ヘアカブリダニとその卵
(2003.2.4日)



ヘアカブリダニは、ククメリスカブリダニやタイリクヒメハナカメムシを
利用して殺虫剤使用回数が減ってからあちこちのハウスで
多く確認されるようになってきた。
ククメリスカブリダニでもないマヨイダニでもない
アザミウマなどの害虫も食べてくれる捕食性の土着のカブリダニだ。

最初は、アカセナカモンモンカブリダニと呼んでいた。


特に、ククメリスカブリダニを利用する場合に
ハウスの通路に籾殻やソバ殻などを敷いて
フスマや米糠をまくと、だいたい3週間〜1ヶ月くらいで
ケナガコナダニがたくさんわいてくる。
それをエサにして、ヘアカブリダニなど
土着の捕食性のカブリダニが発生してくるようだ。



2003.2.5安芸市黒鳥にて カズヨシ親分発見のヘアカブリダニの卵

ククメリスカブリダニの卵は、あったらすぐにわかるようになったのだが
これも同じカブリダニなので、同じ様なもんだと思うのだが、実際は
たくさん成虫がいても、なかなか卵の確認ができなかった。
今回、カズヨシさんが米ナスのヘタの部分で見つけた。
この卵は毛の中に産み付けられているようだ。
ククメリスカブリダニのように、毛の先の方に産んでいるやつも
あるようだ。

なんとゆうか、まだまだわからない部分が多い
これらのカブリダニ類は、農技センター昆虫科さんに調べてもらうと
ちゃんとアザミウマを捕食することが確認されているので、なんかの足しには
十分なっているようだ。



順調に準備すると、ものすごい数でわいてくる。
カズヨシ親分ちでは、米ナスの育苗をUVカットフィルム
を張ったハウスで行うので、最初から殺虫剤いらずで
定植直前にアファームを一回散布しただけで
本圃の方は、サイドに0.8mm目の防虫ネットを
設置し、ククメリスカブリダニとこの土着のヘアカブリダニで
9月〜2月までアザミウマの発生がほとんどなかった。
なんせ、一つの花に30匹とか100匹とか
大量にいた時期もあったのだ。

最近、どこのハウスでもタイリクヒメハナカメムシの
勢いがすごいので、カメムシと比べると
カブリダニはどうしても地味な存在であるのだが
ちゃんと使い方によってやるときはやるのだ。

ナス類の中でも、特に米ナスは
アザミウマ類による被害果が発生しやすい品種なので
この、苗床UVカット、そして
本圃に0.8ネット
そして、定植直後から通路に籾殻+フスマをまいて
害虫の飛び込みが減る頃から、ククメリスカブリダニを放飼して
土着のカブリダニ類も呼び込むとゆう作戦のハウスは
結果的には、ほとんど殺虫剤いらずの
ものすごい減農薬のハウスになっているのだ!



ほんとは、籾殻+フスマ作戦でケナガコナダニをわかして
カブリダニ類でアザミウマを抑制しながら、
タイリクヒメハナカメムシを放飼して、アザミウマがいない代わりに
そのたくさんのダニなどを食べてもらって定着を狙う!とゆう魂胆なのだが
どうも、やっぱり、室内試験結果同様で、カメムシはダニでは
増殖していかないようで、ちょと残念

・・・・
まだまだいろんな可能性があるのだ
・・・・

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