全国初
安芸市の農家のハウスに
クサカゲロウ(高知産)の卵を○○放飼

2003.1.21

クサカゲロウは、今のところアリスタさんから
カゲタロウとゆう名前で、アブラムシの天敵として
幼虫の形で販売されている。

今回、全国初とゆうのは、
そのクサカゲロウを、純粋の高知在来の種を
高知大学の農学部のナカヒラくんが研究しており
この春は何戸か何十戸かの農家で
幼虫ではなく、卵で放飼する形で、実際に現地試験する
予定なのだが、その初放飼を行ったのだ。

卵をどうやって放飼するかとゆうと
これが、オンシツツヤコバチのマミーカードのようなイメージで
紙に卵を産ませておいて、卵カードで植物体に
ちょいちょいとつり下げて放飼するのだ。



さて、クサカゲロウの卵
だが



紙の上に産み付けられているのがわかりますか?




横からみると

綿帽子の小さいような感じでかわいい
薄緑色だ。



全国初ハウスとなるのは
安芸市でシシトウをず〜と栽培している
ケイスケさんち
シシトウは南国市が本場だが、ケイスケさんの
栽培技術は南国に勝るとも劣らない。




まだ秘密

放飼はその卵カードを作物にぶら下げていく


まだ秘密

こんな感じだ。


もちろん、クサカゲロウなんかも殺虫剤にはめっぽう弱い。

だから、こうゆう天敵の試験はとにかく
殺虫剤がかかるハウスでは絶対成功できない!

ケイスケさんのハウスは、もちろん
タイリクヒメハナカメムシが定着しているので
今後、チャノホコリダニ対策のダニ剤以外は
今のところ、ほとんどない予定だ。

クサカゲロウにやっつけてもらいたいのは
アブラムシとカイガラムシだ。


今、安芸市のハウスでは天敵の利用が進んで殺虫剤の使用がどんどん減ったので
今まで問題になってなかったカイガラムシが問題になりつつある。


もちろんアブラムシ対策の主役は
コレマンアブラバチであり、麦のバンカーも完璧に準備している。


しかしながら、2次寄生蜂(高次寄生蜂)の問題や
ジャガイモヒゲナガアブラムシやチューリップヒゲナガアブラムシが
発生した時には、コレマンアブラバチだけではアブラムシを押さえきれない
ことが、昨年度多くのハウスで観察されているので
今年は、アブラムシ類に対して捕食性の天敵である
ショクガタマバエやクサカゲロウの利用を積極的に
取り組む計画なのだ!

もちろん、計画的に放飼もするが
ヒラタアブやテントウムシなどの在来の土着天敵にも
めいっぱい頑張ってもらいたい!!

生物層は厚いほど安定するのだ。

安芸のハウスの中は生態系の復活なのだ。



もうすぐ暖かくなってくる。
ムシたちもいろいろ活発になってくる
おもろいことになってきたぞ。
(2003.1.21)



撮り放題トップへ