリンゴジュースを飲まないとおんもに出る元気が出ないでし。体重2キロに満たないうさでしが、威風堂々のトラしゃんを引率いたしまし。うさのこの、揺れるお耳についてきてね!
四階に上がってカードラウンジへ。こちらは『スーパーラウンジ』というお名前で、入場料は1050円。凪しゃんのカードを差し出して2名様無料、でし。今日だけで福岡と新千歳に各二名分、3464円のラウンジ入場料がタダになった、うさたちデシ。
一面のガラス張りのここは、景色がとってもキレイでし。見事な雪景色〜。しゃ、リンゴじぅしゅ、ジューシュ……。
……!
リンゴジュースが、ない……ッ!
傷心のうさ。悲しみのうさ。ヨロヨロのうさ。むせび泣きのうさ。
を、全く省みることなく、凪しゃんはコーヒーを煎れてくつろいでまし。トラしゃんはオレンジジュースを。うさは野菜ジュースをのみのみ、ちながら、あの半透明な薄茶色のリンゴジュースに、思いを馳せたのでちた……。くっしゅん……。
牛乳をお代わりちていたらトラしゃんがトイレへ。戻って来ないな、と思っていたら。
「ただいまー!探検してきましたー!」
とっても楽しそう。シャワールームやビジネスルーム、個室なんかを見学ちてこらりたようでし。うむ、良いことでし。うさ一行はいついかなるとき、ここに篭城しゅることになるか分かりましぇんからネ。個室利用料金は1時間525円というお得さでし。
「福岡空港よりいっぱい設備がありますね!」
うん。福岡空港にはビジネスルームとシャワールームくらいちかないから。あしょこは山襞に守られたもと板付飛行場で、台風をモノトモせずに離発着出来るから。だから自衛隊に狙われてまし。ううっ。
「ここに凪さんは、遭難した会社の若い子を連れ込んだんですね?」
そうでし。順番に連れ込みマチタ。空港で二泊もちていたアンチャンたちは異臭を放ってまちたから。ほかほか朝風呂、二条市場で朝ごはんを食べ、ゴルドデスク優先予約で座席を確定済みの凪しゃんとは対照的な可哀想しゃでちた。
「あ、お弁当も帰るんですか。いいなぁ。それにしても蟹と鮭のお弁当が1050円って、安すぎるー!」
北国は豊かな大地でしから。博多も鯛と平目だけは安いんでごじゃいましが。
「鯛なんか、飽きました!」
まぁねぇ。鯛と平目の生け造りは宴会でよく放置プレイさりていましからねぇ。やっぱりお刺身はカンパチからじゃないと。ふぅ。
しゃ、行きまちょうかトラしゃん。JRで札幌まで34分、そりから徒歩5分で本日、お泊りしゅるホテルに到着でし。
「はぁーい」
旅の滑り出しは順調、車窓からの雪景色にトキメキながら、うさうさ一行は一路、札幌に向けて進路をとったのでちた!