うさぎの極北爆遊記・しょの二
札幌駅への快速列車はちっと混雑ちていまちた。うさたちは始発の新千歳空港からだったから座れまちた。列車の中は暖かいのでコートを脱いで、おんもの雪景色を見ながらおしゃべり。トラしゃんのパパが数日前、博多で食べた、『ホタテの鉄板焼き』と称する写真を拝見しまちたでし。
「出てきた瞬間、これはうさに見せなきゃとおもって」
写真にとってくりたしょうでし。しょこに写っているのは鉄板に乗ったモヤシ炒め。上にべビーホタテよりちっと大きな、二年貝かな、というカンジのホタテちゃんが四個くりゃい。ふぅ。こりが南国のホタテの現実でし。チリ産養殖のトラウトサーモン(鱒)でしゃえ、そりは極北でも南国でも関係ないよーな気がいたしましが、100グラム198円で特売広告に乗ってまし。北海道産の銀鮭の切り身なんて、100グラム298円くりゃい、いたしましの。ああ、早く極北の海鮮が食べたーい!
ガタタン、ガタタン、列車は進んで行きまし。トラしゃん、新札幌を過ぎたのでしょろしょろ、コートを着込みまちょう。んでね、さっ!と列車を降りてからホームの中央でスーツケースの取っ手を出すでしヨ。北国の列車はドアを閉めるタイミングが早いからね!きっと暖房が逃げないように、デシ。
「了解です!」
凛々しくトラしゃんはお返事。ホームのすいた中央まで行って、うさたちは極北仕様に変身いたしまし。凪しゃんはモコモココートのフードをかぶって手袋を嵌めて、トラしゃんは帽子を被って手袋を嵌めて。東改札を抜け、駅前に出てホテルへ向かって、てくてく。ううっ、雪が積もってる!ミチが凍ってる!トラしゃん、頑張って!
「は、はいっ!」
わっせ、わっせ。うさたちは一路、ホテルへ。なんとかコケずにたどり着きまちた。ホテルのロビーに着くとドアガールのおねいしゃまが、ドアを開けてくりまちた。お泊りのお客様でしかと尋ねられ、そーでしと答えると、荷物を預かってくりてフロントへ。こんにちは!JALのしゅんごく安いツアーで予約ちているうさ一行でし!ヒコーキが特割価格の片道18000円で計算しゅると一泊朝食付きで一泊2400円で泊めて貰う、うさでし!おまけの価格を引くとマイナスになってちまう、しょんなツアー価格の恩恵に感謝しつつ、吹き抜けのロビーで名前をカキカキ。
「いらっしゃいませ。お部屋はツアーの規定より広めのラージツインでご用意させていただいております」
フロントのおじしゃまに言われ、鷹揚に頷く凪しゃん。旅行中だけは優待に慣れきっておりまし。何処で予約ちてもクチコミやアンケートに答えなかったことがない凪しゃんは多分、プロファイリングに付箋が付けられているのでちょう。『いろいろうるさい』と。悪名も使いよう、デシ。
しょの間にお荷物はカートに載せていただけまちた。
「お部屋にご案内いたします」
にっこりおねいしゃんにエスコートさりてお部屋へ。ロビーには外気温の表示が出ていまちた。マイナス2度ってナニでしか?午後の15時30分、一日で一番、気温が高い時間帯なのに?うきゅ?
「駅から歩いてお越しですか?歩道は大丈夫でしたか?」
優しいおねいしゃまが話しかけてくりたの。ちっとだけお話をいたしまちた。うさたちは福岡産だから、昨日との気温差は20度でし、と。お風邪にお気をつけてと心配ちていただきまちたの。ありがと、デシ。
お部屋は1205号室。北大植物園が窓から見える、なかなかの景色でし。ちっと遠いけどススキノの夜景もみえるでし。凪しゃんは地図と景色を見比べて北の大地の方位磁石を磨いておりまちた。しょうこうしゅるうちに、Yらしゃまが到着!こんにちはー!
