2004年3月10日(水)




本日はまたたいへん暖かくなった一日

午前中から北海道よりの天敵の視察が
あって、ナス、ピーマン、米ナス、シシトウなど
見てもらった。

キュウリでIPMに取り組んでいるようで
バンカーとチリカブリの利用を主に
バータレックなどもやっているそうだ。

北海道で、まだ1m以上雪があるのに、キュウリの育苗は
もう始まっているようだ。
田んぼだけで6000haはある地区らしい。
ポリで2,3年物のハウスが増えているとのことで
雪の対策はどうしているのか聞いたら良かった。

土壌還元法は、サウナ処理のできない北の方では
やはりかなり普及して当たり前になっているようで
きちんと水をためられるところ
ほど効果が安定して高いそうだ。
ベタ掛けのポリやビニールを剥ぐのがたいへんで農家はどうしてるか
聞いたが、やはり、切りながらはぐそうだ。
廃ビ、廃ポリへの問題も特に聞いたことがないということだった。

高知の臭化メチル代替え法としては
高い高い似たような薬剤を利用するよりも
土壌還元法と従来の太陽熱をうまく併用利用するのが
残さの処理、土壌病害、センチュウ、雑草対策、
そして連作対策としての土づくり
として最も有効だと思うので、どんどんやってもらって
いろいろパターンを見てみたい。

それから
キュウリのアブラムシはワタアブラムシで
春(5月くらい・・・こっちの今頃の暖かい日くらいか)にバータレックをやって
夕方やって、午前中蒸し込み気味管理で
それはそれは、コロニーがべったり真っ白に感染していくらしい。
必要に応じて2回目をやるらしい。
それでたいたい完璧で、秋になっても
またやらなくても感染するらしい。

ヨコヤマくんちで去年秋にやったやつが
その時はあんましだったが、5月ごろけっこう
白く感染しちょったというやつと
同じようなのがやっぱりあるようだ。

アザミウマは、ヒラズとミカンキイロが
年によってどっちかが優先になって問題となるらしい。

トマトは北海道は大面積あるが
マルハナバチが国によって禁止されるようなことになったら
ナスも困るがなんといってもトマトが困るねえという話題になって、
『トマトは国が輸入でもするんでしょう!』
という結論になった。

なんせ国のお役人は、
トマトトーンという代替えがあるんでしょと言ったらしい!
ホルモン剤のトマトトーンの代替えが、世界的にハチ交配なのにねえ。
まったくこれ以上日本の食品の化学物質漬けはやめてもらいたい。
まったく、国の議員とお役人はよく考えて法案を作らないと
世界からバカにされるぞね。

それから、わずか数例のそれもずっと昔の
ちっちゃい観察で書いた論文を脈々と引用して物を言わずに、
ちゃんとしたことをしなさい。

それから、セイヨウマルハナバチを禁止にするくらいなら
当然、セイヨウミツバチも禁止にしなさいね。
元々日本のいた地バチじゃないからね。
ミツバチはハチミツが取れるからよくて
マルハナはハチミツが取れんからダメとかいうのはダメよ。
どっちもミツも集めて花粉も集めて同じ
マルハナの女王の寿命は1年だが
ミツバチの女王は7年も生きるわけで、
マルハナを問題になる位なら、もっとずっとひどいひどいきね。

それから、海外由来の侵入害虫ミナミキイロやコナジラミやマメハモグリ
などなどをぜ〜んぶ
ミバエみたいに全部撲滅作戦展開することも忘れないでね。
元々日本にいた虫じゃないきね。
まあ、農薬をいいやつに整理していったら
元々日本にいる天敵の虫が勝手にバランスを取っていけるのだが・・・



ということで
下山に行って
来年は天敵を絶対導入するが、この春からも
どうしても導入しておきたいという方に
いろいろチェックと説明に回った。
ハチも最初の頃からまじめに取り組んだ方なので
春放飼はむつかしいがきっといくだろう。
それから新しくやる人は、ほとんどの場合が
近所で今成功している人からの口コミ情報で
やる気になってくれる場合が多い。
何でもやっぱり
ほんとにいい物は広がりだしたら早いのだねえ。



ということで
朝、みえさんから電話がかかってきて何かと思ったら
高速の出口のほんのちょい手前で
ランボルギニームーブが止まってしまったらしい。
ガス欠ではないはずだというので
なんかオーバーヒートでもしたかと思ったが
JAFに来てもらってガソリンを10L入れたら
直ったらしい・・・。
よかったよかった。それ、ガス欠やきねえ。



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