うさぎの極北爆遊記・しょの三
翌日。
うさうさは、オッキしゅるなり、窓際へ、シタタタタッ!
お風呂からは怪獣・ナギンパが暴れる音が聞こえてきまし。トラしゃんはおベッドの中から、
「外どう?さっき見た時は凄かったけど」
うさうさにお尋ね。待っててね、今、しょおっとカーテンを開けて……。んきゅーっ!
真っ白、真っ白、真っ白でしよ!
12月にはそんなに降らないとなきうさしゃまは仰ってまちたが、うさたちの為に北の冬将軍しゃま、雪を降らせてくりまちた。らんらん!
「おはようございます」
「おはようございます」
風呂上がりの凪しゃんとご挨拶を交わして、また二人ちてベッドの中へ、ごそごそ。ナンかしょの挨拶おかちぃんじゃない?振り向いたうさの目に映ったものは、ものは……。
コイツラ……。
昨夜、うさがねむねむちた後でまだ飲んでいたらちぃでし。机をベッドの足元にひきつけて、しょの机の上には昨夜の惨状が。まったく。ま・いいけどね。ふぅ。
うさもてとてと、ベッドへ戻りまち。時刻は八時。あと一時間は眠れるね。
休日の朝寝はたのちぃよネ。おやしゅみ、なしゃい。←正しいご挨拶
一時間ちて、二人とも何とか目覚めまちた。
「トラちゃん、明日も朝寝坊するよね。この朝食券はクマさんの冬眠用にもらっていただいてもいいかな?」
凪しゃんがお尋ね。はぁい、と、トラしゃんはお答え。しょういえば今日のお夕食はどうしゅるの?キリんビール園中ノ島公園店のラム100分食べ放題+お寿司五貫と、大蔵山のラムすてーきはうすのカットステーキセットのクーポンが残ってましヨ?まさかハシゴはちないでちょ?
「飲み放題した後に食べ放題はキツイね」
「そっちもクマさんに食べてもらって、冬眠用の脂肪をつけてもらいましょう」
うん、ちょうちまちょう!うさたちは着替えて9時42分にホテルを出まちた。ああ、やっぱり連泊はいいね。ゆったり暮らせまし。てとてと歩いて札幌駅について、北大方面のロータリーで待っているガトーキングだむ・さっぽろ行きの送迎バスに、のんの。途中、まだふっくらした新雪を見つけては足跡をつけまくっているアホが二人居たせいで時間がかかりりまちた。全く、こりだから普段雪のない南国人はと、うさはバスに乗る前に全身を、ふるっ!あのね、札幌駅前広場にあったウサタクは、このうさのでしからね!
チードラを買って、しょこの駐車場でなきうさしゃまとSしゃま、クマしゃん、凛々しいエボ君と待ち合わせデシ。雪道をバスは走ってゆきまし。……あ。
ねぇ見て、トラしゃん。街路樹のナナカマドの実に純白の新雪が積もって、枝が垂れてまし。ナナカマドの実がまだ赤いから、色の対比がキレイでし。殆ど文学的な雰囲気さえ醸し出してましよ!
「本当ね、うさ」
うさはカメラを構えて写真を撮ろうとちまちた。が、バスの中からなので、うまく撮れましぇんでちた。ザンネン……。まぁいいや。うさの胸の中に、キレイは大事に覚えておきましでし。ふきゅ。
しょんなこんなでバスに乗っているとき、トラしゃんの携帯に、おメールが。今回はお仕事で来られなかったKらいしゃまからでし。はろぉ、Kらいしゃまー!
「ぷっ」
トラしゃんが噴出しまちた。おもしろいメールでしか?
「Kらいさんに、凪さんがコピー本をまだ一字も書いていないことを昨日、密告したんです」
うきゅ!バレちゃったー!
