2004年3月12日(金)
本日はショボショボお天気
午前中は養液のボトル配りなどをした。
ニシオカさんちもユウイチさんちも
タイリクヒメハナカメムシの調子はなかなかいい。
イリノさんちを含めてここ3年の水耕栽培での天敵の
状態を見ていると、水耕栽培では
タイベックなどで土がむき出しになってないので
アザミウマの立ち上がり方が普通の土耕と比較すると
ゆっくりになり、天敵とのバランスが取りやすいようだ。
昼から米ナスのIPMプロジェクト会
ナスの品種別のタイリクヒメハナカメムシの成功率を比較すると
2004.3月調査時で
安芸の減農薬部会では失敗であきらめた人はゼロ
竜馬は、まずまず成功、バッチリ成功だけでも70%
やられまくり成功を加えると90%、もうちょいを加えると100%
で、まあ、ほぼやる気さえあれば誰でも出来る
千両では
竜馬よりはちょっと難しくなって
バッチリ成功とまずまず成功で46%
やられまくり成功を加えて73%
竜馬よりは実際だいぶ難しいわけだが
部会としてはかなり検討している。
さて、問題の米ナスでは
放飼量も通常の倍くらいつっこんだりの取り組みで
バッチリ成功、まずまず成功、やられまくり成功を
合わせても22%しかなく、増えきらず未定着のままの
ハウスが多い。結局、普通にカメムシが増え出す状態までになると
100%被害果が出てしまうような状態になるので難しい。
中芸地区の米ナスを加えるともうちょっといい数字になると思うが・・
まあでも、やはり実践したことはきちんと後に残っていくわけで
@いかに定植後、早くに放飼して定着させるか
Aククメ&土着カブリダニ併用作戦
A代替えエサ又はペストインファーストお弁当作戦
Bヒラズ優先立ち上がり誘導作戦
Cモニタリングをもっと徹底
D総合的にちょっとづつアップ
などなどいろいろ具体的な手は出来てきた。
会は、いろいろ盛り上がり
終わってから更に
カズヨシさんちに、ショウイチさんと穴内のヒロミチさんらと
見に行った。
カズヨシさんは、今年は定植が遅かったので
また別の考えがあって、
定植が遅いと、実際害虫も少なく、天敵もいらないわけで
とにかく、10〜2月まではほとんど出荷する実は
果形もよくすべてA品出荷でいけて、単価も高い。
これからの季節、やや果形が乱れてくる時期に、ちょっと我慢して
うまく定着してつなぎ、農薬だけでは防除しきれなくなる4,5,6
にまた楽にいければいいということで
入り口付近の、収穫物や摘葉を持ってくるところの
アザミウマが立ち上がっているところでは
天敵の幼虫がどんどん立ち上がってきていた。
さて、どの品種、どの部会も去年よりは
間違いなくまた進んでいるが、7月の栽培終了時に
産地全体がどんな風になるか!
たいへん楽しみだ。
夕方、ナス部会のポスターを
コマツさんに手伝ってもらってどっさり作った。
記帳の促進やエコの推進も含めて、
夏までにポスター作戦もバシバシとやっていこうじゃないか。
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