H14年度の安芸郡のハチ類・天敵類の導入現状
    (2001・11月末までJA土佐あき調べ)
数値は、JAへ伝票が回った分での数なので、時期・実数とはやや異なる場合がある

安芸郡の施設園芸でのハチ類そして天敵の利用は、
もっともっと広がっていくのです!!
1.ハチ類の導入状況
・11月末までで900箱くらいの使用量、うちマルハナバチが470ケース
 ミツバチが330ケースほどとなった。
・導入面積としては、実数はわからないが
 昨年の同時期と比べて更に普及してきたことはあきらか。
 約70haほどがすでに導入されている。
2.ククメリスカブリダニの状況
・ククメリスカブリダニの使用は、昨年ホコリダニの影響を受けたので
 今年はやや遅い導入となった。
・特に、計画的に導入をした芸西村での利用が目立つ。
 安芸市では川北地区での利用が多い。
・11月末で1700ボトルの利用となり、約45ha程度で利用された。

・昨年度と比較してほぼ同程度の利用数となった。
 ククメリスカブリダニの利用数が伸びなかったのは
 次のタイリクヒメハナカメムシの利用が急速に伸びたためと考えられる。
 
3.タイリクヒメハナカメムシの利用
・昨年度、中芸地区で多くの成功事例ができたタイリクヒメハナカメムシは
 11月現在で、約800ボトル/面積で約20haのナス・ピーマンに導入が
 進んだ。
・特に、中芸地区のピーマン類はほぼ100%の利用となっている。
・安芸市は、安芸の名人たちを中心に計画的に試験導入を進めたため
 80ハウス以上で利用されている。
 安芸市でもピーマン類ではほぼ100%成功、ナスでも20ハウス以上のハウス
 で定着が確認され課題は残すものの、多くの成果が得られてきている。
4.その他の天敵類の利用


・アブラムシの天敵:コレマンアブラバチと、マメハモグリバエの天敵:イサエアヒメコバチ とハモグリコマユバチの利用が更に進んだ。

・ククメリスカブリダニ中心の天敵利用体系の場合は、アブラムシやマメハモグリバエに
 対して、選択性薬剤(チェス、スピノエース)などの利用が可能であったが、
 今後、タイリクヒメハナカメムシを中心に天敵利用体系を組んでいくと、チェスやスピノ エースの利用も限られてくるため、これらの天敵類の利用はますます進むと考えられ る。
  どちらの天敵もうまく導入できれば効果は高いが、現場ではどうしてもタイミングが
 遅れてしまう傾向がある。そのため、アブラムシ対策として、麦利用によるバンカー法
 の普及や、マメハモグリバエ対策指針(診断と計画放飼)の検討などが必要である。












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