というか、隠す気のない凪しゃんは12/6の朝、空港の宅急便窓口で原稿を印刷所に出した時、ぺろりと、しょの、事実を自白ちたのでし。新刊の原稿を書きながらコピーまで偉い、って褒められて、ううんまだ一字も書いてないの、って。
「そしたら、凍った川に凪さんを突き落としてもいいよ、って。あははは!」
笑われても平気な顔の凪しゃん。頭の中では出来上がってるから大丈夫と、昨日からウソブイテおりまし。実際、コピー本40ページは、12/8から書き出して、12/12には製本まで仕上がってまちた。時々こういう神通力を発揮しゅるうちの凪しゃんでし。12/13に届いた新刊とともにみなしゃまに発送済みでし。お仕事でしょりくらい頑張れば、もっと暮らしも楽になるでちょうに。ふきゅ。
「あ、犬」
トラしゃんが言って、うさもしょっちを見まちた。コリーと柴の雑種みたいなワンコしゃんが、対向車線の歩道を失踪中。対向車線とユっても石狩街道の4車線道路だから、しゅごく広いんでしが。
「凄く一生懸命に走ってますね」
「しかも、すごく嬉しそう」
「お散歩を逃げ出してきたのかな?」
「でも鎖はついてませんよ。首輪はあるけど」
「かわいいねぇ。元気だねぇ」
「きっとあれです。雪が積もったから柵が超えやすくなって、庭から抜け出して来たに違いありません。うちのアスランも若い頃はよく柵を飛び越えてました。帰りは疲れているのか逃げ出すほどのキアイがないからか、飛び越えきれずに家の前で、誰かがあけてくれるのを待っていました」
ふきゅ。ワンコしゃんも大変でし。うさは室内で放し飼いさりているから食べすぎでしが運動不足ではありましぇん。ちなみに昨日のYらしゃまのご実家には、トイレに行くと付いて来て護衛ちてくりるゴールデンレトリバーしゃんが居るの。いいなぁ。
バスはちっと遅れまちた。チードラを買っているうちに、エボ君が着いて、乗り込んでご挨拶でし。おはようごじゃいまし、なきうさしゃまお久しぶりぃー!夏の終わりに会ったきりでしがお元気でちぃたか?しゅり、しゅり。
「やー、凪さんちの更新記録見てて、終わらないよ終わらないよ、って。いくらANNAでも入稿せずには来れないだろうって、心配してましたよー!」
ううっ、Sしゃまにご心配をおかけちてちまったでし。ごめんなしゃい。でもありがとう!ANNA、あんたナニあそんでんのクラブは、遊び狂いつつ原稿や試験を落としてはいけないキマリ(?)でしからね。冬タイヤを替えたばかりというエボ君は、雪の地面をぐいぐいと疾走ちてゆきまし。しゅてきーぃ!
「ガウ。聞き忘れたガウが、佐藤水産でいいガウ?」
う、うん勿論でし!佐藤水産バンザイでし!でもしょの前に、斜め向かいのスーパーに寄ってくだしゃいな!『海産物』という看板しか出ていなくて未だに店名が分からないスーパーは、壁一面に昆布がずらりと並んでいたり、釣具があったり、何故かお店で焼いたパンがあったり、またしょりが不思議とおいちかったりのお店。うさ、ここで紅鮭のこぶ巻きを買いたいのでし。あ、イカメシもね!昆布も!
そちて、鮭の三枚におろされた半身がパックに入って、580円でちた。このハラスの厚みはオスしゃんでちょう。身はオスしゃんの方がおいちぃとSしゃまが昔おしえてくりまちた。買いまちた。12/14現在、冷凍庫の中でし。鮭は冷凍ちても味があんまり変わらないから便利デシ。
そりから車に戻って佐藤水産のサーモンファクトリーへ。一階でまずお握りを買って、そりから二階のレシトランへ。頼むものはいつも決まっているんだけど、季節のメニューをじいっと眺めまし。ワカサギはまだないのでしネ、じゃんねん。んでも、タラがありまちた。タラの白子のてんぷらをくだしゃい!蒸し物は昨日のお寿司屋しゃんで食べたからネ。うふふ。しあわしーぃ!
ホタテと鮭イクラ丼の、冷たいおソバとてんぷらつき定食を、うさたちは、あむあむ。ああぁ、おいちぃ……。こんなにおっちいホタテしゃんの煮つけが入ってまし!うさの感動に、今日は隣のトラしゃんが賛同ちてくりまちた。うさ、今日は一人ぼっちじゃない!
クマしゃんが海鮮ラーメンに載っていたカニをきくりまちた。ありがとぉ!Sしゃまも、なんかくりまちた。しょっちはトラしゃんへ。ハナサキガニのてんぷらじゃないかな、って。うう、なんという、贅沢な大地でしか極北!
おなかいっぱいになってから、一階でお買い物。ああ、鮭のさざなみ漬けが、相変わらず一枚150円という安さ!今年は鮭が少ないというのに、なんという贅沢ぅ!
こんにちは、おにぃしゃん。二枚ずつ三個、6枚くだしゃい!
