我らライオンズは昭和56年以来のBクラスに終わり、既に刷新された監督・コーチのみならず選手についても大幅な入れ替えが予想されるところであるが、今回はチームを去るカブレラと福地を取り上げてみたい。両者ともチームに対する功労者であるが、表題にもある通り対照的な魅力があった。
カブレラの活躍についてはもはや多言を要しないところであろう。けた外れなパワーからの本塁打量産は数年来大砲不在のチームにとって活力源となり、長く4番としてチームに貢献した。しかしそのために他の選手が4番を任される域にまで成長せず、このことは来年以降の大きな懸念材料として残ってしまった。もちろんこれを全てカブレラの責任としては酷で、むしろ物足りなさとして再三に及ぶ1塁の緩慢な守備を指摘した方が適切なのかもしれない。
FA人的補償でヤクルトへ移籍する福地は僅か2年間ながら、俊足バイプレーヤーとしてライオンズの機動力野球に貢献した。なぜか自分の観戦時に満塁弾や決勝スクイズ等で活躍したのが印象的だった。スイッチヒッターとして右打席の確実性があれば……いやもう言うまい、ヤクルトでも頑張れ!
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