「こんにちは。一応、途中でホットペッパー、とってきたんですけど」
ありがとぅ、Yらしゃま!実はトラしゃんね、今回ね、「凪さんが一緒だから」って言って、予約ちたお寿司屋しゃんの地図も電話番号も持ってきてないのぉ〜。凪しゃんは基本的に、おいちぃ食べ物に関する記憶と方位磁石は超・優秀でしが、前回はススキノのラマだホテルから歩いたから、地下鉄の出口が何番だったか覚えていなかったの!
ホットペッパーの地図で、ラマダホテルとお寿司屋しゃんが入っているビルを確認。南北線のススキノ駅、4番出口から出るでしね。オッケーでし!
「すっごい詳しいですね、凪さん」
Yらしゃまが感心ちてくりまちた。地元で暮らしているとススキノにはなかなか行かないんだって。うさもね、麻生の遊び場も、ちっと開発ちたいんだけど、なかなか。今度、連れて行ってくだしゃいな、Yらしゃま!
「ええ。私、中洲よりススキノの方が詳しいと思います。ブルーヴェブインとか、アネックスホテルとかにも泊まっているのでピンクなあたりもバッチリです」
どっちも3000円台で泊まれるとっても便利でいいホテルでしの。ピンクな環境を気にしなければ、でしが。全く気にしない凪しゃんはたいへん便利に使っておりましデシ。
ススキのお寿司屋しゃんの予約は7時でし。ホテルを出るのは30分前でジューブンでし。しょりまで仲良く、お部屋でお話をちまちた。
話題はふしだらなご本の隠し方や、巨大軍艦が実戦で勝った試しは、クレオパトラから戦艦大和まで殆どない、ということまで。うーん、オタッキー。戦艦大和は火薬庫に火を点けて、大和が沈むのを『見物に』にきたB29を何機もお供に召してマシ。
「他人の不幸を見物しゅるというのは……」
しょの相手からの憎しみを受けることでしネ。後日の状況証拠とちてならともかく、交通事故のけが人や通り魔の被害者を『撮影』しゅるというのはどんな神経でちょう。しょりは相手からの憎しみを受ける行為だと思いましの。
と、ちっと社会的なお話もいたちまちぃたが、やがて話は本日の気温になって。
「朝、ニュースで天気予報を見るじゃないですか。現在の気温マイナス1度、最高気温マイナス1度、とかいう予報を見るたびにクーッと思うんです。これから昼になるのに気温は下がっていくのか、って」
Yらしゃまがタメイキ。うん、うさもしょの気持ちよく分かりまし。昼になるのに気温が下がるなんて、南国ではとても有り得ないことでしから。
あ、忘れてた。Yらしゃま、これ、うさのお手製の柚子胡椒でし。今年も持ってきまちたよ。Yらしゃまがダイスキな白菜を食べるときに使ってくだしゃい。あとね、気持ちだけの『博多とおりもん』と、『博多特濃ラーメン』と、しょりとね、皮の作業手袋を、どーじょ!南国では使わないから今年も!旦那しゃまが雪かきや、車の整備をしゅる時に!
「わぁー、ありがとうございます。旦那じゃなくて、私が使わせてもらいます」
きゅ?
「実験用に、これ凄く重宝しているんです。以前もらったの、大学の研究室に持っていったら、みんなが喜んで、研究室の備品みたいになっています」
え?
「液体窒素、マイナス80度くらいあるでしょう?それを扱うときなんか、素手じゃ指先が死ぬんですよ。この皮手袋があると助かるんです。時々、奪い合いになります。マイナス80度のほかにもマイナス135度を扱うことがあって、仕方ないから手袋はそっちに譲って、軍手とか素手とか」
きゃーっ!やめてぇ、考えるだけでこわーい!しょ、あの、バッグに入れっぱなしのがあるからもーイッコ、どうじょ!普通と違って作業用の奴だから確かに、使いやすいことは使いやすいでし。一個はYらしゃまの専用にちてね。んでね、もう一個には、『寄贈・うさうさ』って書いておいてネ。いつの日か札幌でヤマイに倒れることがあったら北大病院に、『皮手袋を寄贈ちたうさでし、たしけてーッ!』って駆け込みましからよろちくね!
「Yらさんが居ない南国では汚染米騒動が大変でした。私は熊本の清酒・美少年も、焼酎の薩摩宝山もたっぷり飲んでます」
凪しゃんがタメイキ。う、うん。うさも……。しょのうち、うさのおヘソからメタドホスが生えてくるのかなぁ。ううっ!
