2006年2月23日(木)



さて本日の朝は相当つらかった。
というのも、夕べは、新進企業の方らと
中国式の晩餐会で
乾杯を何度も何度も繰り返したからか
朝、ホテルの窓からの景色さえも
覚えていない・・・



とはいえ
とてもいいお天気で
空気もピンと冷たくさわやかで
だんだんすっきりしてきたのであった。

朝一番に青島市の農業局への公式訪問
だったので、時間調整に公園でちょっと記念撮影
のNハンチョとわたし・・・・間にちょっとだけ現地の方!?



市の建物は、それはそれは立派で大きく
門や玄関にはライフルを持った護衛の方が整然と立っていて
ちょっと県庁などでは遠く及ばない
すごい雰囲気だった。



農業局では、高知に来たこともあるSさんが
日本語でいろいろ取り組みを説明してくれた。


それから局長さんも来てくれ
一時間ほど、輸出への対策、国内流通の安全対策など
の話を伺った。





そして、いよいよ
中国一の大園芸産地
山東省のど真ん中の寿光市に向けて
高速を走っていった。


こちらでは、野菜を運搬するトラックには
マークが貼ってあって
そのマークがあると、高速道路はすべてタダで通行できる制度になっている。

これは、中国国内の自給率を確保して
野菜などの農産物の価格の高騰を少しでも防いで
安定した食糧供給を促すための施策で
うらやましい制度だ。

高速料金も日本よりはずっと安いのだが
それでも、国土も広く、産地から中国各地へ運ぶには
運賃がかかる。いい制度じゃないか。

日本もぜひそういうのをやらないか!

中国から日本に運ばれる輸入農産物の運賃(船賃)
はなんと1kg10円くらいで可能らしい。
ところが、高知から東京まで運ぶトラック輸送の運賃は
1kg30円くらいかかっている。
これは、もちろん高速道路代も大きい!

そんな話などしながら
どんどん寿光の方へバスは進んでいった。







簡易アップ中

後日もうちょいアップ予定





ハウスの入り口にある作業小屋兼中間気候室


ハウスはレンタルハウス方式
ここも全部無加温だが
蓄熱コモ利用保温方式でマイナス10度近くまで
冷えても12度以上はあるそうだ


オランダからの米ナスタイプのナス
温度が低いためか長い


キュウリ


ミニトマト


さやいんげん



なんかウリ



なんか短いキュウリ
ズッキーニみたいなやつ


甘シシトウのでっかいやつ



パプリカ



調整室で、詰め子さんらが
ラッピングをしていた。



一応比色の簡易分析機があって
検査体制をとっているということだった


上のような野菜を
10点セットで販売
旧正月前には高く売れたそうだ

ということでお仕事の話はお仕事の方のご報告でそのうちに・・・


それから案内の人に乗ってもらって
さらに15分くらい行ったところの
ニラの大産地を訪問した。



ニラ産地の農村集落


こういう感じの集落がけっこう続いている


ニラの栽培のシステムも気候に合わせて
とてもうまくできていて
驚いた。


左にあるのが暴風垣で
北風を防ぎ
それからひく〜くトンネルをしてある
昼間は開けて換気して
よるは早めに密閉して
ここでも中央右に並べてあるコモで完全に保温していく



これが完全にコモをかけた状態



日本人に会うのは初めてだ!という
とても感じのいい奥さんと旦那さんが
コモを一部のけてくれて
収穫前のニラを見せてくれて
いろいろ教えて下さった。

かたずける時に
わたしもちょっとだけ
コモかけ作業をやらしてもらってうれしかった。


いつごろからニラを作っているのかと尋ねると
『そうだねえ、ここらじゃ清の時代から作っているからねえ・・』
とメチャクチャかっこいい答えが返ってきて
みな参った!

ということでお仕事のお話はお仕事の方のご報告で・・・


それから集落へ戻ると
集落のメイン道路の左右で、
みなが
ニラの収穫調整をしているところがあって
そこには仲買人が、次から次へと買い付けに来ていた。


段ボールを使っているところもあれば
暖かい地方まで運ぶために
発泡スチロールを使って





中にはこのようなペットボトルの水を凍らせた
保冷剤を入れて

ギュウギュウに箱詰めしている
ところもあった。



日本製の品種なども入っているそうだ
いろいろ話を伺っていると
どんどん人が集まってきて
ガイドさんを通じてじゃなくて
言葉ができたらいろいろ情報交換できるのになあ
とつくづく思うが、実際には
県事務所のYさんがおっしゃるには
標準語とはかなり言葉が違うそうで
ペラペラのYさんでも、ほとんど聞き取れないくらい違うそうで
言葉は簡単にはいかないようだ・・・


ということでお仕事のお話はお仕事の方のご報告で・・・


つづく



つづく





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