クサカゲロウの蛹(まゆ)発見!



ケースケさんちで、2002年年末からクサガゲロウを卵放飼して
様子を見ているのだが・・・


結局、アブラムシ対策として
麦のバンカーとコレマンアブラバチは

穂がでても、まだまだ働き続け、
モモアカアブラムシとワタアブラムシは
コロニーを作る前にことごとくマミーに
なってやっつけてしまっており、

マミーにならない問題のジャガイモヒゲナガアブラムシは
けっこう増えてあちこち散らばっていたのだが
クサカゲロウとタイリクヒメハナカメムシと
ショクガタマバエや土着のヒラタアブや、テントウムシも相まって
農薬無しで完全に押さえてくれたようだ
すごいすごい。



あと問題は、やっぱりカイガラムシ
安芸ではマデイラカイガラムシというのが
一番問題になっているようだ。




クサカゲロウの幼虫が頑張ってカイガラムシを食べているのだが
今のところ、残念ながら完全に押さえ込むまでにはいたっていない!


さて、そのクサカゲロウの蛹



2003.4.7バンカー調査時
安芸市シシトウ大坪ハウスにて


K大のナカヒラくんがさすが研究してるだけあって
この蛹(まゆ)をパッと見つけた!
中心の丸いやつがそれだ。
回りの白いのは、カイガラムシ



わたしは初めて見せてもらったが、用はとにかくちっちゃいまゆ
になっていて、これは、切れ目が入っているところから
もう羽化して脱け殻になっているとのことらしい。


なかなか奥が深いのだ。
クサカゲロウの幼虫はカイガラムシを
かなり食べてはいるのだが、
どうも、ケイスケさんのハウスはマンモス型で
天窓はラック式のため、羽化した成虫は
ヒラヒラヒラヒラと飛び上がり、高い方へ高い方へと
飛んでいき、天のフィルム沿いに、どんどん上がっていくと
自然に、ハウス外へ出てしまうわけで、
卵放飼したヤツの、次世代があんまり出来ていないようなのだ。


来年度は、ぜひ、パイプハウスのくるくる巻き上げ天窓のハウスで
放飼してみたいということなのだ。グフグフ。





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