半切りの上に並べられた鮭の切り身の前でおにぃしゃんは、どのへんが好きでかと聞いてくりまちた。んとね、お尻尾のおっきぃところお願いしまし!えへへへへ。魚はやっぱり、カマか尾の身に限りまし。掌くらいの大きさ、帰宅後に軽量とちたら二枚で400グラム近かったのが一枚150円。安いなぁ。
二枚ずつ冷凍ちて、大事に食い延ばし、ちていまし。こっちを食べつくしたら鮭の半身に行きまし。そりからこぶ巻きへ。うう、シアワシの、うさぁ〜♪
ほかにも、白子のてんぷらや、石狩漬けも買って、ホッケを二枚とニシンを一枚、そりでもお会計は3150円。安いでし。感激デシ。うさは保冷剤を貰って、持参のクーラーバッグにそれを、なおし、なおし。
「うさぁ、お願いぃいー!」
む。ナニでしかトラしゃん。
「クーラーバッグ忘れたの。一緒に入れてぇー」
むむ。ちょうがないでしね。お貸しなしゃい。ん、いっぱい買いまちたネ。んでも大丈夫。中のを一度、全部出してから、ナガモノを斜めに詰めなおし。わっせ、わっせ。ホッケの尻尾がぺろんとはみ出すシュールなバッグを、ぴーっと閉めまちた。ふぅ。
「ありがとう、うさ!」
どういたちまちて。しゃ、行きましよ、我々の愛の殿堂・北●道ワインしゃんへ!
「わぁーい、嬉しいなぁー!」
「いったいどんなことになるか、私も楽しみです」
「ガウ、ガウ」
「るんるん、らんらん♪」
凛々しいエボ君は雪道をかっとび、雪山を縫ってうさたちを、南小樽は朝里の山中へ、連れて行ってくりまーし!
途中、見覚えのあるサイロしゃんにご挨拶ちて、観光地に背を向けてうさたちは、一路、小樽のお山の中へ。うんしょ、うんしょ。
「うちの母がいつも不思議がるんです。そんなに札幌に連れて行ってもらっているのに、あなたは一体なにをしているの、って」
う、うぅーん。史跡以外の観光にあまり興味がないうさたちでしからねぇ。あ・でもうさ、確か一度、ちゃんとした観光にも連れてきてもらったことありまし!小樽の運河の近くを歩いてチョコレートショップでおやつ食べた記憶があるよ!しょの前後に入館料50円で入った小樽博物館の、雪山で雪ゾリで遊んだ記憶の方がばっちり鮮やかだけどね!縄文時代の火付けの道具が合って、あのとき、クマしゃんだけが火を点けられたんでしぃよね。
「ガウ」
「こいつこの前、スーパー銭湯のハッテンバで狙われたんですよ」
と、Sしゃまがすっぱ抜きまちた。え、え、え、ええっ!ハッテンバというのはつまり、しょーゆートコロでしぃよね!な、ナンで?
「近所のスーパー銭湯に行って、わたしが上がったらこのクマが不機嫌で、どうしたのって聞いたらなんか、そんなことだったみたいで」
ええぇええぇぇーっ!
「怖かったガウ。すいていたから、クマ、つい、前を隠さずに堂々とふるまってしまったガウ。そのせいんのかちがうのか、湯上りの休憩場で、スカスカだったのに知らない人に目の前に座られたガウ」
スレンダーだけと力持ち、季節になると毎朝、Sしゃまのお車と自分のを雪から掘り出して救出しゅる凛々しいクマしゃんでし。お車の運転とスキーが得意なスポーツマンでしの。背も高い方だし、お顔はインテリ系に整っているけれどオンナっぽくはありましぇん。お肌はきれいだけどね。でもしょの方がホンモノスキには愛されるのかも。
「これはヤバイと思って、クマは自販機にジュースを買いに行って逃げたガウ。でも、そうやって離れたら、また追ってきたガウ」
ううっ、しょ、しょりは……!