「ところで今日は、お寿司屋さんと……?」
「久しぶりにみるく村に行きたいんですが、どうでしょう。土曜だし混雑してるかもしれませんね。行って混んでいるようなら諦め……」
と、凪しゃんがユった瞬間。
「んぎゃっ!」
お隣のべッドから、トラしゃんが凪しゃんに降ってきまちたの。フライングボディアターック!
「えー、行かないんですかぁ?行かないんですかぁ?」
言いながら、凪しゃんの上に乗ったトラしゃんがカラダを揺らすたびに。
「ぎゃ、あう、ぎゃーっ!」
凪しゃんが品のない悲鳴をあげまし。うぅーん、うさ、久しぶりにこんなはっきりとちた脅迫というか、実力行使を見まちた。
「行かないんですかー?行かないんですかーぁ?」
「んぎゃ、んぎゃ、ぎゃー!」
「行かないんですかー?行かないんですかーぁ?い・か・な・い・ん・で・す・か・ぁ!」
「んぎゃ、ぐはっ!」
結論がどうなったか、うさが言うまでもなく、みなしゃまにはお分かりでちょう。ふきゅ。
しょんなこんなをお話しちているうちに6時30分になって、うさ一行は地下鉄に乗るべく札幌駅へ。荷物がないから地下道を通って徒歩5分で地下鉄へ到着、滑り込んできた列車は満杯だったから一本スルーちて、次のに乗って、ススキノ駅で降りまし。4番出口を出て、ああ、見慣れた光景でし。うさはススキノの空気を吸い込みまし。すぅーっ!
お寿司屋しゃんまでは徒歩2分。ざっざっ、と歩くうちに、到着〜。なんとか記憶をトレースちて、ちゃんとたどり着きまちたの。
お寿司はトラパパしゃんのカードで、パパしゃまの奢りでし。ありがとぉでしパパしゃま!ムスメがお世話になっているとユわりまちたが、お世話ちたことあうったっけ?辛うじて現在のトラしゃんの、就職先というか、職業訓練を受けながら失業給付+αで手取りはけっこう高い、半年間の講座は凪しゃんが見つけまちた。昔、しょこが販売士の講座を持っていた時にちっとだけ講師に行った事があった凪しゃんデシ。
トラしゃんがお嫁に行くまでの9ヶ月間、福岡でフリーターちても、手取り10万円を超えるくりゃいでしヨ。そりくらいなら結婚後の就職に備えて、簿記しょの他の資格をとりながら、しょりをはるかに凌ぐ給付を貰った方がお得よ!
「その値段は、札幌のフリーターもぜんぜんムリですよ。うまくやりましたね」
Yらしゃまが感心ちてくりまちた。えへへ、うれちぃな。ま・ね。凪しゃんは社会のごく一部では、ちっとだけ甲斐性があるよーなないよーな。
「社会保健とか税金とかを色々払うんですけど、それでも、ハチより手取りが多くて」
ハチ君、というのは、トラしゃんの結婚相手。つまり、凪しゃんの、いずれは義弟になるオトコノコでし。既にご対面も済ませてまし。ちなみに二人の結婚式の司会は凪しゃんでし。食事は諦めるが酒は飲ませろと今からほざいてマシ。
「こんなに働いている俺より、9時15時で勉強してるだけのオマエがどうして収入が多いんだ、って、恨み言を言われました。オネーチャンの甲斐性の違いだよ、って答えておきました」
ふきゅ。凪しゃんが人様の役に立てることがあるんでしねぇ〜。ま・しょんなこんなで、お寿司屋しゃんに到着。こんばんはー!
前回もやって来たお店でし。席も前回と同じくカウンターが用意ちてありまちた!トラしゃんが大将と女将しゃまにお土産を渡してまし。ここはもともと、トラパパとトラママしゃまが旅行たち時に見つけたお寿司屋しゃんなのでし。小鉢が出てきて、お飲み物は、とお尋ねさりまちた。
「大将がお勧めの冷やを」
と、凪しゃんとトラしゃんはユいまし。鬼殺しをお勧めさりまちた。うさぎもしょりでお願いいたしまし。しょちたらYらしゃまがちっとびっくりちて。
「え、最初からですか?私はビールにしておきます」
なんてネゴトを仰ってマチタ。なによぉ、フツーの人のフリちちゃってぇー。うさ覚えてましよぉ〜。佐賀の調音の滝の近くの宿で、トラ・凪・Kらい・Yらの、しゅんごい四人で泊まったとき、翌朝、お部屋に転がっていた酒瓶は10本。あのとき最初から最後まで一番飲んでいたのは、Yらしゃま、アナタだったでしぃ〜!
