栄養一口コラム


納豆の栄養とその効果
“夏バテには納豆がいい”、“納豆は冷え性に良い”
“ネバネバのあるものは体に良い”などなど・・・、
納豆といえば、健康食品の代表ともいえる存在です。
では、どうして納豆が夏バテに効いたり、冷え性に良かったりするんでしょうね〜?

まず、納豆の栄養成分を豚肉と比較して見てみましょう。

成分納 豆豚 肉備 考
カロリー200kcal183kcal
たんぱく質16.5g20.5g
脂 質10.0g10.2g
ビタミンB10.07mg0.9mg0.8mg
ビタミンB20.56mg0.21mg1.0mg
ビタミンE1.2mg0.3mg8mg
ナイアシン1.1mg6.2mg13mg
パンテトン酸3.60mg0.84mg5mg
カルシウム90mg4mg600mg
鉄 分3.3mg0.7mg12mg
亜 鉛1.9mg2.0mg9mg

*備考欄は30代女子の1日の摂取量です。

あえて、スタミナ回復の王様・『豚肉』と比較したのですが、
スタミナ回復の効果をもたらす、ビタミンB1は豚肉には劣りますが、
納豆パワーはビタミンB1だけではないのです!

脂肪の代謝を助けるビタミンB2
糖質・資質、たんぱく質の代謝を助けるパンテトン酸
豚肉より多く含まれており、摂取した糖質や脂質がエネルギーとして
有効に活用されるのを促進します。
また、納豆のたんぱく質には、アルギニンという
疲労回復に役立つアミノ酸が多く含まれているのにも注目です。

更に納豆には、日頃のハードワークや夏の暑さに疲れた内臓に
うれしいパワーを秘めていたのです。
それは“ネバネバ物質”!!

納豆のネバネバの正体は、ペプタイドというたんぱく質の一種と
フラクタンという多糖類に、納豆ムチンといわれる
アミノ酸がつながったものなのです。
これらが体内に入るとペプタイドとフラクタンはそれぞれ
エネルギー源として利用されます。
一方、納豆ムチンには胃壁を守り、消化吸収を助け、
アルコールの代謝を早める働きがあります。
この“ムチン”、オクラや山芋のネバネバ成分でもあります。
疲れた胃や肝臓に、ムチンがしっかりと働きかけてくれるわけです。

最近、大豆に含まれている大豆イソブラボンが女性に注目されています。
大豆イソブラホンとは、ポリフェノールの一種で、
構造が女性ホルモンのエストラゲンに似ていて
効用や作用もほとんどエストラゲンと同じ様に働くのだそうです。
イソブラホンは女性ホルモンの乱れから来る、冷え性や、肌荒れ
肩こり、更年期障害などに効果があるそうです。
大豆イソブラボンを50mg摂取すれば、女性ホルモンを
補うのに良いということです。
大豆イソブラボンを50mg取るのには、
納豆・・・・60g、豆腐・・・・100g が必要です。

他にも、冷えや生殖機能の維持に必要なビタミンE・亜鉛や、
女性には欠かせないカルシウムも多く含まれており
納豆は女性には、ありがた〜い食べ物であるようです。

また納豆に含まれる、ナットウキナーゼという酵素には、
朝鮮人参に匹敵する強壮効果があるそうな!!
女性だけじゃなく、だんな様にも食べてもらわねば!?

まだまだ、紹介したい納豆の良さはたくさんあるのですが、
スタミナ回復と“大豆イソブラボン”に絞って紹介しました。

オクラと混ぜたり、薬味を入れたり、工夫次第で
もっと効果がアップするようです。
この夏、積極的に取りたい食品の一つですね!

参考サイト〜POLA FOODS きれいになる栄養物知り辞典
http://www.polafoods.co.jp/kirei/index.html
参考文献〜五訂食品成分表