木彫作品紹介

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 2014年初めから、木彫家の桒山賀行先生の勧めもあり、木彫を始めています。
 以下にこれまでに作った作品を、写真と共に紹介します。
 
●飛び出す (2024年11月) (幅 23cm、奥行 24cm、高さ 52cm)
 螺旋状の柱上から伸びた水平の板の端から、両手を翼のように拡げて飛出そうとしています。
 写真はこちら
 
●土器開くⅡ (2024年11月) (直径 約35cm、高さ 42cm)
 土器が開き、中心からは植物が成長し花をつけ実を結んでいます。
 写真はこちら
 
●空から、空へ (2024年9月) (幅29cm、奥行20cm、高さ53cm)
 丸太に生えた木に、大きな鳥が、一瞬舞い降り、また飛び立とうとする瞬間をイメージしてつくりました。
 写真はこちら
 
●避難所 (2024年9月) (幅10cm、奥行8.5cm、高さ25cm)
 子どもたちも避難できるように、スカートの中や胸の中が空洞になっています。 (頭部は兎のようにするつもりでしたが、中央に縦に深い割れ目があって、やむなく顔を左右に分けることにしました。)
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●土器開く (2024年8月) (直径 約34cm、高さ 約29cm)
 土器から、回りの空間へと切り開きひろがっていくイメージでつくりました。
 写真はこちら
 
●囚われの身:檻 (2024年6月)
 檻の中に閉じ込められた人です。足に釘を打たれ鎖もつけられています。
 写真(全体)はこちら
 写真(右足に打たれた釘と、左足で引きちぎった鎖がよくわかる)はこちら
 
●飛龍 (2024年4月) (幅 38cm、高さ 35cm、奥行 18cm)
 木の上から飛び立とうとする龍です。翼を持ち、口からは炎を吹き出しています。
 写真はこちら
 
●龍のかなしみ (2024年3月) (幅42cm、高さ35cm、奥行13cm)
 南相馬の大蛇物語に関連した作品です(物語を一部改変しています)。山の麓の沼にたくさんの釘が打たれ、そこから大蛇が山の上に飛び出しています。釘のために大蛇の体が侵され、片方の耳と角が山の反対側の麓に落ち、また剥げ落ちた鱗は黒雲の先に連なる鱗雲になり、そこから涙雨が2本落ちています。
 写真はこちら
 龍を取り外した写真 小さな沼と、その回りの鉄釘がよく見える。
 
●つながる (2024年1月)
 この作品は、「ハマカルアートプロジェクト」(経済産業省の令和5年度 福島県12市町村アーティスト・イン・レジデンス事業 ハマカルアート)の1つ「アートと考古学国際交流研究会実行委員会」のメンバーに加えてもらって、制作したものです。南相馬市の南端にある国史跡・浦尻貝塚(5000年前からの縄文遺跡)を中心にして、多分野のアーティスト、考古学や文化遺産などについての専門家、地域住民が集い様々な活動をしています。
 作品制作のきっかけは、東日本大震災で今も行方不明のままの人たちはどうなっているのだろうか、どのようにとらえたらよいのかという私の想いからです。時間的にも空間的にもひろがりのある作品を、と思って制作しました。
 
・陸の部分(本体) (幅57cm、奥行50cm、高さ30cm) (写真はこちら
 本体の手前は、ほぼ真っすぐな現在の海岸線で、それと平行して防潮堤が走っている。本体の中央部から前に飛び出しているのは、むかしあったという砂浜と遠浅の海。この砂浜の右側には、見えにくいと思うが、防潮堤の下を通って海が入り込み、縄文のころの浦尻貝塚の深い入り江につながっている。浦尻貝塚は細長くちょっと高台になっている所。浦尻貝塚の右後ろに大きな樹、その右に腕を広げた人。
 砂浜の左側には、防潮堤が切れて海とつながっている所がある。その後ろが、時の棒(ボーリングコアからイメージ)。時の棒には、見て分かりにくいと思うが、片側に規則的なメモリ、もう片側には不規則なイベントが刻まれている。時の棒の左には、原発の格納容器とタンク群。その後ろはなんにもない斜面。
 本体の左奥に飛び出しているのは、穴に入って祈っている人(浅川町の即身仏からイメージ)。本体の右に飛び出しているのは、南相馬市で近接して見つかっている古生代から新生代までの地層と化石(古生代は三葉虫とスピリファ、中生代はアンモナイトとシダ植物、新生代はクジラなどの脊椎骨とサメなどの歯)。さらにその手前に、貝塚の貝や土器片。本体のずうっと後ろにある高い山は磐梯山。
 
・船 (長さ20cm、幅4.5cm、高さ10cm) (写真はこちら
 遠く太平洋の対岸まで流された船。船の上では、肋骨が飛び出した人が、手を目いっぱい伸ばして手を合わせている。
 
・全体 (写真はこちら
 南相馬を含む陸の部分(本体)から約1.5m離れて船が位置し、海岸部の両端と船が細い糸で結ばれている。
 
●土偶 Ⅱ (2023年10月) (高さ30cm、幅23cm、奥行5.5cm)
 人物に魚や貝を組み入れて、土偶にしてみました。
 写真はこちら
 
●祈る Ⅲ (2023年9月) (高さ35cm、幅19cm、奥行18cm)
 多くの手が大地に植えられて祈っています。その上にも…。
 写真はこちら
 
●植物人間 Ⅱ (2023年10月) (高さ約30cm、幅約40cm、奥行約25cm)
 木の幹から伸びた4本の枝は人に変わっています。
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●門 Ⅰ (2023年7月) (高さ45cm、幅17cm、奥行10cm)
 門をくぐると、別の世界になります。(門の表側は、動物や人と太陽、裏側は植物や鳥?と月や星)
 表側からの写真はこちら
 裏側からの写真はこちら
 