「それは覚えてます。あの頃、わたし、おかしかったですよね」
いいえ、今でも、極北住まいなのに『保温』のためにワインクーラーを買った、Yらしゃまはたいへん輝いてまし。大将はうさたちのことをちゃんと覚えていてくりて。
「ハタハタがあります。いかがですか?冷たいままでも、温かくしても美味しいです」
おすすめちてくりまちた。お魚の煮付けは冷たいのもおいちぃでしよね。どっちがオススメでしかって聞いたらどっちもと言われて、凪しゃんは冷たいのを希望。Yらしゃんとトラしゃんは温かいの、でし。暖める必要のない凪しゃんのが先に出てきまちた。
「ハタハタってご存知?」
女将しゃんがお尋ね。えっとね、名前は聞いたことありまし。んでも、見るのはテレビ以外では初めてデシ。もちろん食べるのもハジメテでし。……わおっ!
「食べるところが少ない魚だけど」
分どまりの悪い、しょんなお魚こしょがおいちぃことを、うさ知ってまし。ちかも真子がたっぷり!たっぷりしゅぎて、煮付けたお魚のぽんぽんからはみ出してましヨ!20センチくりゃいの魚体の三分の一は頭でしが、しゅんごくおっきい卵を抱えてまちた。
「いただきます」
何の遠慮もなく先に箸をつける凪しゃん。ん、うさもー!はふぅ。……おいちぃ。
北国の白身のお魚に、北国のすっきりちたお醤油はとってもよくあいまし。南国のお醤油はたまり醤油に近くて、麹が効いてて甘いから北国を含む東日本のシトには不評でしが、うさうさはあのお醤油がスキスキでし。でもね、北の白身魚にはこの北国の、すっきり味のお醤油もよくあうと思うの。ああ、おいちぃ……。
やがてトラしゃんとYらしゃんにも運ばれてきまちた。福岡県人と佐賀県人のトリオでし。お魚の食べ方は三人ともネコマタギ、でし。頭まで解体、エラまでしゃぶって、最後にはスプーンをもらってこぼれた卵を掬い、器に口をつけて煮汁まで。はふぅ〜。
おいちぃ、でし!
しょんな風にちて食べるうさ一行を、大将も女将さんも、にこにこ見守ってくりまちた!
お酒もおいちかったの。『鬼殺し』というのは、鬼を殺せるほど辛口の酒、っていうことで、日本全国、沢山の酒蔵が出してまし。でも、こりはしょんなに超・辛くはなかったでし。んでぇも、けっこう濃くって喉ごしが強かったの。国稀、って、瓶に書いてありまちた。お酒のメーカーは見逃さない、うさぁ〜。飾り瓶がカウンターにあったのを凪しゃんがひっくり返して確認ちたところでは、度数は17%オーバー。普通の日本酒は15パーセント、安酒だと13パーセントくりゃいでしぃから、相当高いでし。でも雑味がないからくいっとイケたよ!
ああ、おいちぃお酒は、よいおしゃけ〜♪
「卵焼き、下さい」
あ、凪しゃんがまたしても変則技を繰り出しまし。お寿司屋しゃんの卵焼きがとってもダイスキな凪しゃんデシ。頼むと嫌がられるお店もあるんだけど、ここはメニューに載っているから安心〜。
「え、卵焼きですか?」
Yらしゃまがちっとビックリ。うふ、卵焼きでしよ!とってもおいちぃのでし。欲しかったら頼んでね♪
「自分で頼め、なんですね」
「わけてくれないんだ。さすがおねーちゃん」
Yらしゃまとトラしゃんがナンか言っているのを無視ちて、凪しゃんは卵焼きをあーん。大将が気を利かせてくりて、一本を半分ずつにちて二人に出してくりまちた。うふ、おいちぃでちょ?
