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     ビートルズ随想記(16)

デビュー50周年、現役の2人

  


    ビートルズが「ラヴ・ミー・ドゥ」でレコードデビューして今年は50周年、よっていろいろな記念イベントがあるかも知れない。しかし特筆すべきは存命中のポールとリンゴが2月に揃って新譜(アルバム)をリリースしたことである。それが右写真の「Kisses on the Bottom「RINGO 2012」である。

   ポールの「Kisses on the Bottomは今までの彼の音楽活動からは驚きのジャズカバー集であり、かなりの“転身”アルバムである。それでも選曲のセンスの良さはさすがポールらしく、またロックとは異なった年相応の声域・声質に合ったジャンルを今回選択したのも成功と言える。よってこれはポールの新しい魅力を味わえる大人のアルバムなのかもしれない。

   一方の「RINGO 2012」は分かりやすいロックンロール集である。ビートルズのファンにとってはいきなりGlass Onionが始まるのかと錯覚するオープニングが面白いが、全体を通じて快活なテンポで曲が続き心地よい。また40歳で他界したジョンを除けば、リンゴの声はビートルズ時代と最も変わっていないなと感じさせるヴォーカルも魅力である(だって71歳でのレコーディングだよ)

   焼き直し的なリマスター集も良いが、やはり新譜こそがファンへの最大のプレゼントである
   ポールそしてリンゴ、ありがとう、これからもお元気で!


 購入した新譜を2枚並べてみた
 

2010年、リンゴ70歳の誕生日に共演