2004年3月4日(木)




本日は、いいお天気だったが風が強く
けっこう寒かった。窪川は雪だったらしい。

午前中は、穴内へ行った。
ミョウガでは
ケンジさんちはハダニがほとんどいないが
カズヒコさんちはだいぶ増えていた。
マンモスの2屋根ハウスで、見事に天窓の下の畝に発生していた。
モニタリングのタイミングとポイントをとにかくつかんでもらう必要がある。
早速天敵を追加注文してもらった。

ピーマンは、
ミキオさんちは完璧、コウジさんちもアザミウマは大丈夫
TSWVは広がってはいないがちょっと水やりを増やしてもらいたい。
ヒデタカさんちは、放飼が後へ後へ遅れてしまって、
木がもうだいぶ大きくなってしまった。
カズヒコさんちはすんなりいけるのじゃないか。

ナスは
リョウスケさんちは、西の方がアザミウマにちょっとやられて
カメムシは幼虫がだいぶ立ち上がってきていた。
東の方はちょうどいいような感じだった。
ショウイチさんちは、無加温だが
西のハウスも中のハウスもOKだった。
ユウスケさんちは、アブラムシのチェス以降見えてないようだ。
サトシさんちは、アザミウマもいないがカメムシも見えなかった。
マーヤンちは、アザミウマがほんの少しだけ立ち上がり始め
だったが、カメムシがなかなか見えなくなっていた。
聞くとやはりホコリダニで厳寒期にアプロードエースを1000倍で
散布したそうだった。
防除所の試験では1000倍でも
成虫にはあまり影響がないというデータになっていたが
やっぱし幼虫にはかなり影響があるようで
厳寒期の散布はやっぱし要注意で成虫がけっこうみえてない限りは
控えた方がまちがいないようだ。

米ナスは
ヒロミチさんちは、カメムシも多く、被害果もなくなかなかいい状態だった。


昼から
北部のローラー作戦に参加した。
お歴々が揃って頭数はたくさん集まって
4班に分かれて回って行った。

系統と系統外という区別はまあ言い方としておかしいのかも
しれないが、高知の園芸用語として定着しているので使うとすると

普通は系統農家は
30aの経営面積があったら
10aで15t収穫したとしたら
10t以上は集荷場へ出荷して、その他規格外品などがどうしても
できるわけで、それはみなに迷惑がかからない範囲で
いろいろ販売チャンネルがあったりしていいだろう。

系統外農家は、いろいろ自分の裁量で
自分の好きなように自分の選んだ販売チャンネルで
誰にも迷惑はかからず、自由競争で勝負したらいい

まあそれが産地のルールだろうと思うが
実態は系統農家でありながら、出荷量はほとんどなかったり
どう区別しているのかわからないが10aは系統で、
20aは系統外という登録の農家もあるし
なんとも混沌としている。

なんといっても、『価格』が高ければ高い方へ出荷する
という言葉が必ず出る。
系統組織も、組織全体でまだまだ体質改善して
いかんといかんのも確かだが、
普及員の技術屋の立場でいうと

日本一の産地の生産者として
『品質』がとにかく他産地に負けちゅう
というのを憂う声が少ないのが
何よりもちょっとさみしいねえ。









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