しょりから、お刺身。とっても新鮮、ぷりっぷりーい♪Yらしゃまはホッキ貝のナマが本当は苦手だったしょーでしが、ここのは甘くて新しくておいちぃと言ってびっくりさりてました。うふ、ご贔屓にお願いしますと、まるで常連のよーなことを言ってちまう、うさぁ。お酒も五合瓶を追加。三人で飲みつつ、お、でマチタ、タラのホイル焼き!野菜もたっぷり、タラがおいちぃでし。ぷりーん。さしゅが、ワタジュンの恋人ぉ♪
最初の乾杯、しょちて五合瓶を三人で。しょーじきお酒、ちっと足りましぇんでちた。でも三人は我慢いたしまちた。もちろん、帰りにみるく村に寄るために、デシ。ちかち、あまりにも哀れと思ったのか、大将が、最後に一杯ずつぷれぜんと、とユって、オススメの日本酒を、しゅんごくおっきい杯というか、容器で飲ませてくりまちた!
「なにか、料理……」
おいちかったので、トラしゃんがツマミを欲しがって店内のメニューを見まし。この前だまさりた、タコヤキを頼みましか?
「はぁい。お願いします!」
タコヤキは、実はヤキタコでし。ブツギリの水蛸を焼いて、塩ちて、トーがラシをかけたもの。この辛さが日本酒によくあいまし。でりぃしゃすぅ〜。
「このお酒、美味しいですね。国稀酒造……?」
Yらしゃまがちっと本気の目つきで瓶を眺めてまし。造り酒屋で、蔵で試飲ができますよと、大将と女将しゃんが教えてくだしゃいまちた。
「よし。Yらさんのプジョーで行きましょう!雪が解けた頃」
「えーっ!そんな、わたしが飲めないじゃありませんか!」
「大丈夫よ、近くに泊まれるところがあるわ」
「やっぱりクマさんに縋る?」
「ハチ君つれてきちゃえー」
「そう、そんでハチ君が北海に向かって叫ぶの。男ってなんだー、って」
「っていうか、増毛って何処ですか?」
「冬は雪が多いわよぉ」
「私、雪かきしてみたいんです。今は東区のアパートに住んでいるんですがロードヒーティングされていて、雪かきをまだしたことがないんです」
と、南のオンナらちぃ光彩の大きなおメメをキラキラさしぇながら、Yらしゃま。しょ、しょうでしか。Yにしゃまにもまだ、南国人の属性は残っているのでしね!
「まぁー。うちの裏でよければいくらでもさせてあげるわよ。っていうか、是非しに来ててちょうだい」
女将しゃんが仰いまし。はいっ!うさうさもちいたでしっ!もちろんな妓しゃんとトラしゃんも、ちたいちたいと大騒ぎ。ふきゃーん!
しょんなことを話しつつ、最後の締めは海鮮太巻き。お店の自慢の一品だしょうでし。あのね、芯に、サーモンとナニかとキュウリが入っていてね、輪切りにさりたそりの上に、ウニとイクラがこんもり載せてあるという、率直にユって贅沢な、夢の太巻きでちた!
「……うわぁ」
「美味しい……」
「はぁーっ!」
そりから、大将のおうちの裏庭で獲れたという、ベリーもサービスでデザートに出してもらいまちた。ふきゅ!おごちしょうしゃま、でしっ!
お会計はトラしゃんのパパカードで。トラパパしゃま、おごちしょうしゃまでちた!ああ、あんまり贅沢はちないと誓ったはずなのに、何故か三人で、27000円を超えてちまちまちた。んでもススキノでありだけ好き放題、ちた割には良心的なお値段でし。
「お風呂は気をつけてね。うちのお客さんが二人、酔ってお風呂に入って亡くなったよ」
心配そうな大将に、入りましぇんとうさたちはお約束。酔っぱらいはお風呂に入ったらいけないんでし。そりはマスタング家に代々伝わる家訓、でしっ!