●まとう Ⅱ (2023年7月) (高さ24cm、幅18cm、奥行8cm)
 袖付きの衣をまとっていますが、その中は空洞です。
 写真はこちら
 
●植物人間 Ⅰ (2023年6月) (高さ約34cm、幅約33cm、奥行約20cm)
 手のひらのような大きな葉を広げて、太陽の光のエネルギーをいっぱい集めています。
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●マンタ (2023年3月) (幅17cm、長さ14cm、厚さ4cm)
 20年くらい前、マンタの大きな木彫を触って、ちょっと飛行機みたいだとその形に心動かされました。手元にごく小さなマンタの模型があったので、それも参考に思い出しながらつくってみました。
 写真はこちら
 
●走馬灯 (2023年3月) (幅38cm、奥行21cm、高さ37cm)
 若いころ、崖から途中まで落ちた時に、走馬灯のように生まれ故郷の風景が流れ行くようなイメージが浮かびました。上下の2つの部分を組み合わせていて、上の部分は山々と、崖の途中の棚のような所に立っている私、下の部分は田畑や小屋と、道に落ちた杖です(この杖が落ちた音で、自分がどんな所にいるか気付きました)。
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●ビキニ Ⅰ (2023年1月) (幅25cm、奥行17cm、高さ42cm)
 1954年3月1日のビキニ環礁付近での水爆(ブラボー)実験からのイメージです。サンゴ礁にできた大きなクレーター、そこから上昇する巨大なきのこ雲、さらに遠くへと広がる放射線です。3つの部分を木の棒で組合せてつくっています。(制作のきっかけは、5年余前に第五福竜丸の乗組員だった大石又七さんにお会いしお話をうかがったことです。)
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●まとう (2023年1月) (幅16cm、奥行11cm、高さ22cm)
 分厚く頑丈な衣を身にまとっていますが、その中は空っぽです。
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●ポーズⅣ (2022年11月) (幅9cm、奥行15cm、高さ30cm)
 左脚で立ち、左手でコーヒーカップを持ち、右手で後ろに伸ばした右脚を持っています。以前はこんなポーズをしばしばしていました。
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●住み家Ⅵ (2022年11月) (幅15cm、奥行15cm、高さ22cm)
 動物や植物だけでなく、虫も住みつき蝕んでいます。
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●ポーズⅢ (2022年9月) (幅8cm、奥行8cm、高さ27cm。
 腰の後ろで手を組んで、背を伸ばしています。
 正面からの写真
 背中側からの写真
 
●ひろがる (2022年9月) (幅40cm、奥行30cm、高さ19cm)
 ソテツやシュロのように、多数の葉が伸びひろがっている様子をイメージしてつくりました。これらの植物は、何億年もの間生き延びてきたもので、生命力の強さを感じます。
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●土偶 Ⅰ (2022年9月) (幅 14cm、高さ 31cm、奥行 4cm)
 端材を使って、板状土偶を連想してつくってみました。
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●変転 (2022年7月) (幅24cm、奥行14cm、高さ29cm)
 チベット仏教のマニ車を想像しながらつくってみました。手でゆっくり回して、次々変わり行く様子を感じられたらいいです。
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●だいじょうぶ (2022年7月) (横27cm、縦30cm、奥行7cm)
 両手を合わせて大きく広げて何でも受け止めてくれます。
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●化石Ⅰ (2022年7月) (12cm×11cm×5cm)
 ビカリアの化石のイメージです。1個は雌型です。
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●化石Ⅱ (2022年9月) (11.5cm×9.5cm×6cm)
 ノジュール(丸っぼい石の中に化石が入っている)に似せてつくってみました。
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●聴く Ⅱ (2022年5月) (幅13cm、奥行13cm、高さ28cm)
 前回つくった「聴く」は、全体のバランスがあまりよくないと思って、つくり直してみました。どうでしょうか?
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●棺 Ⅱ (2022年5月) (直径14cm、高さ19cm)
 円筒形の棺(蓋は連続する山並みのイメージ)の中に、合掌した人が入っています。即身成仏など夢想しながらつくっていました。
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 蓋を開けた写真はこちら
 
●ポーズ Ⅱ (2022年4月) (幅7.5cm、奥行6cm、高さ35cm)
 片足立ちで、両手を精一杯伸ばしています。
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●ポーズ Ⅰ (2022年3月) (幅 7cm、奥行 6.5cm、高さ21cm)
 両手を首の後ろにして片足立ちしています。
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 後ろから見た写真はこちら
 
