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ロング・アンド・ワインディング・ロード

/フォー・ユー・ブルー

(single)

 

 旧アップルレーベルのシングルを集めていた頃の一枚である。昭和52年には結成15周年を記念してシングルレコードが一斉に再発売された。歌詞対訳を付け、ライナーノーツも現代のものになったのはまあ良いとしても、ジャケットが単調な白地に赤枠(内側に写真)仕様となり、写真も時代ごとに同じ写真を使うという手法は手抜き同然で、かなり評判が悪かった。要は定価を500円から600円にするために、何らかの改訂を施さねばと言うのが真相だったのだろうと考える。

 さて、この「ロング・アンド・ワインディング・ロード」は旧アップルレーベルのものにありつけ(中古だけど)、ジャケット写真も映画「レット・イット・ビー」の頃のものである。ライナーノーツはないが、日本発売のLPが写真入りで紹介されているのが目を引く。

 この「ロング・アンド・ワインディング・ロード」はポールの作品で、オーケストラ演奏と女声コーラスをフィーチャーしたLP「レット・イット・ビー」と同じテイクである。ビートルズ末期の名曲で評判も高いが、ポール自身はこのアレンジに不満だったと言う。この発売されたテイクはフィル・スペクターのプロデュースによるもので、レコーディング当初のシンプルなアレンジを「加工」したわけだ。自分もこの曲いいな、と思いながらポールの不満を不思議に思ったりしたものである。この謎が解けるのは昭和59年になってからだった。(シンプルな当初のアレンジをブートレグで入手したのがこの年である。) 

  購入は昭和53年9月18日、大船レコードセンターにて。価格は350円(中古価格)だった。