捕食性のアブラムシの天敵について


ショクガタマバエとワタアブラムシ





2002.7.12安芸市穴内ヤマモトハウスにて

放飼したショクガタマバエの幼虫なのか
土着のやつなのかはわからない




このハウスは、11月からタイリクヒメハナカメムシが十分に定着していて
5月末まで害虫の問題はほとんどなかったのだが
高温期になってきて、タイリクヒメハナカメムシの数が少し減少して
きて、それから、7月になって、アブラムシがあちこちで見えるようになってきた。

アブラムシについては5月まではモモアカアブラムシでコレマンアブラバチで
十分抑えていたのだが・・・

ワタアブラムシがパプリカの成長点やら葉っぱに
あちこち増えてきた。




2002.7.12安芸市穴内ヤマモトハウスにて




2002.7.12安芸市穴内ヤマモトハウスにて

ワタアブラムシのコロニーの中には
コレマンアブラバチのマミーもあるしショクガタマバエ幼虫
もいるし、更に



テントウムシの幼虫

テントウムシの幼虫もアブラムシを食べに来ている


テントウムシの幼虫は、アブラムシもよく食べるが
マミーになったアブラムシもバリバリ食べてしまう
欠点もあるらしい!


さて、天敵利用の最も進んだオランダでは、
アブラムシの防除が一番難しいとされている。
今年、2002年は、まさにそのことがよ〜く実感できた一年でありました。

もちろん、ミナミキイロアザミウマの防除も
タイリクヒメハナカメムシが定着すれば容易ですが
まだまだ全員成功できるわけではないので、たいへんなのですが、
間違いなく、来年度以降、だんだんと、タイリクヒメハナカメムシの
利用技術がアップしてくるにつれて、アブラムシ対策とゆうのが
重要となってくることは間違いないようです。


なんといっても、コレマンアブラバチの効果は絶大で
しかも、バンカープラントの利用もできるので
ますますいいのだが・・・

予想以上に高次寄生蜂(2次寄生蜂)の影響で
特に5月以降、コレマンアブラバチでの防除効果がまったく
活用できないハウスも出来てきた。
そういった場合、今年度は遅れたが、早めにショクガタマバエなど
捕食性のアブラムシの天敵についても導入をしていく
必要があると思う。

やはり、ここでも、観察が第一となる!

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