当院周辺の大きな病院のリストです。
紹介医の立場からひと言コメントをつけさせていただきました。

なお、病院名につづくは内科、は外科、は小児科を表し、それぞれ全日(日曜祝日昼夜間を問わず24時間)救急外来および入院受付が可能であることを意味します。
病院名のみの場合は原則として(かかりつけ患者を除き)救急外来はありません。

休日(am9:00-pm10:00)の急な発熱や腹痛などの軽い病気は個人的には品川区医師会休日診療所の利用をおすすめします。区内の開業医が当番制で外来を担当しているので安心して受診できますし、大きな病院のように待たされることもほとんどありません。


 

 

 

東京品川病院(旧東芝病院) 内 外 
なんといっても徒歩2−3分と当院に近いことが最大のメリットでしょう。

CT,MRI,RIなどの検査を直接放射線科に依頼できますので便利に利用させていただいております。

経営が企業から一般の医療法人にかわり、整形外科、リハビリ中心の医療を行う一方、脳卒中、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、急性腹症等の救急医療にも対応できる体制をととのえています。一般患者への午後外来の初診受付も始まりましたので、一段と患者を紹介しやすくなったと感じています。

 

NTT東日本関東病院 内 外
新病棟が完成してとてもきれいになったと患者の間でも評判です。全科に電子カルテが導入され、ペーパーレス、フィルムレスの診療がおこなわれています。
クリティカルパス(入院の時点で、すべての予定がくまれ、退院日も決まっている)を積極的に取り入れ、患者は最短の入院期間で退院できます。
診療時間外には、専用の救急室があり、品川区医師会とのつながりも強いので医師会会員からの紹介患者はほとんど受け入れてもらえます。
ペインクリニックは日本の先駆けで、いまでも時々テレビなどで紹介されます。その直後から2−3ヶ月は非常に混雑します。またしばらくすると患者数もおちついてくるのですが、またテレビで紹介されて、また混雑します。これの繰り返しだそうです。
欧米に比較して日本での普及が遅れているエキシマレーザーによる近視手術やガンマナイフによる脳外科手術などの特殊な治療もおこなわれています。
企業の病院ですが、品川区の基幹病院の様相を呈しています。

 

 

昭和大学付属病院 内 外 小
品川区唯一の大学病院です。そのため城南地域の医師会の学術(医師の勉強会、講習会)の面では東邦大学とともに非常にお世話になっています。
品川区医師会とのつながりももちろん強いので、紹介患者を積極的に受け入れてくれます。救急外来ではほとんどすべての患者をとりあえず診察してもらえるのですが、その結果入院が必要と判断されても、空きベッドがなく、入院可能な他の病院へまわされることがしばしばあります。

本来3次救命である大学病院に、大病院志向のため軽症をふくめた患者が集中し、本当に命にかかわる重症患者がうけいれられない場合があります。患者だけではなく紹介医の側にも、とりあえず大学病院に送っておけば患者も満足するし安心だという安易な発想による大病院志向があります。患者および紹介医の思考の構造改革がおこなわれなければ、大学病院の混雑緩和は永遠に実現しないでしょう。

 

荏原病院 内 外 小
外来も入院も完全予約制。セミオープンシステムで、紹介患者の入院中は紹介元の開業医が、連携医として診療に参加できます。私も連携医ですが、当院からの距離的問題もあり、なかなか診療には参加できず残念です。
脳血管障害を重点診療疾患に指定しているので、脳血管障害のための空床が確保されています。そのため、いつでもほぼ受け入れ可能です。また神経内科は医師会の在宅難病患者訪問診療の担当となっています。

 

 

 
東邦大学医療センター大森病院 内 外 小
心療内科が人気です。今話題の領域ということもあるのでしょうか。私も、時々紹介しますが、心療内科の新患のうち1/3は内科に、1/3は精神科にまわされるそうです。これは、私たち紹介医側の心療内科の位置づけがあいまいである証明であり、反省させられます。

 

いすゞ病院 
小規模な病院ですが、最近改装してさらに病床が少なくなりました。当院に近く整形外科などに患者を紹介することがあります。