交通安全のお守りをもらって、おごちしょうしゃまとご挨拶をちて、うさたちはヨタヨタ、みるく村へと向かいまし。ヨタタタタ。
「ニュー北星ビル、っと、あった」
みるく村はちっと多かったの。五組待ちでちた。んでも、お喋りちながら30分くりゃい待っていたら案内ちていただきまちた。Aセットをお願いいたしまし!アイスクリーム2杯+手作りクッキー1枚+コーヒーがついて1300円。ちっちゃなシュー・パイ・クロテッドクリーム・クレープもついているの。リキュールは、えっと……。
「ドングリと、マンダリンと、ジンと、ウオッカはスピリタスをください。泡盛も。残りはオススメで。追加でロマネコンティ、ありますか?」
お酒の注文をさしぇれば天下一品、てきぱきの凪しゃんが二人の希望を聞きつつご注文。
「凪さん。今なんて言いました?」
「スピリタス?正気ですか?」
お二人に言われて、凪しゃんは内心、チッと思っていたしょーでし。ウオッカ最強の度数を誇るスピリタス。キッチンペーパーを丸めて突っ込めば即・火炎瓶になる天下無敵の96度のお酒を二人は知ってまちた。まぁね、知らないわけがないけれど。お酒でこの二人を驚かすためには、今後一層の努力が必要でしよ、凪しゃん!
ロマネコンティはありまちた。前回の在庫は、瓶の底のをサービスで飲ませていただいたり、いたちまちたことを懐かしく思い出す、うさたち。
そふとくりぃむが運ばれてきましぃの。うーん、おいちぃ……。洋酒の効いたソフトは、あんまり甘いものを食べない凪しゃんも珍しく、むしゃむしゃと食べるおいちさでし。えっと、今日は土曜日だけど、お代わりできるのかな?お暇な時だとすすめてくれるんでしが。ふきゅ?
「お代わりはいかがですか?」
あ、おにぃしゃんが来てオススメちてくりまちた!まじゅはYらしゃまがくだしゃい、と言いまちたの。量はどれほどと聞かれて最初と同じくらい、とお答え。うーむ。相変わらず、やりましね、Yらしゃん!
続いてトラしゃんがおかわり。こちらはにっこり笑って、
「たくさんくださーい!」
と、元気にご注文。凪しゃんは半分、でちた。そりでも凪しゃんにちては頑張った方でし。トラしゃんの『たくさん』は本当にたくさんでちた。こんもりぃ〜。
最後にクッキーとコーヒーを頂いて、11時過ぎに、うさたちはお店をバイバイいたちまちた。ロマネコンティはあったし、今日はよい一日でちた。地下鉄に乗って、うさたちは札幌駅で降り、Yらしゃまはお家の近くまでこのまま乗って行かれまし。うきゅ、また遊んでね、Yらしゃま!今度は一緒に雪下ろしね!
おちいかったね、たのちかったねと語り合いながら、うさ一行は札幌駅からホテルへ。来るときに通った地下通路は閉鎖さりていて、おんもを通るちかありましぇん。寒いでし。んでも、酔っ払っているから大丈夫!歩道は白く、車道はつるつる。しょんな中、うさたちは、果敢に歩きまし。てくてく。あっ!コンビにだ!寄っていい?
北海道はかルビーの本拠地。だからポテトチップすが、限定があってしゅてき。小樽ビールのヴアイセンと、サッポロクラシックの缶を買って、ヨッパライはホテルまで無事に歩いて、フロントにこんばんは!帰ってきたうさうさでーし!鍵をお願いしまあし!
受け取って、一羽と二人はお部屋へ。夜景がキレイでし。凪しゃんとトラしゃんが小樽ビールをのみのみ。このヴァイセン、この前のラムステーキ屋しゃんで飲んで以来、凪しゃんのお気に入りでしの。すくあーろしゃんやひーちゃんのお話をちながら、寝酒も飲んで準備完了!と、思ったら。
「溺れないようにシャワーだけ浴びてきまぁす。明日、ギリギリまで眠れるように♪」
あ・しょ。明日はまた朝寝坊しゅる気満々のトラしゃんテシ。明日はSしゃまとクマしゃんに、いつものコースを連れて行ってもらいましからね。9時40分にはホテルをでましぃよ!
「はぁい」
既に明日、ホテルの朝ごはんを食べることを諦めたうさ一行は、ねむりについたの、でちた。