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The Beatles 「Shea Stadium Live」
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1965年8月15日。 そこで今回はサイト管理人が当ライヴの映像・音源に初めて接した時から今日に至るまでの思い出・考察を綴ってみることにしたい。 |
絶叫のなか、4人のメンバーは小走りでステージへ |
1.このライヴに初めて接したのは・・・ これは正確に覚えている。1977(昭和52)年9月8日、NHK総合テレビ「ビートルズ・その時代」という特番でビートルズの歴史を時系列的に紹介するなか、当ライヴ映像を観たのが初めてであった。この年はビートルズ公式デビュー15周年、更に初の公式ライヴLP(ハリウッド・ボウル)や2枚組LP「ラヴ・ソングス」リリースの年でもあり、この特番もタイムリーな企画だったと思われる。 当時初めて見るビートルズの動画、感想としてはやはり歓声が凄かったことに尽きる。演奏自体は意外とはっきり聞こえたが、これは音源の質に問題のある何曲かを他のライヴや後のスタジオ録音のテイクと差し替えたからで、およそ当時の中学生ファンには知る由もなかった(笑)。 |
飛行場の滑走路のような環境で「 I Feel Fine 」 |
2.レコードで音源をゲットしたのは・・・ 時代は下り1983(昭和58)年8月、地元の中古レコード店「大船レコードセンター」で突如見慣れないジャケットのLPを手にした。それは一目でブート(海賊盤)とわかる装丁で、Shea Stadium Liveを収録した「LAST LIVE SHOW」だった。早速2500円払って購入、しかし初のブート購入とあって内容がもし贋作(インチキ)だったら…?と帰宅するまで不安だったのを覚えている。 帰宅後早速レコードに針を落とすと大歓声の中でポールのトークが聞こえてきた。そして「I'm Down」の絶叫演奏が始まる・・・・・音質はややこもった感じに聞こえたが、あぁこれこそ伝説のライヴなんだと感激したものである。 |
当時の様子を伝えるムック、ブートLP、ブートCD |
3.コンサートをめぐる異説の数々 @今ではこのコンサート開催は8月15日が定説だが、昭和50年代半ばまでは15&16日の両日興行とする資料が少なからずあった。実際には16日は予備日、コンサートは15日の1回のみだった。 A当初リンゴの「Act Naturally」はアフレコ音源で、北米ツアー他会場での彼の曲目が「I Wanna Be Your Man」だったためこの日の「Act〜」演奏には否定説も有力だった。しかし21世紀になり完全版音源がブート等で流布されるに至り、この日には「Act〜」が演奏されていたことが明らかになった。 B日本では長らく英語の綴り通りに「シェア・スタジアム」と紹介されてきたが、「シェイ・スタジアム」が正しい発音として概ねアンソロジー発表以降はこちらの表記が浸透するようになった。 |
もう汗まみれでマッシュルームカットも乱れぎみ |
4.発売が待たれる公式CD/DVD このコンサートの一部は1995(平成7)年からのアンソロジープロジェクトによってクリアな動画に生まれ変わり、その点はファンからの評価も上々であったようである。もっとも音源についてはアフレコ音源が使われたままであり、真のライヴ再現とは言い難い部分もあった。その点近年では上述の完全版音源を既存の動画に極力シンクロさせたブートDVDまで出現しているようである。 映画「レット・イット・ビー」と並んで公式発売を望む声が高い映像ソースとして事あるごとに取り沙汰される「Shea Stadium Live」、デジタル技術が大幅に向上した今の時代に画質・音質がブラッシュアップされたその“勇姿”をぜひ観たいものである。 |
ファンの絶叫に立ち向かう?ジョンの「Twist And Shout」 |
下写真:スコアボード上に掲出のファンへの注意事項
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