●聴く (2022年3月) (幅 12cm、奥行 13cm、高さ 24cm)
 人々の声に耳を傾け、いつでも助けに行けるような姿勢の人です。
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●住み家 Ⅴ (2022年3月) (幅 16cm、奥行 7.5cm、高さ 32cm)
 動物たちも住んでいる木の上に、建物が並んでいます。自然の上に人工物が増殖しているイメージで彫ってみました。
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●住み家 Ⅳ (2022年1月) (幅 16.5cm、奥行 7.5cm、高さ 16.5cm)
 動物でも植物でも入り育つような穴がたくさんの住み家です。
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●棺 Ⅰ (2022年1月) (長さ 34cm、幅 8cm、高さ 10cm)
 舟形の棺の中に人が入っています。
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●生える Ⅳ:足 (幅25cm、奥行24cm、高さ9cm) (2021年11月)
 地面から両足が生えて、大きな足の裏が見えています。
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●生える Ⅴ:手 (幅30cm、奥行20cm、高さ9cm) (2021年11月)
 地面から、大きな両手が生えています。
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●生える Ⅵ:脚 (幅13cm、奥行11cm、高さ23cm) (2022年1月)
 地面から、膝から上の脚が生えています。
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●生える Ⅶ 人 (幅15cm、奥行11cm、高さ34cm) (2022年1月)
 地面から、人が逆さに生えています。足を微妙に曲げてバランスを取ろうとしています。自然にむりやり逆らっているようなイメージです。
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●さんまの塩焼き (幅12.5cm、奥行6.5cm、高さ2.5cm) (2021年11月)
 お皿の上に、さんまと、スダチ、大根おろしです。
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●むかしのアイロン (幅19cm、奥行10.5cm、高さ13cm) (2021年11月)
 ずっしりとしたむかしのアイロンを思い出してつくってみました。
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●生える Ⅰ 耳 (幅 7cm、高さ25cm、奥行 7cm) (2021年9月)
 動物の顔から大きな耳が生えています。
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●生える Ⅱ 枝葉(幅 7cm、高さ25cm、奥行 7cm) (2021年9月)
 動物の頭から木の枝葉が生えています。
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●生える Ⅲ 冬虫夏草 (幅8cm、奥行4cm、高さ15cm) (2021年8月)
 太った大きな幼虫からきのこが生えています。
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●突き抜ける(幅 24cm、高さ 35cm、奥行 8cm) (2021年8月)
 山の上の分厚い雲を突き抜けて、飛び上がろうとする龍です。龍はまったく想像です。
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●木=蛇 (幅22cm、高さ 33cm、奥行 8cm) (2021年8月)
 2匹の蛇が木に巻き付いて上ろうとしています(蛇の頭は3つに別れている)。
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●木=人 (幅 34cm、高さ 28cm、奥行 7cm) (2021年6月)
 下の逆さの人と、上の2人が一体につながって、大きく枝葉を広げた木になっています。(逆さの人は整った賢い?顔、上の2人の顔は野性的?のつもりでつくりました。)
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●ふたり (幅 15cm、高さ 17cm、奥行 12cm) (2021年6月)
 ふたりが仲よく手を重ね合ってベンチに座っています。
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●シーソーⅡ (幅 28cm、高さ 16cm、奥行 12cm) (2021年6月)
 2人の子供がシーソーに乗って楽しんでいるところです。このシーソー、真ん中の軸を中心にゆらゆらと揺れます。
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●タコⅡ (2021年5月) (長さ 22cm、幅 25cm、厚さ 6.5cm)
 タコをもう1度つくってみました。足を太く、できるだけうねっとした感じにしようとしましたが、なかなか難しい。
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●さわる鏡 (2021年1月) (高さ26cm、幅27cm、奥行9cm)
 鏡に映る像を触って分かるようにと、つくってみました。向って左は凸の人形、右は凹の人形です。
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●祈る Ⅱ (2021年1月) (高さ20cm、幅18cm、奥行10cm)
 多くの人たちが祈っています。
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●蟻地獄 (2021年4月) (奥行 28cm、幅 22cm、高さ 20cm)
 道を歩いていて、すり鉢状の穴に足を踏み入れ、もがいてももがいても抜け出せないような状況をイメージしてつくってみました。
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●サメ (2021年3月) (幅13cm、高さ17cm、長さ31cm)
 台付きでつくりましたが、下のほうは難しくて、腹鰭はまったく彫れませんでした。
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●空と地 (2021年3月) (高さ31cm、幅17cm、奥行13cm)
 天を仰いでいる人と、地に向かっている人です。豊科駅前にあった高田博厚の「地」と「空」の2点の彫刻のイメージも参考にしました。
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●力 Ⅲ (2021年1月) (高さ34cm、幅10cm、奥行9cm)
 水がなみなみと入った大きな壺を頭の上に乗せて、両腕でしっかり支えているところです。
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●土器 (2020年12月) (直径16cm、高さ18cm)
 木で、土器の雰囲気が出せないかと思って作ってみました。いちおう火焔土器のイメージを参考にしました。
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●すけすけのヒョウタン Ⅱ (2020年12月) (直径9.5cm、高さ22cm)
 以前のヒョウタンよりも、中心部分などもっとうまく透け透けにしようと思って作りました。
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●住み家 Ⅲ (2020年10月) (高さ 約27cm、幅・奥行とも 約25cm)
 建物と住んでいるものたちが一体になっているイメージで彫りました。縦・横・高さとも 23cmの立方体を材料にして、6つの面と8つの頂点に住んでいるものたちの体の一部を彫り、また6面の平らな部分には格子模様を彫りました。見る方向によって、まったく違うものに見えると思います。
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●すけすけのヒョウタン Ⅰ (2020年10月) (直径 9cm、高さ21cm)
 ヒョウタンに穴を空けて、できるだけすけすけの、ちょっと透明感のあるようなものにしようと思って彫りました。(ヒョウタンの中のほうはうまく彫れず、一部損傷してしまいました。)
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●かご (2020年9月) (幅 20cm、奥行7cm、高さ9cm)
 竹で編んだようなかごを、木で作れないかと思って、彫ってみました。
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●住み家 Ⅱ (2020年9月) (高さ40cm、幅 13cm、奥行 6cm)
 木の中に、人ばかりでなく、鳥や虫などいろいろなものが住んでいるイメージで彫ってみました。
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●面 Ⅱ (2020年9月) (高さ25cm、幅 16cm、奥行 9cm)
 もう少しましな面を、と思って彫ってみました。少しはよくなったと思いますが、それにしても面は難しい!
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●オサガメ:竜宮へ (2020年 8月) (長さ 18cm、幅 20cm、高さ 8cm)
 オサガメは、世界最大のウミガメで、大きいものは体長150cm以上にもなるとか。水深1000mくらいまで、1時間ほども潜水できるらしく、このような亀なら竜宮まで往復できたかもと思いながら彫ってみました。(私は2012年に鳥取県立博物館でオサガメの剥製に触ったことがある。オサガメの表面は甲羅ではなく滑らかな皮膚で、背には7本の縦筋が走っている。)
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●オオサンショウウオ (2020年8月)
 大きいほう:長さ 16cm、幅 8cm、高さ 3.5cm
 小さいほう:長さ 14cm、幅 8cm、高さ 2.5cm
 オオサンショウウオの雰囲気、以前からなんか好きで、(かたちもよく知らないのに)彫ってみました。大きいほうは、ただノターッとした感じ。小さいほうは、小さなオオサンショウウオが3匹、少しずつずれながら重なるようにくっついているイメージで、かわいく見えるようにと思って彫りました。
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●面 Ⅰ (2020年7月) (高さ22cm、幅14cm、奥行8cm)
 手元にある能面を参考に彫ってみました。とても難しくて、もとの能面とはまったく違った印象のものになりました。面は奥が深い!とくに、目が大切だということを実感しました。
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●住み家Ⅰ (2020年6月) (幅 34cm、高さ 28cm、奥行 11cm)
 建物が連なり重なっているイメージです。このシリーズはもう数点つくるつもりです。
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●おろち Ⅰ (2020年6月) (幅6.5cm、高さ 12cm、奥行 12cm)
 頭がたくさん(8個)ある蛇を、想像で彫ってみました。蛇は、皮にちょっと触ったことがあるくらいで、なかなか想像しにくいものです。
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●高瀬貝 (2020年5月) (長径 12cm、短径 10cm、高さ 10cm)
 この貝の堂々としたすがたかたちが好きで、つくってみました。貝殻は分厚くとても硬くて、貝ボタンや貝細工に使われるそうです。(表面の模様や形から更紗馬蹄螺と呼ばれ、また英語では button top shell などと呼ばれます。)
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●サソリ (2020年5月) (長さ 24cm、幅 9.5cm、高さ 8cm)
 20年以上前にサソリの模型を 1度だけ触ったことがあって、その時のわずかな印象と、想像でつくってみました。
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●鎖輪 (2020年4月) (もとの材料の大きさ:長さ41cm、幅13cm、厚さ6cm)
 長さ10cmほどの鎖が14個、輪のようにつながっています。
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●カメレオン (2020年4月) (幅14cm、高さ9cm、奥行4cm)
 カメレオンの小さな模型があったので、それを参考にしてつくってみました。カメレオンってどんな動物なのかまったく知りませんでしたので、生態なども調べながら彫ってみました。知らないものを彫ってみるのも楽しいです。
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●生まれ出る:身とぬけがら (2020年3月) (直径14cm、高さ22cm)
 新たに身を産み出すイメージです。一方は、身を裂きやつして、ぬけがらになり、他方は、大きく成長して新たな身となり、さらに上に飛び上がろうとするようなイメージで彫ってみました。
 身とぬけがらが一緒になっている全体の写真
 少しずつ回して、2つに別れてゆく途中の写真
 2つに別れたところ。左が大きく成長した身、右がぬけがら
 
