美術監督 中古智氏のご家族より提供の資料公開
2002.9.23
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下記は、中古さんのご自宅の倉庫にあった、「女だけの城」という未発表作品のシナリオの表紙です。
1962 製作 宝塚映画、配給 東宝、第1稿と書かれています。
表紙に続いて、脚本 菊島隆三、監督(兼製作) 成瀬巳喜男とクレジットされています。
シナリオの中にはさまっていた、中古さんの直筆と思えるメモ。
シナリオを読まれた上で、必要だと思われたセット内容が番号で記されています。
私はシナリオを読んでみましたが、大阪のバーが舞台になっていて「女が階段を上る時」(脚本=菊島隆三)の雰囲気に近い世界を描いています。
残念ながら、内容的には平凡な印象を受けました。もし実現していたら成瀬演出によってどのように変わったかは想像する他ありません。
配役のページには俳優名が誰も書かれていないので、準備段階で終わった作品かと思います。
その後、他の監督が撮ったかどうかも私は知りません。日本映画データベース等で検索しても出ませんので、おそらく未発表シナリオなのでしょう。
この未発表シナリオのことは、今年の春にこれを見せられた時に初めて知りました。