いよいよ解体


B毛そぎ仕上げ


カミソリで焼き切れなかった毛をこそぐ。
そして、
流水でよく洗い落とす。


写真6:『お客さん、かゆいとこありませんか』とブラックジョーク連発の助手M
(こいつはやっぱりおそろしい・・・。)

C 解  体

頭をおとし、のど、胸から腹まで、内臓を傷つけないように包丁を入れる。



胃の内容物を確認する助手M・・・・やはり稲の胚乳のような白い固まりが多い。
ほとんどが
食物繊維のような感じで、モミガラもあった。


D精肉作業
内臓を抜いたあとは、よく洗い、蹄の間接をはずしてのけて、
足つきで4分割する。
背骨やあばらをはずして、食べやすいように切っていく。



E調理
さっそく、その日の晩に、モーばあが味付け

・・その1
骨とその回りについた肉は、塩としょうゆ、みりんで煮る。


れは、モンゴルで食べた、羊そのままのような感じ・・・まだ仔イノシシであったためか
独特の臭みもあまりなくて、とてもおいしかった。


・・その2
とりはずした肉はダイコンとニンジンといっしょに、みりんとしょうゆでブリダイコンのように煮込む。

赤身の部分は、ちょっと固いが、ヘルシー。
ダイコンにもいいダシがしみてます。
苦労した皮の部分は、ゼラチン状で、ちょっと癖があるがやわらかくておいしい。



供 養

殺生したからには、食べるのが供養

イノシシ食通の人にゆわせると、秋口のこの時期のイノシシは
ましてや、仔イノシシはまだ脂ものっておらず、決しておいしいものでは
ないといわれています。さばくのだってたいへんです。

でも、殺生したからには、食べるのが一番の供養なのです。

とゆうことで、モーじぃシェフと助手のMさんは頑張りました。

追)次の日に、ちょうど鳥獣レンジャーのプロ集団が、イノシシ被害がひどい地区へ    イノシシ狩りに入るとゆうことで、家の裏の山つづきに入ってくれた。

  レンジャー団は、3人組で、それぞれに発信器のついた犬もたくさんいて、
車にレーダーのようなやつも完備してフル装備で山に入っていった。
そして、数時間もしないうちに、ちょうど、同じサイズのもう一匹の仔イノシシを
生け捕りにしてくれた。
『いらないか?』といわれたけれど、さすがに、食べきれないので取って帰ってもらった。

レンジャー団のボスに
『今晩からちょっとの間は被害がでないでしょう?』と聞いてみたら
『こいつの親は、逃げてしもうたけん。それに、すぐそばの山に、5〜6匹の別の
群れもおるけん、まだまだ被害はないならんよ。・・・』

まだまだ、人と山の動物たちとの攻防はつづくのだ。


お彼岸おまけへゴー