「そこに私があがって、私は何にも考えずクマの横に座ったんですけど」
当然の権利でし。だって飼い主けん奥様でしもの。
「その男に、なんだこいつってすっごいびっくりされて。あはは。後で聞いたらそんな話でした。笑っちゃいました」
そりから話題は温泉とハッテンバの関係へ。うさの巣穴のそばの海岸が世界的なハッテンバらちいでしよという話、凪しゃんの昔の知り合いが別府大学次代、温泉に入っていて、カッコイイ男にモデルに誘われて車に乗ってから冷や汗たらりぃんでびびっちゃった話、オーストラリアで奥様より旦那様が男にもてた話、いろいろありまちた。
「よし、じゃあ次はクマについて行かせてみます。いいね、クマ」
「あうあう、ガウ、ガウゥー」
しょんなことをお話しちているうちに疾走しゅるお車は山道をぐりぐり廻って、北海○ワインしゃんに到着。うさうさは、とてとてとてーッ!
居るかな、ANNAのアイドル・Wたなべしゃまは。あっ!
「あら、いらっしゃい」
いらっしゃいまちたよ!柔和な笑顔で優しい口をきかりるWたなべしゃま、ダイスキーッ!
「ソフトクリームは終わっていますよね……」
試飲の後で食べたいと思っていたトラしゃんが、がっくり。昨日ありだけみるく村で食べたのに元気デシ。ブドウスカッシュがあって、クマしゃんとSしゃまはそりをお召し上がり。凪しゃんがココロバカリのお土産を渡して、しゃあ!
Wたなべしゃまが用意ちてくだしゃっているうちに、うさは見回り、みまわり。
実はうさ、欲しいものがあるの。のみかけワインを密封する栓が壊れちゃったから、あたらしぃのが欲しいのでし。ありがないとホテルでもお家でも困っちゃうの。えっと、えっと。あったぁ!
「わー、こっち初めてきましたぁ!」
うさと一緒に見回りちぅのトラしゃんが言いまし。えっ、しょ、しょうでちたか。こっちのショップはグラスとかコルク抜きとかのワインアイテムでし。でも来たことなかったっけ?ちなみにうさたちはまだ、ワインの工場見学をちたことがありましぇん。年に三回は来てるのに、おかちぃねぇ。不思議でしねぇ。
ワインギャラリーに戻って積み上げられたワインを見学、見学。あっ、まだ2006年のデラウェアが残ってまちた!箱で買わなきゃ、んちょんちょ。他にも見たことがない瓶が幾つか。中でも気になったのが三本しか置いてない明るい、オレンジに近いようなロゼ。Wたなべしゃま、こり、ナニでしか?
「それは東京に出している瓶です。半端ものが出たので」
ううむ。もちかちてPB、プライベートブランドというヤツでしか?流通に関してはビクッとしゅる凪しゃんが、瓶を手に取り見つめていまし。じーっ。オリジナルのラベルを貼られたやけにお洒落なワインしゃん、アナタはトキオで幾らでうられているのかちら。ちなみにギャラリー内では980円、会員なので一割引、でちた。(税ヌキ)
「用意できましたよ、どうぞ」
と、招かれた、しょの先には。
「……!」
て、テーブルでし。椅子が用意ちてありまし。いつものチェイサー、おいちぃカマンベールに、カリカリチーズまで!
「ううーん。美味しい」
運転手のクマしゃんと飼い主のSしゃまはお隣で、ワインジェラードをはぐはぐ。うさたちは椅子に座って、ちっと緊張ちながら、でも何の遠慮もなく試飲をいただきまちた。
「これが木樽熟成。木樽だと高く売れるもんだから」
Wたなべしゃまの何処が魅力って、自社をこよなく愛しながらも立場は公平と言うか中立と言うか、客観的で、評価に信頼性がありましの。『アナタトハチガウンデス』の誰かさんとは違うでし。うきゅー!
