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      ビートルズ随想記(56)

「Rooftop Session」から50周年!
 
 

 

     

   1969年1月30日!これはBeatlesのファンにとっては絶対に外せないメモリアルデーである。この日、メンバー4人は映画「レット・イット・ビー」の最終シーン(クライマックス)としてアップルビル屋上での予告なしライブ(今で言うゲリラ・ライブ)を決行したのである。

    「Rooftop Session」「Rooftop Concert」などと呼ばれるこのライヴは、メンバー4人が揃って人前で演奏した最後の場面として長く語り継がれている。グループ末期とは思えないノリの良い演奏をぜひ入手して聴いてみて欲しい。(ブートCDやDVDのほか、Youtube等でも容易に視聴できるソースである。)

 

自社ビルの屋上で
   

  

    このライブについては例によって書籍・ネット等で情報が溢れているので多くは書かないが、音源・画像とも時代が進むにつれて良質のものが流布されるようになっている。そう遠くない将来、映画「レット・イット・ビー」の公式発売を機にアウトテイクスの扱いで「Rooftop Session」の全容が最先端の技術により甦るかも知れない。

 

 

外の気温は2℃だったと伝えられる
   

  

   また当時の事実についても真相が明らかになるケースが増え、たとえば最後の曲「ゲット・バック」演奏中の出来事で1996年の「アンソロジー3」あたりでは演奏を始めてすぐにジョンとジョージのアンプが故障した(すぐに直ったが)とあるが、現在では騒音苦情を受けた警察官が屋上へ上がってきたため人為的に一時電源が切られた、が定説である。

    近年のビートルズに関するアーカイヴにはファンとして思わず唸るような内容のものが少なくない。映画発表50周年に当たる2020年頃に何か期待できそうな気もするが、どうだろうか?

ゲット・バックを歌うポール
   

  

    最後に「特別功労者」であるビリー・プレストンの姿(下写真)を収めておこう。彼も現在では夜空の☆であり、50年の長さを感じさせる。と同時にBeatlesの色褪せない音楽性には今も驚かされるばかりである。

 

ジョージは向かって右の立ち位置だった