それからまだ一日は続く
フリーマーケットから帰って
6時半くらいから
みんなと晩ご飯を食べた。
それから
しばらく話をして
8時近くになったので、おいとまして
明日の準備をしようと思っていたら
Mrチーフダイレクター教授が
やってきて
ちょっと飲みにでもいこうじゃないか
ということで誘ってくれた。
結局連れて行ってもらうことになり
なんともビールの自販機もないし
周辺に飲むようなところはない雰囲気だが
いいところがあるということで
車で15分くらい
ちょうどヌノシダからこうちの城下へ行くくらいの
距離で、昼間お米屋さんとかあったところ周辺で
なんとなく屋台とか店とかも出ているような感じになっていて
こうちでいうとノイチ近辺のような感じの街へ連れて行ってもらった。
どの店も割と電気は暗いのだが
なんとそこは
ライブハウスだった
ライブハウスと行っても
道路に面したところは
完全にオープンになっていて
音などは外へそのまま聞こえている
こんなんで近所からクレームが
こないのかなと思ったが
割と離れているといえば離れていた。
トイレに行くと
トイレの道をはさんで向こうにも
ライブハウスではないが
オープンスペースカラオケ
みたいな店もあったりしていた。
まだ、時間帯が早いので
ほとんどお客さんはおらず
男の人が一人で
弾き語りをしていた。
Mrダイレクターによると
彼は大学の講師をやっているのだが
夜はほとんどここで毎日歌を歌っているとのことだった。
昴をやったりもしていた
しばらく飲んでいると
ここのライブハウスのオーナーで
Mrダイレクター教授の親友のポンさんがやってきた。
それからポンさんの親戚の女子大生もきて
しばらく4人で飲んだ
彼女はなかなか明るく
国家公務員の試験に受かったらしい
最初どっちも英語がちんぷんかんぷんだったが
だんだん話がつながってきて
だいぶ会話ができるようになってきた。
それから
だんだんと別のバンドのメンバーが集まってきて
どんな曲をやるのかなあ
と思っていると
いきなり
サイモンとガーファンクルの
サウンドオブサイレンスが
始まった。
コーラスもすごいきれいで
うわ〜という感じだった。
それからなんと
ボクサーとか
Mrs.ロビンソン
お客さんも増えてきて
ライブハウスという感じになってきた。
そしたら
われらがMrチーフダイレクター教授は
ルックスからしてただ者ではないと思っていたが
やはり、かなりのミュージシャンのようで
バンドの人に
アコギを貸してくれるように頼んで
チラッと打ち合わせたかと思うと
なんと、ニールヤングのハートオブストーンを演奏し始めた。
ベースのお兄さんが
すぐに音を重ねたので
わたしもいても立ってもいられず
ドラムの人に叩いてもいいかと目配せすると
OKOK!と進めてくれて
なんと
ドラムを叩かしてもらっちゃってしまっちゃった
それから一旦引っ込んだのだが
次はEAGLESが始まってしまい
なんかしゃしゃり出ちゃったりしてしまって
しまったりしてしまった。
マイクまで出してもらっちゃったりして
バンドはとてもうまく
ご機嫌な音だった
Mrは、トークもとてもうまく
その後も何曲か歌ったり
ハープを吹いたりもして
すごい人なのであった。
バンドは
その後も
カントリーナンバーや
あんまり重たくないスタンダードなど
いろいろお客さんのリクエストにも応えながら
どんどんと夜は更けていったのであった
結局12時近くまで飲んで
Mrダイレクター教授に送ってもらった
車の中は
ストーンズの
ワイルドホースがかかっていた。
明日の講義がかなり気になって
なんか酔いつつ覚めつつのライブハウスであったが
なんともファンタステックな
異国の夜なのであった
2005年11月表紙