●うつむくⅤ: 反転 (2020年2月)(直径12cm、高さ20cm)
 シクラメンは、つぼみの時はうつむいていますが、花が開くと反転して立ち上がります。シクラメンがむらがって咲いているのを触った時の印象からつくってみました。でもぜんぜんシクラメンらしくありませんね。
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●うつむくⅣ:反り返るⅡ (2020年1月) (幅28cm、高さ25cm、奥行7.5cm)

 うつむきながらも反り返っている花の2つめです。花を三重にしてみましたが、反り返りはあまりうまく行っていません。
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●ブラックリング (2020年1月) (直径21cm、幅7cm)
 ブラックホールの写真(輝くリングの内側が黒い影になって見えているそうです)が公開されましたが、それにあやかって作ってみました。太いリングを深い溝がねじれながら1周しています。溝が黒い影に見えるようにと思いましたが、もっと溝の中を広げないとそれらしく見えないようです。
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●うつむくⅢ:反り返る (2019年12月) (幅20cm、高さ20cm、奥行7cm)
 うつむいてはいても、カタクリなどのように、花びらはしっかり反り返って咲いているものです。なんか、けなげな感じがしませんか。
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●プテラノドン (2019年11月) (幅18cm、高さ8.5cm、奥行6.5cm)
 これは、10月5日、「ちかくのたび」展で私が担当したワークショップで木彫実演の素材として主催者のほうで用意したプテラノドンの模型をもとに作ったものです。プテラノドンについては私はまったく知りませんでしたが、翼竜で、よく触ってみると、前脚の上腕から前腕、3つに分かれたかぎづめ、そして、鳥のような羽ではなく、後脚から胴・前脚にかけて広がる(コウモリのような)皮膜が特徴であることが分かりました。滑らかな薄い皮膜にはなかなかなりませんでした。
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●うつむくⅡ: ナルコユリ (2019年11月) (高さ28cm、幅23cm、奥行7cm)
 数年前、ナルコユリ(鳴子百合)に触った時の印象を作品にしてみました。 2列に行儀よく並んだ筒状の花たち、風に吹かれて本当に鳴子のようにからんからんと鳴るのではと思いました。
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●力 Ⅱ 弓を引く (2019年9月) (幅22cm、奥行11cm、高さ19cm)
 ブールデルの「弓を引くヘラクレス」のイメージを彫ってみました。ブールデルのこの作品は、5年ほど前に箱根彫刻の森美術館で触れたことがあって、その力強さが印象に残っています。ただし、実際にちゃんと触れられたのは下の脚部だけで、上半身は言葉で説明してもらったことからの想像です。力強さが感じられるようにと彫ってみました。
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 上半身を拡大した写真はこちら
 
