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   ビートルズ随想記(1)

なぜ、ファンになったのだろう??

シングル「オブラディ・オブラダ」
(中学2年の11月に購入)

 

 「わたしのビートルズファン小史」にもあるように、小学校6年生も終わりに近づいたある日に「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」を録音したのが始まりである。しかし果たしてそれだけで今なお趣味として続いただろうか?既にこの時点で解散後6年も経っているグループなのに、である。今回はこの点について回想してみたい。

 中学生となった私は、親から月1回もらう雑誌購読代で学研の「中1コース」という月刊誌を購読し始めた。(旺文社「中1時代」がライバル誌、ああ懐かしや)この雑誌は日常の学習アドバイスから芸能ニュース、まんがに至るまでのバラエテイ雑誌であったが、その中で海外アーティストの特集記事があり、「ベイシティローラーズ」「クィーン」「オリビアニュートンジョン」などと併せて「ビートルズ」の記事もあった。この年(1976年)は来日10周年にあたり、他のメディア等でもビートルズを取り上げることが多かったようであるが、基本的な知識をまずここから得たのであった。なお余談だが、中学2年以降の雑誌購読代は「鉄道ジャーナル」に使われるようになる。(鉄道サイト参照)

 また、中学時代はビートルズに関心を持った友人がまわりに何人かいて、お互いに本やカセットテープを貸し合ったりFM番組の情報を交換し合ったりしていた。これにより多くの曲を知ることになり、知識も増えていった。また「小史」にも触れているが、レコード収集の競争(?)を行ったりもした。この中学生の時期は見るもの聞くもの全てが新鮮に映る時代で、結構楽しかったのを覚えている。

 時期的にも1976年は来日10周年でLPが一斉に再発売(歌詞対訳・新ライナーノーツ付き)、1977年は結成15周年でシングルが再発売/NHK「ビートルズ・その時代」の放映、1978年は幻の日本公演フィルムの放映と、大きなイベントがたて続けにあったことが特筆される。

 ただ、いくら見たり聞いたりしてもその対象が魅力に乏しければ、その興奮は一過性のものとして終わってしまうはずである。ビートルズが趣味として長続きしたのは多くの理由があるにせよ、突き詰めれば「曲が良かった」ことに尽きる。ロック、バラードからインド音楽やドラッグ系に至るまでの幅広いジャンルを破綻なく手がけ、それぞれのアルバムにまとめ上げた手腕は絶賛ものであり、比類がない。レコードやCDを数多く集めたのも、ソロコンサートに行ったのも、ギターを買って練習したのも、すべて「曲が良かった」からである。いくら外見がカッコよくても、後世に残る「曲」が凡庸では解散後のアーティストに夢中になるなどありえまい。そしてその素晴らしさが、世代を超えて世界中に新しいファンを今なお増やし続ける最大の理由だと考える。

 <まとめ>なぜファンになったのかを列記すると、以下のようになる。

 @ 雑誌等のメディアがビートルズをよく取り上げた。 A 各種イベントがたて続けにあった。 B 中学時代に同じ趣味の友人(レベルも同程度)に恵まれた。 C 曲が良かった。(飽きなかった)

 これらが中学生の自分を襲ったのが運のツキ、と言うわけである。