ウズラとカモの孵化の不思議

 ウズラやカモ類は一組十何個かの卵がお互いに申し合わせたように、1〜2時間以内に全部孵化する。親鳥は全部孵化するまで安全な場所へ移動しないので、なるべく短い時間ですべての雛が孵化するようがよいためである。しかしウズラやカモの卵を人口孵化器で温めると、全部孵化するまでに1〜2日間もかかってしまうそうだ。野生のウズラやカモの巣を観察すると、お互いの卵が密接に接触しているのである。
 そこで、人口孵化器の卵を孵る予定日の2日前に密接に接触するように並べておくと、全部1〜2時間以内に孵るということだ。
 雛は孵化する前に声をだし、卵の殻をつつくことをしたりする。これらのことから、雛は卵から卵へと音のコミュニケーションをはかり、孵る同期を合わせていると考えられている。
 次のような実験がある。孵卵中の一組の卵Aと、それより1日早く孵卵している一組の卵Bがある。Aの孵化予定日の2日前にBに接触させてやるとAは予定日より早く、そしてBは予定日よりも遅く孵化するのである。


前へ           鳥のページトップ            次へ