●ドラム缶 Ⅳ 踏みにじられる (2019年9月) (幅16cm、奥行16cm、高さ13cm)
 巨人が大きな左足でドラム缶を踏み込んだところを想像して作ってみました。この材料の木には深い割れが多く、一部はドラム缶の割れにしました。考えるのが楽しかったです。
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●ふんわりと:ゆりかごの中で笛を吹く (2019年8月) (幅28cm、高さ23cm、奥行7cm)
雲のようなふんわりしたものに包まれるようにして、くつろいで笛を吹いている所を想像して作ってみました。
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●うつむくⅠ (2019年8月) (高さ17cm、幅10cm、奥行5cm)
 私は、シクラメンやスズランなど、うつむいて咲いている花がなぜか好きです。作るのには工夫がいるけど、しばらくこのシリーズをします。
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●飛び立つ (2019年7月) (高さ23cm、幅16cm、奥行13cm)
 小さいころにした組体操を思い出して作ってみました。後ろの人にしっかり支えてもらうと安心して、つい飛び立ってみたくなります。
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●ドラム缶Ⅲ:爆発! (2019年7月) (高さ18cm、幅13cm、奥行16cm)
 ドラム缶が爆発した瞬間を想像して作ってみました。
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●巻貝 (2019年5月) (16.5×7×6cm)
 巻貝は種類も形も多様で難しいですが、今回はサザエなど典型的な巻貝と思ってつくってみました。螺頭の辺がくっきり彫れず、あまりうまく行きませんでした。
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●連鶴 Ⅰ (2019年5月) (縦・横 16cm、高さ 6.5cm)
 折紙の連鶴です。4羽の鶴が仲よく輪になっています。くちばしを内に向けてなにか語らっているのかな?私はもう20年くらい前、折紙の連鶴に凝っていたことがあって、いろいろなパターンを作りました。彫刻だとなおさら難しいですが、そのうちまた別のパターンを試みてみます。
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●ゾウさん (2019年4月) (高さ19cm、長さ25cm、幅11cm)
 左脚を少し前に出し、頭をわずかに右に向けているゾウさんです。模型も参考にしました。あの「ぞうさん」の歌を思い出しながらつくっていました。
 写真はこちら
 
●太ったキリン (2019年2月) (高さ24cm、幅6cm、奥行16cm)
 手元にあるキリンのモデルを参考にして頸の長いキリンをと思いましたが、最初の比率がうまく行っていなくて、なかなかキリンらしくなりませんでした。「熊?」だとか「犬?」だとか言われています。
 写真はこちら
 
●スマートなキリン (2019年4月) (高さ25cm、幅5cm、奥行13cm)
 もう少しキリンらしいものをと思って作りました。ちょっとキリンらしいでしょう。まずは最初の材料の大きさの比率が肝心だということを実感しました。
写真はこちら
 上の太ったキリンと並んだ写真はこちら
 
●折鶴Ⅰ (2019年3月) (横幅15cm、奥行10cm、高さ7cm)
 折紙の鶴を木彫にしてみました。金沢に行った時に、木の折紙で作った鶴を触って、それなら木彫でもと思って作ってみました。
写真はこちら
 
●ドラム缶 Ⅱ 破裂しそう (2019年6月) (直径12cm、高さ16.5cm)
 熱でドラム缶の中の圧力が高くなって破裂寸前の状態を想像して彫ってみました。写真では分かりにくいですが、1つの蓋がわずかに開きかけ、側面には2箇所割れが入っています。
写真はこちら
 
●ドラム缶 Ⅰ つぶれても壊れない (2019年1月) (直径11cm、高さ15.5cm)
 西脇市にある経緯度地球科学館で、真空ポンプで空気を抜いて大気圧でつぶれてしまったドラム缶を触りました。側面の 3方向から押しつぶされて、120度置きに 3つの壁に支えられた形になっていました。とても理にかなった形ですし、ちょっと感動しました。
写真はこちら
 
●ゾウさん (2019年1月) (幅7cm、奥行16cm、高さ12cm)
 手元にゾウの小さな置き物があったので、それを参考に彫ってみました。かわいくと思ってつくりましたが、どうでしょうか?
写真はこちら
 
●結晶 (2019年1月) (縦・横・高さとも21cm)
 立方体の各頂点と中心に原子がある結晶模型(体心立方格子)をイメージして彫ってみました。1つ1つがぜんぜん丸くないのでなかなかそのように見えないと思いますが、透明感はあるかもしれません。彫り貫くのにとにかく苦労しました。なお、斜めになっている面から見ると、別のようにも見えるかもしれません。
 写真はこちら
 
●じじょっこぼり (2018年11月 高さ 30cm、幅 10cm、奥行 8.5cm)
 「じじょっこぼり」は、十和田の方言で肩車のこと。小さいころときどき兄弟姉妹で肩車をし合ったことがあって、作ってみました。子ども同士でするので、なかなか危なっかしかったです。
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●飛行機 (2018年11月 長さ 22cm、高さ 16cm、幅 8cm)
 私は6歳で盲学校の寄宿舎に入りました。寄宿舎に入って間もなく、寮母さんに飛行機の遊びをしてもらいました。ちょっと怖かったけど、楽しい思い出です。
写真はこちら
 
