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孤高の西口、ますますファンを魅了!!

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   8月27日・土曜日。本来は翌日の観戦予定だったところ、予告先発が今シーズン絶好調の西口である。そこで私は予定を変更して急きょ観戦したのだが、その後の試合進行をこの時点では全く知る由もなかった。もちろんそれは他のライオンズファンも同じであったろう。

   内野自由席で見ていると西口はスイスイと楽天打者を斬る。スライダーで空振りを良く取れているようだ。しかし序盤ではむしろ楽天一場(0勝7敗)の見違えるような素晴しい投球に多くのファンは苛立っていたようだ。彼もこの日は速球・スライダー・フォークの制球が素晴しく、ライオンズ打線もゼロ行進が続く。

   7回が終わってもまだ0−0。普段はこの辺で中段通路を帰宅客がゾロゾロと移動し始めるのだが、さすがに今日はそれも少ない。翌日が日曜ということもあろうが、やはり西口の「完全試合」に期待が高まっているのである。そのため楽天の凡打ひとつにも声援のボルテージは上がるばかりである。

   8回2死、楽天益田の打球がワンバウンドで西口の頭上を越える。うわっ抜けると思った次の瞬間、高木浩が回りこんで捕球、サッとファーストへ。ワンバウンドながら一塁カブレラもパッとグラブに収めアウト、野手たちも気合いのはいったプレーだ。ところがそれが自軍の攻撃には現れない。西口は打者27人を見事にパーフェクト、あとはサヨナラ勝ちで彼の胴上を見るばかりなのだが…。

 

オレの球を打ってみれぇ〜〜っ

   その ライオンズは9回にサヨナラ勝ちを逃し、延長戦へ。10回表の楽天28人目の打者は沖原である。西口が投じた第5球、ヒット性の打球はセカンド片岡のグラブの少し先を抜けて行った。あぁ完全試合ならず!!この瞬間、特別な試合は普通の試合となってしまった。片岡は呆然としたのか、座り込んでしまった…。ただこのとき、一塁内野とライトスタンドから期せずして西口への拍手が沸き起こった。それは紛れもなく彼へのねぎらいと感謝の拍手であった。

   結局ライオンズがその裏に石井のサヨナラ打で勝利したため、西口は完封勝利は手にできたわけだ。思えば5月の交流戦ではノーヒットノーラン達成直前に巨人清水に本塁打を打たれており、今回共々悲運の投球を否めない。あぁ西口よ、ファンはその孤高の投球に一層惹かれずにはいられない。いつの日か偉業を達成できるよう、ライオンズファンとして更に応援し続けるぞ!

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楽  天 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
西  武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1 7 0

今日はありがとう西口。感動したよ!!