6月2日の対巨人戦8回表、先発十亀はこの試合初めてのピンチを迎えていた。1点を失いなお2死1・3塁で巨人は4番阿部、得点はL3−1Gだからホームランで逆転のシーンである。左投手のリリーフ有りや?と思わせる場面でもあったが渡辺監督は十亀に投げさせた。果たして阿部はレフトへの大飛球、栗山が好捕してドームは沸きに沸いた。
結局十亀は9回もマウンドに上がり巨人打線を3人で抑えて完投勝利を飾った。先発・中継ぎ・抑えの分業が定着した近時の投手起用に挑戦するかのような素晴らしい完投劇であった。
これはリリーフ陣を信用しないというよりはむしろ先発投手に自信を付けさせる投手出身の渡辺監督らしい采配だったように感じる。「完投勝利こそが一人前の投手」を実践した十亀に拍手!
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