アフリカの鳥たち2

 ハゲワシはそれほど多く見かけなかった。木の上に数羽群れているのをたまに見るくらいで、よくテレビなどでみるような集団で、しかも他の肉食動物がたべている周りでおこぼれ目当てで取り囲んでいる姿などなかった。木のうえでライオンやハイエナなどの食べ残しを狙うのが彼らの生態なのであるが、ほんとうにあまり見かけなかったような気がする。
 サファリでベテランガイドが使う動物発見テクニックにハゲワシを利用するのがある。ハゲワシは木の上にいるばかりではなく、上昇気流をたくみに捕らえながらものすごい視力で獲物を狙っている。そのハゲワシがどこかに向かって急降下しだすと、その方向に何かの肉食動物の狩りが成功したのだと見る。何羽ものハゲワシが同じ方向に向かっていればほぼ確実だ。その方向をめがけていけばライオンなどの肉食動物を見ることができる。ハイエナもこの摂理を使って獲物を発見するという。ハイエナもよく同じサバンナにいる動物たちの生態を把握しているようだ。当たり前か・・・。
 ナクル湖NRでやっと写真に収めることができたが、12倍で撮っても何とか見れるという程度である。ナクル湖NRでは湖があることから、鳥の数はマサイマラNRよりも多い。特に大型の鳥が見れるのであるが、こうした大型の鳥というのはけっこう人間を近づけないような気がする。ナクル湖ではサファリカーから降りれる場所があるので、木の上にいる大型のイーグルとかに接近してアップで撮ろうとしたら30mほどで飛んで逃げていった経験が何度もある。そういう意味では小鳥のほうが食事の食べ残しを狙っていることもあり人間の近くにきてくれるような感じだ。そうした中でハゲワシというのも人間を近づけない鳥なのだろうと思う。だからまたハゲワシに会って近くでその姿を撮りたんだなぁ。他の人たちがハゲワシを嫌うような感覚が僕にはまったくないからハゲワシと会えるとすごく嬉しいんだよね。もし僕がサバンナの大地で死んだら彼らに食べられてもいいと思う。それが自然な死に方のような気もするんだ。こんな日本では死ぬことすら何百万というお金がかかるんだからね。アホくさ、と思うよ。

 マサイマラNRのオロロロ・ゲートの横にハタオリドリのコロニーがあったのでちょっとサファリカーから降ろしてもらって撮影してみた。このアカシアの木につくるたくさんの巣の集合体は海外のバードウォッチャーからすると貴重な体験なのだが、サファリの他のお客さんからあまり興味をもたれないようだ。
 巣の色が緑色をしているほど新しく、古い巣は草が枯れているのですぐに分かる。下から通路みたいなものを入っていって中に広間ができている仕組みだ。この広間に卵などを産み育てる。普通の鳥の巣のように上がオープンになっていないだけ外敵から狙われなくなっているのだ。
 さらに凄い巣をつくるのがシャカイハタオリドリなのだが、集団で一つの巨大な集合住宅のような巣を作りあげる。興味がある人は鈴木まもる著「鳥の巣の本」(岩崎書店)などで見てください。


※ハタオリドリの巣

 マサイマラNRのムパタサファリクラブの日中はフリータイムとなるので、部屋の外の木にやってくる鳥たちを撮影していた。日本ではみることのできない鳥たちのオンパレードだ。被写体が小さいので超望遠レンズが欲しかった。テラスから一番近くにいる鳥たちをじっと狙って一瞬を撮影する。動物、とくに鳥の撮影はしんぼうが大事である。こうしていると時間があっというまに過ぎていく楽しい瞬間だ。アフリカのサファリは朝と夕だけではなくすべての時間が楽しい。
 以下、ムパタサファリクラブで撮った鳥たち


※キゴシオウゴンチョウ(Yellow Bishop)



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