●あやうい (2018年9月 直径25cm、厚さ5cm)
 平皿の上にたまごが6個乗っていて、そのうち2個は皿からはみ出して転がり落ちそうです。日常のどこにでもある、あやうい感じを表現してみました。
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●花器Ⅰ (2018年9月 幅12cm、高さ11cm、奥行5cm)
 下の「めぐりめぐる」の中心部の彫り取った円盤を使って作ってみました。表面には炎のような文様をつけてみました。
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●めぐりめぐる (2018年9月 直径25cm、厚さ5cm)
 3本の帯がねじれながらリングを1周してもとに戻るように作りました。いろいろ紆余曲折はあっても元に戻って、またやり直しです。「メビウスの帯」をヒントにしました。
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●器Ⅰ (2016年5月ころ 幅10cm、高さ6.5cm、奥行5cm)
 2015年末に、埋もれ木の楠の小さなブロックを手に入れて、それで作ってみました。おそらく数百年間土砂の中にあり、それが洪水などで流されて見つかったものだと思います。色だけでなく香りもちょっと土臭いような感じです。表面の文様は蝶をすこしイメージして彫りました。
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●生きているアンモナイト (2018年7月 長さ23cm、幅13cm、厚さ4.5cm)
 アンモナイトと言えば、化石で残っている部分だけを思いますが、目や口や足もあったはず。生きている姿を想像しながら作ってみました。
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 ●なつかしのバック宙 (2018年5月 高さ21cm、幅15cm、奥行21cm)
 若い時に、トランポリンでバック宙をした時のイメージを思い出して作ってみました。今飛ぼうとしているところです。マットではまったくできませんでしたが、トランポリンで繰り返し練習して初めて1回転できたときの感覚は今も覚えています。
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●花ボール (2018年5月 縦・横・高さとも13cm)
 ボールのように丸いものの全面にたくさんのいろんな花が開いているところを想像して彫ってみました。立方体から彫ったのであまり丸っぽくなりませんでしたし、また曲面に花模様を彫るのも難しかったです。
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●落ちる (2018年3月 幅 33cm、奥行 13cm、高さ 22cm)
 歩道をブロック塀沿いに歩いていて、急に左脚が穴のような所に落ちてしまった時の情景を作品にしたものです。左側のブロック塀と波板の間の隙間に左脚が落ち、ほとんど右膝だけで全体重を支えるような姿勢になって、右膝が激痛に襲われショックのようになりました。救急車が呼ばれ、車道にあるのは救急車からやってきたストレッチャーです。
 全体の写真はこちら左脚がブロック塀と波板の間の溝に落ちている写真はこちら
 
●風の音 (2018年1月 横34cm、縦24cm、厚さ5cm レリーフ)
 草が風でなびいている草原を、風に向って疾駆している馬に、横笛を吹く人が乗っている姿をイメージして作りました。馬は、小さいころちょっと触れたり、お腹の下に入ってみたりしたことがあるくらいで、駆けているところはほとんど想像できず、手元にあるレリーフを参考にしたり、数枚の馬の絵の写真を立体コピーにしてもらって触ったりしました。できるだけ風を感じ、風に乗って流れてくる笛の音まで聞こえてこないかなあと思ってつくりました。
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●笛の音 (2018年1月 高さ24cm、幅11cm、奥行7cm)
 上の「風の音」の笛を吹いている人は、レリーフなので十分に作りこめないと思って、立体で作ってみました。私はフルートを少し習っているので、その姿があらわれているようです。
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●鳥のように (2017年12月、長さ30cm、幅27cm、高さ25cm)
 海でも空でもどこでも駆け回ることができるような、大きな翼、大きな帆、それに魚の尾を持つ船をイメージして作ってみました。19cm四方の四角柱の対角線を利用するようにして作りましたが、私にはとても難しかったです。どこでも自由に翔べたらという思いでとにかく作りました。
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●なかよし (2017年10月 幅30cm、高さ18cm、奥行10cm)
 2人のこどもが、なかよくシーソーのようなものに乗って、手をつないで揺られているところをイメージして彫ってみました。片方の手はての平を広げて重ね、もう一方の手は上下にふわあっと握り合っています。シーソーのようなもののどちらか一方の端を押さえると揺れます。こんな風景、見られるのでしょうか?
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●ゴホンヅノカブト (2017年8月 長さ18cm、幅8cm、高さ6cm)
 ゴホンヅノカブトは、とてもかっこうよいとかで最近人気があるようです。写真を点図にしてもらったのを参考にして彫ってみました。でも、立体としてはほとんど形が分からず、小さいころよく触ったかぶと虫の印象も思い出しながら作ってみました。実際の姿とはだいぶ違うと思います。なお、お腹側にはたくさん節のようなのも彫っています。
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●考える II (2017年8月) (幅20cm、高さ32cm、奥行12cm)
 船の形に似せた台に座し、頬杖をついて考えている姿を、磨崖仏のように、彫り込んでみました。彫り込むのはなかなか難しかったですが、磨崖仏にはあこがれます。
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●囚われの身 (2017年6月) (幅12cm、高さ32cm、奥行20cm)
 前に向って進もうとする人が、後ろから多くの目で監視され、手で抑えられ、ぎゅっとつながれている、そんな姿をイメージしてつくってみました。このようなイメージは、若いころから持っていました。
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●迎える (2017年3月) (幅27cm、高さ 26cm、奥行 13cm)
 大きく広げた手の上に、左手は膝の上、右手は胸の前で掌を上向きに立てて、座しています。頭の上の放射線が入った円形は、太陽を表しているつもりです。どんな荷を負った人でも迎えてくれるような姿を想像しながら作ってみました。両手をこのまま前にすっと伸ばすと、何でも抱き止めてくれそうな姿も想像して作りました。
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●どうぞ (2017年3月) (幅8cm、高さ17cm、奥行8cm)
 この子のひろげた手に、なんでも「どうぞ」と言ってあげてしまいたくなるような、そんなイメージで作ってみました。大きな作品を作った時に出た端材で作りました。
 
