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感動をありがとう上田浩明

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   本日(10月14日)、上田浩明内野手に戦力外通知が出た。先のプレーオフにはベンチ入りしておりファンにとっては意外な出来事であったが、あの素晴しい守備を再び見られないのかと思うと非常に残念である。

   そもそも彼は守備固めを主に起用された選手なので、派手な活躍がないのは止むを得ない。しかしそれでもファン諸兄にとってはいくつか印象に残るプレーがあったのではなかろうか?

   かく言う自分もいくつかある。平成13年7月18日、東京ドーム観戦時でのサードファウルフライを彼はスーパーキャッチ、後に文化放送がライオンズナイターHPの「プレイバック・ライオンズ」のコーナーでも取り上げた程のプレーであった。自分もその時はレフトポール際で観戦しており、その俊敏なダッシュ&ダイビングを目の当たりにして感動したものである。

   今年のプレーでは5月の巨人との交流戦をあげたい。西口があと一人でノーヒットノーランという場面で清水にソロホームランを食ったのは記憶に新しいが、その直後にマウンドの西口へセカンド上田浩明が行って声を掛けたシーンがとても印象的であった。なお次の打者(斉藤宜)はセンターへ抜けそうな打球を放つも上田がこれを好捕、サッと一塁送球でゲームセットとなった。もし清水と斉藤の打順が逆だったらと今なお思い出す場面である。

   彼の選手生活で唯一残念だった(惜しまれる)のは、公式戦ホームランが0本に終わったことだろう。元々守備要員なので打席に立つチャンスが少なく、その数少ない打席では自分も「今日こそプロ入り初ホーマー!」と強く心に念じてレフトポール際に陣取ったものである。

彼に本塁打を打たせてあげたかった!

 

 

   なお本日現在、彼の今後については具体的に決まっていないようで、移籍かコーチ就任かなどは不明である。彼の守備を評価する球団へ行くのもよし、指導者としてライオンズ内野陣のレベルアップをはかるもよし、願わくば本人の意向が最大限に反映される形であってほしい。

   最後に、長いライオンズファンにとっては「ライオンズ=守り抜く」のイメージが強い。行沢・広橋・清家・奈良原・吉竹らのベストバイプレーヤーは言うに及ばず、山崎・秋山・平野・石毛・辻・松井稼らの主力選手も守備は素晴しかった。その伝統の末裔とも言うべき上田浩明、幾多の素晴しいプレーを見せてくれた。本当に長い間ありがとう、お疲れ様でした!

 投手に返球する上田浩明