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  ビートルズ随想記(60)
 

  

「最後の楽曲」に求められるもの

        

 

 

 

   昨秋(2023年秋)にビートルズの新曲「Now And Then」 がリリースされ、今なお話題になっている。現代のAI技術を最大限に使った結果この楽曲は陽の目を見たわけだが、自分はジョンの思惟的な歌詞が彼らしさを感じさせる魅力的な楽曲だと思っている。

 
   ところでこの「Now And Then」ビートルズ最後の楽曲との触込みでリリースされ、その点も大いに話題を集めた。しかし将来に向けて果たしてそうなのだろうか…。

 

   敢えて言おう。
      この楽曲はビートルズ最後の楽曲とはならない。
         もう1曲、未発表の楽曲が今後リリースされ、それこそが最後の楽曲となる。
            しかしこれには困難な過程が不可避で、それゆえ自分の存命中には叶わないかも知れない。


”Now And Then”は遂に世に出た
   

     

 

   自分は「Now And Then」をビートルズ最後の楽曲認めるには心残りな点が2つある。最後の楽曲に求められるもの、それは先ず未来志向の「ラヴ&ピース」的な歌詞を望みたい点、次に曲調が短調(よって悲しげなエンディング=終末)ではなく、明るさに満ちた長調であってほしい点である。これらには強くこだわりたい、そんな気持ちが高まる。と言うのも掉尾を飾る楽曲「Let it be」「The end」「Real love」にはそれらを感じ取ることができたからである。

 

   かつてオノ・ヨーコがポールに渡した楽曲テープ4曲のうち3曲は陽の目を見た。AIの力が不可能を可能にすることも十分わかった。ただそれは恐ろしい面もあり、以前にポールも同旨の発言をしている。彼らの歴史が変わるからだ。
 

    それでもなお最後の楽曲に求められるもの、自分はこの点に強くこだわりたい。
そして今後もThe Beatlesの発展的推移を見守りたいと思う。


楽曲には4人の協力が不可欠
それはわかっている
ではどうするか