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●考える (2017年1月) (幅13cm、奥行12cm、高さ28cm)
 昨年11月に、大和正信さん制作の弥勒菩薩半跏思惟像に触る機会がありました。その時のイメージを参考に作ってみました。シンプルに、丸い台に座して考えている姿を想像しながら彫ってみました。(目の上あたりから額にかけてある斜めの割れ?は、かなり彫り下げたのですが、残念ながら残ってしまいました。)
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●むかしホタテ (2016年11月) (10cm×12cm×5cm)
 これは、5年ほど前に北海道の沼田町立化石館に行った時に化石の疑似発掘体験で手に入れたタカハシホタテの化石を参考にしたものです。タカハシホタテは500万年前くらいに生息していた絶滅種です。今の帆立て貝と比べると、貝殻が大きく膨らんでいて殻も分厚くてずっしりとした感じです。今の帆立て貝と比較し、またどんな味だったのだろうかなどと夢想しながら作りました。
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●手ひらく (2016年10月) (幅16cm、高さ21cm、奥行11cm)
 花瓶に、花が開くようにきれいに手が開いた形をイメージして作りました。なかなかきれいという訳にはいきません。もう少し指が開いたほうがよさそうです。安心して座れる椅子にもなりそうです。
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●風:なびく・ゆらぐ(2016年9月) (直径9cm・高さ24cm、直径9cm・高さ22cm) 
 セット作品。風になびいたり揺らいだりする姿をイメージして彫ってみました。触るとゆらゆら揺れますし、2つを一緒に回してみても面白いです。
 このセット作品は、1つの円柱を螺旋状に2つに切り分けて作ったものです。出き上がるまでは「難産」でした。
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●花バースト(2016年8月) (15cm×15cm×30cm)
 アマリリスが元気よく咲き誇っているイメージです。大きな球根からわずかの間にぐんぐん育ち、大輪を四方に開いてゆく姿はなんともすごいです。
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●絵のように?(2016年8月) (7cm×8cm×1.5cm)
 消しゴムに鳥(鳩?)のような形をしたものがあって、それを触った時にちょっと絵のようだなと思い、彫ってみました。でも、絵のように作るのは難しいです。
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●おさかな大好き (2016年6月 幅12cm、奥行11cm、高さ15cm)
  ペリカンが魚をくわえているところを彫ってみようと思いました。でも、くちばしがとても短くて、見ても触ってもペリカンとはだいぶ違ってしまいました。(くわえているはずの小魚もちょっと分かりませんね。)
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●花タワー (2016年6月 直径10cm、高さ27cm)
 いろいろな花のパターンを彫ってみました。全体にやや傾いていて、花は少し螺旋状に配されています。上のほうは5弁の中に合掌している姿を入れました(きれいに彫るのは難しかったです)。
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●かにさん散歩 (2016年6月 幅14cm、長さ10cm、高さ7cm)
 大きなはさみをもったカニさんが、ふらふら歩いているところを想像して作ってみました。右のほうのはさみはとくに大きくて、このカニさん、歩くのはたいへんだけどがんばっています。
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●天へ (2016年4月 直径14cm、高さ26cm)
 地上から螺旋を上って行って、天へ向かうイメージを彫ってみました。上面には渦巻き銀河を、側面には星々を彫りました。また、螺旋の先には穴があり、それは上面の中心に通じています。
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●両手に花 (2016年3月 高さ19cm、幅28cm、奥行14cm)
 両手のひらを広げて、その上に大きな花の台を乗せています。以前から彫ってみたいと思っていたイメージです。ただ、平らな台にいろいろな花模様を刻むのはなかなか難しかったです。
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●いだきとめる (2016年1月 30×15×14cm)
 何でもすくいとり抱きとめてくれるような像をイメージして作りました。この像はさらに、下からは大きな手で、後ろからも両手で支えられていて、どんなものでも抱きとめてくれそうです。安心です。
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●合掌 (2015年11月 20×12×16cm)
 地に座し、力強く、思いを込めて祈っている姿です。全体の形は、八戸の是川縄文館にある国宝の合掌土偶のレプリカに触った時の印象を参考にしています。
 頭の後ろにあるのは、合掌している小さな手3つです。
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●考える手 (2015年9月 17×13×11cm)
 考えている時の手の姿を想像して作りました。そして、考えている時の脳のはたらき、脳の中の神経が密に連絡し合いつながり合っている様子も思い浮かべながら、それを手のひらに刻印してみました。
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●花開く (2015年9月 35×25×10cm)
 太い幹から、枝が上にも横にも下にも伸び、その枝すべてに花が開いている姿を表わそうとしたものです。元気よく伸びている姿にしようと思って、直線的にしました。そのためもあってか、一見、手なのかな?という人が多いです。細かい花それぞれをきれいに彫るのはとても難しかったです。それでも、力強さ、生命感は伝わっているようです。
 なお、この作品は、30×18×9cmの角材から作っていて、左下を斜めに切り取って、大きく見えるようにしています。
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●航(わたる) (2015年6月 30×15×7cm)
 大洋や天空をわたる船をイメージして作りました。船首の鳥(タカ?)と両舷の魚(サメ)に導かれ、人がその導きに身を任せて天を仰いでいます。
 大きな作品で、とくに中央の部分を両側からくり貫くようにして取り外すのがたいへんでした。
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●観る手 (2015年6月 16×20×6cm)
