ヘビクイワシ(Secretary Bird)



 ヘビクイワシは1属1種のヘビクイワシ科に属する通り独特であり、類縁関係が謎に包まれている。頭の後ろにある飾り羽から古代エジプトの秘書官(セクレタリー)にちなんで英語名では「セクレタリーバード」という名前がついている。ヘビクイワシは1日で最大24kmも獲物を求めて歩くそうだ。獲物はヘビ、バッタ、イナゴ、トカゲや小型の哺乳類、それに鳥の卵も食べるそうだ。ハンティングは獲物を追いかけ、あるいは草に隠れている獲物を追い出してから強力な足で一撃を与える。アフリカで見かけると優雅に歩いているが一度だけサンブル国立保護区でハンティングを見たことがある。草に隠れて何を捕らえたかはよく見えなかったが、1mほど走って翼を広げながら何かを捕まえた。ヘビクイワシがハンティングのときに翼を広げるのは、ヘビを襲ったとき反撃されないための盾にしているとされる。従ってヘビに限らずハンティングをするときは条件的に羽根を広げてこの姿勢をするのだろう。
 このときの写真を貼っておきますが、草が邪魔になって何を捕まえたかがよくわからない。しかもこのとき、コシジロウタオオタカがそばにいて、そいつと一緒に忙しく写真をとっていたのだが、ヘビクイワシの狩りが成功したときにこのコシジロウタオオタカはサーッとその現場に行って数秒後に飛び去ってしまった。よく分からなかったけど横取りしたようだった。


※ハンティングに成功したヘビクイワシ(何を捕ったかは不明)


※参考: コシジロウタオオタカ


 現在ヘビクイワシはサハラ砂漠以南のアフリカにしかいないが、化石の古代ヘビクイワシはフランスから2種見つかっているだけだ。北米のネブラスカでもヘビクイワシらしい化石(ニセヘビクイワシ)が見つかっているが、1000万年くらい前にはこの化石が見つかったあたりはサバンナや草原だったことも生態的に共通点がある。このニセヘビクイワシと現在のヘビクイワシを比較するとふしょ骨(ふしょこつ:足指から踵にいたる骨の部分。人間では中足骨に相当する)はほぼ共通しているのでハンティングは同じ方法だったとされている。ただしこのニセヘビクイワシの足の形態および割合からみるとほぼハイタカに属するタカと考えられており、収斂進化によってヘビクイワシに似たとされている。


※ヘビクイワシ(足指から踵に至る長い部分の骨がふしょ骨にあたる)



アフリカ旅行記     鳥のページトップ     ホームへ