2012年3月5日(月)
本日は
ソムリエ仲間のマイスターYさんと
シニア野菜ソムリエのSさんらをご案内して
県内あちこち回った。
まず、5時にホテルにお迎えに行って
5時半に弘化台へ
雨の中、N親分が待っていてくれて
許可証をもらって
魚のところを案内してもらった。
さすが親分、
あっちでもこっちでも知り合いの方だらけで
キンメダイとか
カツオとか
清水サバとか
いろいろ水揚げされている魚を見て回って
話を聴いたりした。
それから仲卸街も回って
それから
野菜・果物の方へ行った。
ここではYさんが知り合いがいて
いろいろ話しもしてくれた。
いったん朝ご飯を食べに行って
残念ながら市場内に唯一あるお寿司屋さんは閉まっていたが
普通の食堂で軽く朝食をとって
7時から始まるセリを見せてもらった
ほうれん草などのセリ
ちょうど、トマトや文旦の入荷もあって
高知の市場らしい状況になっていた。
でもちょい気になったのは
やはり、市場に入荷している野菜の種類がとにかく少ない!
ほんとに普通の一般的な野菜しかない
マイナーな野菜、特徴的な野菜、個性ある野菜は
ほとんどない
量販店の占有率が高くなればなるほど
当たり前の商品ばかりのラインアップになりがちで
ちょっとイレギュラーな産物などは
取り扱いにくく
値段もつきにくく
結局、直販等へ回ってしまって
そういう珍しい物が欲しいお客さんも
そちらに仕入れに行くので
また市場のお客さんは、量販対応中心の買参人さん中心になって
さらに市場にはそういう物が少なくなって・・・
という構図がどんどん
強くなっているように感じてしまった。
これは、市場全体の大きな課題だし
その市場に販売を頼っている産地にとっても
一緒に流通を考えていかないといけない大きな問題じゃ
ないかと思うのであった。
たとえば
米なすは
間違いなく、きちんと料理すればおいしい!
でも、量販店の棚に並ぶだけの
販売が中心になってしまうと
どうしてもフェイスの位置、広さ共に
普通のナスに負けてしまうので
商品は売れ残り、回転が悪くなり
さらにお客さんは買わなくなってしまう
負のスパイラル
さらに、市場単価がつかないので
直販等に回り、
そこで、きちんと料理してくれるシェフや
消費者につながっていけばいいが
結局、多くのお店からは
いい品物の仕入れが単純にやりにくいので
メニューからはずれてしまい
こちらでも負のスパイラルになってしまう
結局
V(価値)=Q(品質)/P(価格)+α
の商品理論でいくと
市場流通では+αの部分は
なかなか出しにくく
そこがないとVが出しにくい
マイナー野菜やこだわり野菜は
ますますどっちつかずになってしまって
流通しにくくなり
それらを集荷して価値を産みだしてさばけないままでは
市場流通自体も弱くなるし
そこに頼っている産地も弱くなる
という構図になる。
これ、このままではまずいと思う。
ということで
社長さんにもお話を伺いながら
ぼんやりと頭の中で
市場流通に頼りっきりの系統販売もまずいし
系統の品しか集まらない市場流通もまずいわけで
やっぱり今のままでは遠隔産地としての高知の流通は
もうちょい柔軟なチャンネルを持って
市場にも他にも提案できないと
まずいよなあ
と感じたのであった。
ということで
まだ朝は早いので
桂浜の龍馬像を
チラッと見に行った。
掃除してくれている方がいただけで
龍馬像も浜も貸し切りだった。
いつ見てもかっこいい龍馬の銅像の前にて
それから
一路安芸へ
まずは
集出荷場へ行って
クリクリ場長にご案内してもらった。
今回は食材ツアーなので
ナスだけじゃなくて
ピーマン、赤ピーマン、アスパラ、ミョウガ、シシトウも
全部見せてもらった。
みっちゃんちのお姉ちゃんがバイトしていて
よさこいのおっさんを覚えてくれていて
ご挨拶できてよかった。
それから
ヨシアキくんちへおじゃまして
ピーマンと天敵とバイオマスボイラー、ヒートポンプなどなど
見せてもらった。
それから
久しぶりにTさんちへおじゃまして
アスパラを見せてもらった。
それから
お昼にちょこっと時間があったので
野良時計
前の水路にはもうメダカもたくさん増えていて
よかった。
お昼はタマイに行って
ソムリエつながりで、コマツ会長が来てくれ
みんなで一緒に、米なすのあんかけとちりめん丼を食べた。
これはいつ食べても最高でうまかった。
それから
お昼から
弥太郎の家に回り
庭石で作った日本地図を見たりして
みっちゃんちにおじゃました
ちょうどJAのSさんも来ていて久しぶりにあえてよかった。
それから
カズヨシさんちにおじゃまして
米なすを見せてもらってから
安芸を後にして
JA土佐カミのヤスへ向かった。
ここで本日の日程
まだ半分!
