口唇口蓋裂について > ハルトの場合 >  二回目の手術

１回目の口唇の手術から９ヶ月､ハルトが生まれてから１年があわただしく過ぎた頃､口蓋手術の日程が決まった｡ 当初､口蓋の手術は12月25日だった｡ところが風邪をこじらせ気管支炎で入院｡正月もなく１週間入院してしまったので１ヶ月近く延びてしまい､結局､年が明けた1月20日に｡ それからと言うもの､今回の手術が無事に終わればとりあえず大きな治療が一段落すると思うと､できるだけ外出も控えて体調を整えておかなければと思いハルトと３人で頑張りました(特におかあさんとハルト？｡  手術の１週間前に心電図や血液検査などの「術前検査」を行った｡ その後､手術の前日に入院｡前回の手術に比べ､私たちは気持ち的に少し余裕が持てるようになっていました・・・ とは言え､やっぱり大)手術です｡手術の時間が近づくにつれてだんだんと心配になるし先生からの術前の説明も正直言って専門的な話は頭に残っていなかった｡ 私たちの心の支えは､執刀担当医がハルトの口の状態を最初に診てもらって以来､１回目の手術からずっと(現在も)お世話になってきた先生だった事だけでした｡「この先生に任せておけば全てうまく行く」そんな気持ちだけでした(患者と医師の信頼関係はバッチリ！)｡  体重：8400g 身長：72cm と､まだまだ小さな体｡  1998年1月20日  部屋で手術の時間を待つハルトは元気だった｡でも､病院で一晩を過ごしたせいか何か不安げな表情だった気もする｡ 10時ごろには手術室へ入った(頑張れハルト！)｡ ハルトが手術室へ入った後､私達は前回の手術の教訓から(?)､昼食を取る余裕もあった｡ただ､「手術中の容態の変化で突然の呼び出しがあるかも知れない」と言われて､院内アナウンスが聞こえるようにと病院内で手っ取り早く食事を済ませたが､食事もあまりのどを通らない(それにしてはよく食べた？(^_^;))｡ 手術は午後３時頃には終わった｡手術自体はもっと短時間で終わったらしいが､口唇の手術の時もそうだったけど､全身麻酔だったので､麻酔が取れて意識が戻るのに結構時間がかかってしまい､病室へ戻るのに時間がかかったらしい｡ それでも､手術室から帰ってきたハルトは前回に比べ意識は少しはっきりしている様子でした｡ 鼻には管が通されて痛々しいハルト...うつろに開いた目が何か言いたげで悲しそうにも感じられて思わず胸が詰まる思いがした｡「ハルト､ほんとよく頑張ったね！」

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手術後４日目､ハルトは大部屋から個室へ引っ越していた｡「おお！手術も２回目ともなれば病院でもＶＩＰ扱いか？」と思われるかも知れませんが(思わねーよ！),そうではありませんでした(誰も思ってねーって!)｡な､なんと「水ぼうそう」に掛かってしまったのでした｡ 個室で一晩過ごした後､水ぼうそうの薬をもらって退院しました｡幸い､今回の手術では抜糸の必要がない溶ける糸を使用していたので､鼻のチューブをはずしてもらうだけの簡単な退院劇でした｡(はやっ！)でも前回は11日間も入院していたのにいくら水ぼうそうとは言え四日間で退院していいの？｡何はともあれ家でゆっくり療養して早く元気になろうね｡ しかし､なにもこんな時に水ぼうそうに...(^_^;)｡ 37.9℃の熱と顔中赤いポチポチがでて可愛そうなハルトくん(T_T)｡ 家に帰ったハルトは､またしても両手に抑制筒をつけて注射器でミルクを飲む日々が続きましたが､注射器のほうは１週間ぐらいで哺乳びんに変わり､抑制筒も取れました｡これからは元気に遊びまわれるぞ！｡