アフリカの鳥たち1

 アフリカでサファリをしていると動物王国という言葉以上に野鳥王国というほうが正しいような気がする。それくらい鳥たちが多い。サファリの道端で名前もわからない綺麗な鳥たちがたくさん群れているし、ダチョウやカンムリヅル、ホロホロ鳥など有名な鳥たちもたくさん群れている。僕のような鳥好きにはたまらないエリアである。そんなわけで英語で書かれた「Common Birds of East Africa」なる本を買ってきて次回のアフリカ旅行までにできるだけ生態を勉強することにしている。それほどここは鳥たちとの出会いが楽しい。しかし多くの観光客は超有名どころのダチョウとかカンムリヅル、ホロホロ鳥、ハゲワシ、湖ではフラミンゴやペリカンくらいしかあまり興味を示してくれないのは残念だ。

 ダチョウはサファリではもっとも出会うと嬉しい鳥の一つだ。飛ぶことをやめてしまった鳥。そして現生の鳥では最も重く、もっとも体重が重いものは130〜150キロにもなる。高さは2〜2.5mである。これくらい大きいと卵も巨大で縦長が16cm、横長が13cmにもなる。
 オス一羽に対して数羽のメスの集団を作る。複数のメスのダチョウの卵は同じ巣に産み落とされるが、他のメスが生んだ卵を含めて温める役目は最初に卵を産んだメスの役目である。ところがメスは自分が産んだ卵を区別することができ、卵の集団の中で自分の卵を安全な真ん中に近い部分におくのである。これは何度も書いているドーキンスの「利己的遺伝子」のよい例だとされている。
 ダチョウは走ることを専門に進化したため足指が二本になっている。普通の鳥は四本であるが走ることを選択したための逆進化である。ちなみに足指が二本である鳥はダチョウしかいない。


※ダチョウ(黒がオス、グレーがメス)

 サファリで出会う鳥の中でおそらくもっとも華麗な鳥はカンムリヅルだと思う。非常に優雅な姿をしており、オスメスとも同じような形をしている。サバンナでは単独でいたり、つがいでいたり、集団でいたりしているので生活形態がよくわからない。ただ夫婦の絆は強いと言われているが実際の観察記録でそういっているのか不明である。このカンムリヅルも面白い生態をもっていると思うのだが、いまのところ詳しく調べていないので分からない。特に子育てとかに興味があるのだが・・・。「Common Birds of East Africa」をみても羽の色のことだけこと細かく書かれているだけで、生態のことが書かれていないのでがっかりである。欧米の野鳥図鑑もレベルが低いなぁと思った。


※カンムリヅル(ウガンダの国鳥)

 ホロホロ鳥もよくみる鳥である。しかも道路に群れていることが多く、サファリカーが通過するときなど直前まで逃げないので轢かれるんじゃないかとハラハラさせられる鳥である。とくにナマンガというケニアとタンザニアの国境の町からアンボセリNPにいく途中の道でよく見かけた。夜は木の上の休憩所で休んでいるが、日中は降りてきて集団で食べ物を探し回りながら過ごす。食性は草や昆虫を食べる。「Common Birds of East Africa」にはバッタ(grasshopper)やシロアリ(termite)も食べると書いてあった。
 オスメスとも似たような姿なので区別がつきにくいが、メスのほうがオスよりもやや小さい。世界中で家畜化されており、美味ということだ。ダチョウを食べたことはあるがホロホロ鳥はまだ食べたことはない。ただダチョウの刺身は僕の口には合わなかったが。
 ホロホロ鳥を家畜しているホームページがあって、その中で神経質でストレスを感じやすいので育てるのに難しいということが書いてあった。育てている人がそういっているのだから本当なのだろう。サバンナという弱肉強食の世界でデリケートな鳥が棲んでいるというのもなかなか興味深い。そしてとても絵になる鳥であり、アフリカの伝統的な絵画であるティンガティンガなどにもよく描かれている。そして僕もこの鳥のファンであり、手作りの置物を買ってきて飾っているほどだ。


※ホロホロドリ

 ちなみにサンプル国立公園のあたりでは別のホロホロ鳥がみられる。サンブル自体変わった動物が見られるのでぜひ行って写真に撮りたいと思っている。


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