やすらぎ市についたら
ちょうどこれまたソムリエのMさんがいて
G農業の名カメラマンAさんと記者さんも取材に来られていて
ご挨拶できてラッキーだった。
エメラルドメロンと、フルーツトマトと、アロエの生ジュースを飲んだりして
それからJAへおじゃました。
センター長さんらが
トレ・フルッタのエメラルドメロン、ルナピエナスイカ、フルーツトマトを準備してくださっていて
さらにとっておきの新顔ストロベリーチェリー(食用ホオズキ)も試食させてもらった。
それから
トマトのYさんのほ場へおじゃました。
Yさんはちょうど、先日のトップセールスでもお世話になったので
おじゃまできてよかった。
それから
次は
JAナンコクシ管内
空港近くの公園で
我らが癒し系普及員No1のSさんと待ち合わせて
tanuki親父さんのところへ連れて行ってもらった。
今回の視察ツアーは
シニアソムリエのSさんが
来月、大阪のリッツカールトンで
高知の食材を使って、インナービューテイーのセミナーをやってくださるということで
いろいろ食材を送ってフランス人シェフと協議してもらった結果
フルーツトマト、新ショウガ、花ニラ、土佐甘とう、あきまめ、文旦、
あかうし、ジロー卵、はちきん地鶏
カツオ、金目鯛
らが採用になっていて
土佐カミさんにも金曜日急遽お願いして対応してもらって
ありがたかったわけで、
さらに
どうしても、土佐甘とうも取材しておかないと・・・
というご要望をいただいて
昨日の夜、
ライブお疲れのメールをくれたSさんに急遽返信で
お願いをしたところ
即、快く引き受けていただいて本当に感謝感謝
なのであった。
ということで
tanuki親父さんとは先々月のシシトウの会で
ご一緒させてもらっていて、初めての訪問させて
もらったのでうれしかった。
どうもどうもでございました。
ということで
もう飛行機の時間まであとわずか
だったが
最後に
さらにノウギセンターまで回り
ミエさんが試験している花ニラを見せてもらった!
花ニラは、どのソムリエさんも必ず絶賛してくれる。
いかんせん、生産はなかなか難しいし
流通も市場流通ではあまりに小ロットでさばきにくい・・・
今回も真っ先に採用が決まったのが
花ニラ
こういうのが、きちんと評価してくれる顧客さんに
農家がきちんと再生産できる価格でお届けできる!
そんなしくみを作っていきたい
ということで
6時15分となり
ミエさんと記念撮影だけして
空港へ
超弾丸
高知の食材産地ツアー無事ご案内終了できたのであった。
まったく、
わざわざ視察に来て下さったSさんにも感謝
対応して下さった皆様にも本当に感謝感謝の
2日間なのであった。
それから
ず〜と一緒につきあってくれたマイスターYさんにも感謝して
振り出しで車を止めていた弘化台まで送って
なんとか8時前に家に到着したのであった。
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