「次々にいきます。あ、足りなかったら言って下さいね」
他のお客様も数名おらりまちた。華麗にさばきながらそちらにも試飲を勧めながら、うさたちに次々と注いでくだしゃるWたなべとしゃま。ごきゅ、ごきゅ、辛口の白から赤、そちて甘口の白へ、試飲は進んでゆきましの。凪しゃんのお部屋に空き瓶が転がっている話にうけて、Wたなべしゃまも笑い転げてくりまちた。今こう書いている現在、キーボード横の棚に二本、足元のプリンターの横に二本、プリンターとパソコン本体(ですくとっぷだから)の隙間に七本、ベッドの横に二本の空き瓶がありまし。実話でし。
片付けなきゃいけないんでしけどね……。消費具合は、月に一本なんでしけどね……。
以前はベランダに出してまちたが、マンションの改装でしょのベランダがお部屋よりきれいになっちって、汚さないためにベランダには出ていない凪しゃんデシ。リビングと、客間という名の布団部屋と、書庫と言う名の在庫部屋にはふだん殆ど出入りせず、六畳和室の巣穴の中だけで暮らしてまし。……ゴミダメ……。
あ、いやいや、現実は忘れて、夢の国のお話でし。11月末にワインカーニバルがあっているからか、新作が沢山でていまちた!2004木樽熟成の赤、2005年の木樽熟成のツァイベルト・レーベ。サミットでも出された2006鶴沼ウィンターハーベスト ケルナー。ん。ん。ん。おぉいちーい!さっきの半端モノの試飲もありまちた。おいちぃでし。まろやかな甘口……。
「2006年のデラウェアがお気に召した?ありがとうございます。デラウェアは熟成されていきますから。ナイアガラ?そちは早く飲んだ方がよろしいでしょう」
ためになるお話を聞きながら飲むワインはやいちぃなぁ。
しょんでびっくりなものが!1995年のヴァイスブルグンダーでし!1995年、みなしゃまはナニをちておらりまちたか?うさは、まだアミノ酸でした。
うちの凪しゃんは最近、やっと白の辛口がなんとなく分かる気がしてきたとかで、ミュラー・トゥルガウを中心に攻めてまちた。ま・これだけ飲ませていただいていたら、ちっとは分かるよーにもなるでちょうよ。試飲は今回も、とってもおいちかったでし。おごちしょうしゃまでし。ま・正直ゆって、グラスにたぷんたぷん、確実に一本半、もちかちたら二本近くを、のみのみちて、売り場を徘徊〜。
木樽熟成は一本3000円くらい。うううう、でも一本、お願いいたしまし。ム、トラしゃんがお店の端っこへ行って電話をかけ始めまちた。おうちにでし。今は実家暮らしのトラしゃん、お家に送るからパパカードを使っていいかとお尋ね。よいと言われた様子。よかったでし。
凪しゃんは年末年始用に、五本相当入りのナイアガラのパックを買ってまちた。もぉー、ちゃんと原稿も書くでしよ、いいでしね?あと、謎のPBと、ツァイベルトと、バッカス、道民還元に、小樽市民の皆様へ、と、あと、えっと……。
買い物かごをギャラリーに置いて、うろうろしゅるうさ一行。レジに持っていって、あの、2006年のデラウェアを一箱、くだしゃーい!
ドキドキ。でもいいの。こりがないと凪しゃんが動かなくなるから、必要不可欠な投資なの。計算ちたら真っ青になった『墓標』の印刷代のことなんか、うさは今、考えないの!うううううっ!
うさに続いてトラしゃんがお会計。ふぅ、Sしゃまクマしゃん、お待たせいたちまちた!余市はもうムリでしぃよね。冬はどこも営業時間が短いデシから。ザンネン。でも我慢しまし。またくればいいもーん!
「アップロワインソフトクリーム……」
うっ!8月の終わりのあの日、そりをばくばくと食べたうさの背筋に、トラしゃんの視線が冷たいデシ。ううっ、うさを舐めてもアップルワインのお味はしましぇんよ!
しょーちてここで、うさうさのウンチク。ニッカウィスきーしゃんはアサヒビールの傘下企業デシ。しょちてアサヒビール工場には時々、アッブルワインが売ってあるのでし。目ざというさうさのうさ仲間が教えてくりまちた。きししし。品切れがちということでちたが、お電話しゅると在庫の有無を教えてくりましの。トラしゃん、来週、一緒に博多のアサヒビール見学に行きましぇんか?しょちてついでに買ってこない?うふ。
しょんでうさはエボ君へ。エボ君ただいま、ごめんね。うさきっと酒臭いデシ。
「ロイズに行くガウ?六花亭はどうするガウ?」
あ、あの、両方……!
特にうさ、ロイズには希望を抱いているの。限定ナマチョコの『キール』が、通販はもう終わってしまったんだけど、直営店ならもちかちたら……!
途中、若くて新陳代謝のよいトラしゃんの為にトイレを探しながら、エボ君は札幌へ進路をとってくりまちた。果たしてロイズしゃんはキールをうさのためにとっていてくりるか?!
「六花亭のチーズケーキ食べたいです」
甘いものをそりほど欲しがらない凪しゃんの、珍しい願いは叶えられるのか?
「と、トイレ……!」
トラしゃんのトイレは見つかるのか?
ドキドキの次回に乞うご期待、でしっ!
ワインくさいうさうさぎ・著