 手は、ただ物に触ったり操作するだけではありません。私の場合は、手は、細かく観たり、大きく全体を観たりもしています。(手のひらの中央に大きな目、各指先に小さな目があります。)
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●やさしい鎖 (2015年5月) (長さ40cm、径6cmくらい)
 木彫でどのくらいのことができるのかと思って試しに彫ってみたものです。側面には花模様のようなのを彫りたかったですが、まったくできず、ねじれにしました。
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●ペンギン (2003年ころ) (高さ12cm、幅6cm、奥行5cm)
 15年ほど前に行った関西バードカービング展で、直径30cmくらいの松の丸太を荒く彫り出したようなペンギンを触り、これくらいなら自分でもできるかもと、彫ってみたものです。当時私は一度もペンギンに触ったことはないし、ペンギンのイメージもあまりないまま彫ったのですが、皆さんに見てもらうと意外にも好評で、今回本格的に木彫を始めるきっかけにもなった作品です。
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●コスモスⅠ (2014年 直径6cm×高さ10cm)
 5弁の花が3段に重なるようになっています。
 花は触ってもきれいです。もしかして、花には宇宙(コスモス)の美しさが現われているのかもと思うことがあります。そんなことを思いながら作ってはみました。どうでしょうか?とんでもない試みでしょうか?(今回木彫を始めての最初の作品でした。)
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●あさげ (2014年 8cm×5cm×3cm)
 朝のお汁の大きなあさりをイメージして彫ってみました。とくに、そのあさりの実は大きかったです。
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●コスモスⅡ
 上のほうには5弁の花がたくさんあり、後ろのほうには蝶がやってきています。下のほうは8弁になっています。花だけでなく、いろいろな動物にも植物にも宇宙の美が現われているように思います。
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●花ドーム (2014年 直径7cm×高さ12cm)
 木の中をどのくらい深くくりぬけるか試してみました。宙に浮いている花のように見えるでしょうか?
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●一輪 (2014年 直径7cm×高さ10cm)
 開きかけの花(桜?)を一輪だけ作ってみました。とても持ちやすくて、気に入っています。
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●花風車 (2014年 直径10cm×高さ18cm)
 強い風でくるくると舞いながら飛んで行くような花を作りたかったです。でもこれでは、なかなか飛びそうもありません。
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●願う(2014年 直径12cm×高さ23cmの半円柱)
 なにかただ祈っているような像が作りたかったです。石でも木でも、彫り込んであるような像が好きです。それにしても、願わずにはいられないようなことが本当に多いです。
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●飛ぶ (2014年 6×12×23cm(直径12cm×高さ23cmの半円柱より))
 10年くらい前、国立民族学博物館で、南アメリカのアンデスの部族の神様?をちょっと触りました。それは、山の上に立っている鳥のようでした。そのイメージがずうっとあって、作ってみました。(小さなワシの模型も参考にしました。)ちなみに、石創画でもほぼ同じイメージで作品ワシ(飛ぶⅡ)
を作っています。
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●祈る (2014年 4×6×11cm)
 子どもたちも祈っていることを伝えたかったです。
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●子安 (2014年 11×4×6cm)
 宝貝が2個セットになったものです。とても仲よい感じではないでしょうか。子どもたちも安心です。(ちなみに宝貝は子安貝ともいいます。)
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●花トロフィー (2014年 直径10cm、高さ28cm)
 チューリップの花をよく触って作ったものです。花弁は内側と外側に3枚ずつ、おしべは6本、めしべは先が3つに別れています。花びらに囲まれた空間は、ふわっと暖かみを感じることがありました。茎を持って掲げてみてください。
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●花はどこから (2015年 直径10cm、高さ22cm)
 美しい花もDNAから展開したものだというイメージで作りました。下はDNAの二重螺旋と根、上は花のつもりです。
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●包む (2015年 6×9×15cm)
 両手で空間を包んでいる感じです。もう少しふくらみをもたせられればよかったですが。
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●つかむ (2015年 15×9×6cm)
 両手指でブロックをつかんで持ち上げやすいように作ったものです。10個の指穴に各指を入れて持ち上げると、重さをあまり感じません。
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* 2015年4月4日から5月31日まで、六甲山の上美術館で「木彫作品展: 小原二三夫 イメージを彫る」が開催されました(14点展示。5月2日(土曜)と5日(火曜)には、午後1時から「作品解説&私と美術」というテーマでトークもしました)。
 また、2016年5月15日から6月29日まで、同じく六甲山の上美術館で「小原二三夫 木彫作品展 祈りのイメージ」を開催しています(11点展示)。5月15日(日曜日)、5月23日(月曜日)、6月4日(土曜日)、6月13日(月曜日)の4回、いずれも午後1時半から2時半まで、私の作品解説&ミニ実演を行います。
 立体作品は写真ではなかなかわかりにくいと思います。興味のある方はぜひ、実際に作品を手にとって自由に触って鑑賞してみてください。
 六甲山の上美術館: 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-808 電話 078-894-2400 木曜日休館、入館料1000円 多数触って鑑賞できる作品が常設されていますので、ぜひ常設展示も鑑賞してください。

(2015年3月14日、2015年6月21日、9月6日、2016年1月9日、4月3日、8月2日、9月4日、11月19日追加)