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   未踏の敵地はすごかった(福岡ドーム観戦記)

観戦日/平成16年8月9日(月)

 

 平成14年の札幌ドーム遠征を皮切りに、東京ドームや千葉マリンといった首都圏以外のパ・リーグの相手チーム本拠地を順々に巡り、ついに1ヶ所だけが残った。それが標題の「福岡ドーム」である。先年千葉ロッテファンの知人から福岡ドームへ行った時の感想を“多勢に無勢”と聞かされていたので、これは大変な観戦になりそうだなと思っていた。

 さて観戦当日、地下鉄唐人町(とうじんまち)駅に降り立つ。夕日が照りつけ、うぁ暑い。こんな中を10分も歩くのかと思いながらも、汗を流し人の流れに身を任せると福岡ドームが見えてきた。平日とはいえ夏休み、かなり人出が良さそうである。

 例により球場をぐるりと一周する。グッズ売り場がかなり充実しており、ライオンズファンとして羨ましい。またブロンズ製の選手の握手手形(ファンが握れる)コーナーもあったりと、いろいろとファン向けに工夫の様子が伺える。

夕日さすなか観客がドームへと集まる。

 さて、ドーム内に入場、3塁側B指定席なので内野席でもレフトポールに近い席である。西武ドームなら完全に自由席のスペースだが指定席とあって前後左右ほぼビッシリ埋まっており、平日ナイターとは思えないほどの観衆である。そのせいか通路がポップコーンや飲みこぼし、ごみ等でやたら汚い。荷物の置き場所を誤ると危いな、と感じた。

 ところで肝心のライオンズファンは?と思い周囲をぐるりと見渡すと、青いメガホンやビジタージャージを着たファンは点在するものの、まぁ3塁側のライオンズファンは2割程度であろうか…。なおレフトスタンドの上方には応援団がいるが、ホントに外野の一角に過ぎず、レフトスタンドも8割以上はダイエーファンのようである。

 事前に十分覚悟はしていたが、敵地としてのムードは他球団の本拠地と比較してもこれ以上ない程である。さあ、試合はどうなるのであろうか?我がライオンズの張とダイエー新垣の投げ合いで序盤は投手戦となったが、中盤からはややダイエーが主導権を握るかたちで点を取り合う展開となった。

レフト応援団付近よりグラウンドを見る

 驚いたのはダイエーの得点場面で、球場全体が轟くような歓声に揺れる。つまり3塁側・レフトスタンドからの応援も非常に強力なわけで、西武ドームでは考えられない話である。これではプレーする選手はかなりつらいだろうな…。まぁ日本シリーズのセリーグ本拠地での予行演習と思えばうってつけか。

 そんなわけで西武の得点シーンでは球場全体が逆に静まり返る。今回観戦の席はレフト線の打球が見づらい位置で困ったが、場内が静まりかえると「フェア」なのである。さらに9回にも貝塚のソロがライト最前列に着弾したが、この時もフッと静かになってホームランだとわかった。この感覚は異様ではあったが、福岡ドームでのビジター観戦の要を得たとも言える。

 

 

ライトはもちろんレフトもダイエーファンだらけ
   

 

7回表が始まる時点ではまさにジリ貧状態、ヒジョ〜に重苦しい空気が(ライオンズファンには)漂った

        
 

 7回が始まる時点で上のスコア、しかもウラのダイエーの攻撃に備えて色風船がぎっしりとスタンバイ状態だ。これが視界をさえぎり、はっきり言って観戦の邪魔であった。

 ところが細川の代打小関の左前安打を足がかりにたちまちライオンズが逆転、中島の22号2ランがトドメでこの回一挙7点。ダイエーはキーマン城島を五輪で欠いているのと中継ぎ陣がやや不調のようで、ライオンズは9回にも6得点と大きくダメを押し、終わってみれば15−6の圧勝だった。

 (ちなみに翌日・翌々日もライオンズは勝ち、見事に敵地3連勝を飾った。)

終盤の猛攻で勝っちゃったヨ。

   

終盤の猛攻、こんな結果はさすがに予想できなかった。「次回はきっと勝ちます」のフレーズが泣かせる…。

 

 

 

 遠征観戦は勝つと特にホッとするが、まさに今日はそのものであった。打撃戦のため試合終了は22時20分、心地よい疲れを残し親不孝通りの飲み屋へ行き、焼酎「黒霧島」に酔いしれた。

 

 

照明がきれいな福岡ドームをあとにする。さぁ、飲むぞ〜!!