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    ビートルズ随想記(24)

     OUT THERE JAPAN TOUR (プレステージ編)

 

 

  

    2013年11月21日、その日はついにやって来た!!

   ポール・マッカートニー「OUT THERE JAPAN TOUR(東京ドーム)」 である。思えばチケット争奪戦開始から3ヶ月、紆余曲折こそはあったがこの日この時にひとりのファンとして東京ドームに馳せ参じることが出来たことを大変幸せに感じている。ちなみに今回は1990・1993・2002年に続いての参陣である。 

   本日のコンサート開演は19時、しかし万全を期すため敢えて本日は仕事を入れずオフとした。そして16時前に東京ドームに着き、開演前の雰囲気に浸ってみた。 


11年ぶりの日本公演、夢のような企画が実現した
   

 

   ドームへの入場は17時から。全席指定ということもあり目立つ行列は見当たらない…はずが、東京ドームホテル側のグッズ販売売り場だけは大変長い行列。つまり売り場の前に辿り着くまでに延々1時間近くも(ネット情報ではそれ以上との説もあり)辛抱強く待たなければならないわけだ。

   本日は東京メトロ後楽園駅で知人と待ち合わせているため先ずそちらへと向かうが、ふと当日券売り場を見ると当日券を販売しているではないか。全席完売のはずだが予約して買わない(決済しない)人も若干いるのかも知れない。自分はもちろんチケットを用意してあるが、当日券売り場がどんな様子なのかちょっと覗いてみよう。 


グッズ販売は長蛇の列、いつになったら買えるの?
  

 

   右写真はその当日券販売窓口であるが、よく見るとS席は売り切れでB席と参加席のみの販売である。参加席とは「ステージ・出演者がほぼ見えない席」で、なぜか金額が3段階に設定されている。と言うことは一番高い席(10,500円)がその中でもましな席と言うことなのだろうか?ちなみに1990年に参加席(当時のA席と同額の5,000円)を買った大学時代の先輩によればちゃんと演奏シーンは見えたそうである。

   さて後楽園駅に行くと知人は既に来ていた。「もうすぐポールがクルマで来るぞ」「おぅ行ってみよう」ということになり歩道へ行くが既に鈴なりの人だかり、みなデジカメやスマートフォンでポールを待ち構えているではないか!

 


参加席を買うべきか否か、大いに迷うところ
  

 

   これではいくらなんでも後方からの撮影は困難、そもそも列車撮影などとは異なり何時頃通るのかもわからないし、黒い車窓の中に身を潜めていたら撮影も無意味。そのうえ晩秋の空はみるみる暗くなって撮影の露光も苦しい。そして時折「キャ〜」という声にハッとするも背後にある遊園地のジェットコースターからの声で、なんだょ〜おいおいって感じ…。 

   しかしその時は突然やって来た!警備員が道路を走って後方の車を誘導する。その次の瞬間、開いた窓から手を振るポールの姿が見えた!自分は右手を高く伸ばしイチかバチかの流し撮りを敢行、若干のカメラブレがあるも何とかポールをキャッチ、これはまさに感動の一瞬だった。(16:32撮影) 


おぉポールが手を振っている
 

 

   開演には少し間があったので知人と水道橋駅近くの喫茶店で時間を潰し、18時前に再びドームへ。するとプログラムコーナーの販売スタッフが「プログラムは残りあと僅かで〜す」と周囲に告げている。へ〜え人気があるのだなぁ、でもこれでは開演直前に駆け込むサラリーマンのような客層はプログラムにありつけず気の毒な気も…コンサート最終日にはこんなこともあるようだ。 

   さて入場に際して知人といったん別れる。と言うのもチケット争奪戦で互いに1人分を確保するのがやっとだったため、今回は席が離れているのである。入場ゲートではかつてあった金属チェックのようなものものしさはなく、簡単な所持品検査のみであっさりドーム内へ。 


暮れなずむ東京ドーム、気持ちは紅葉…いや高揚する
  

 

   自席は1塁側1階席で、右写真のようなアングル(右手の青い部分がステージ)。右端のスピーカー櫓がやや目障りだがポールがステージ中央に立てば問題はない。

   なお野球観戦時の経験から、内野席のネットが視界の邪魔にならないようやや後方の席を予約したのだが、これは大きな誤算。なんとコンサート時にはネットを取り外すのであった。(そりゃファウルボールは飛んでこないしね。)過去のチケットはアリーナ席か2階席だったのでこの点は今回初めて知った。 

   正面のレフト外野席あたりが参加席かな?ステージは見えそうな気もするが、どうだろう…


“Lファン”として普段は縁のない1塁側1階席から
  

 

   さて開園予定の19時が近づき、アリーナ席はもちろん通常座席もビッシリ埋まった。プロ野球の巨人戦でもこれほど完璧に座席が埋まることはなく、ポールの観客動員力に驚くばかりである。 

   19:03、スタッフが櫓に登っていくが、過去のコンサートでも定刻には始まらず今回も19:10頃からかな…と思いステージを眺める。ビートルズ時代やソロ時代の曲目が流れるなか、ステージ両脇のスクリーンにポールの通史的な映像シーンが縦スクロールで映し出されている。そして19:20分頃、ポールのシンボル「ヘフナーベース」が映し出されるとアリーナ席は早くも総立ちで拍手喝采。その「ヘフナーベース」がスクリーンから消え入ろうとする時、会場のライトが一斉に消えた!いよいよだっ!


消え入るヘフナーベース
   

 

   19:24、赤ジャケットのポール・マッカートニーが現れた!

   OUT THERE JAPAN TOUR(東京ドーム)だ!

 

 

   OUT THERE JAPAN TOUR オンステージ編  に続く