【市制50周年記念 草加ふささらマラソン2009  2009年3月29日(日)】

ハーフ 非公認コース

 埼玉県草加市。草加せんべいで有名なこの場所で、市制50周年を記念して草加市ではじめてのハーフマラソンが開催される。そしてその特別ゲストランナーに高橋尚子さんが招待されることになった。一応定員制のため、申込み開始後にすぐさまエントリーを完了した。
 2回目のハーフマラソン。3月中旬までの激務もようやくひと段落して、少し走りこみできた状態で臨んだ。3月28日の18時過ぎに埼玉県南浦和駅の近くのホテルにチェックインした。飯を食べてホテルでストレッチなどをしてビールを飲んで早めに就寝した。
 3月29日、マラソン大会当日。スタートが8時からという早い時間のため、5時半に起床した。朝食をたべて6時にはホテルをチェックアウトした。南浦和駅から武蔵野線で越谷レイクタウン駅で降りる。こんな早い時間にもかかわらず、「マラソン大会にでます」といった格好の人がぞろぞろ降りる。この調子だと本日のマラソン大会は相当な人になることが想像できた。
 駅前で送迎バスが待機している。観光バスみないなものを手配してくれているし、十分な数のバスが用意されているようであった。移動に関しては待ち時間もなくまったくストレスはない。
 越谷レイクタウンはすごく広大な田んぼがひろがっている。そもそもこの大会の名称に「草加ふささらマラソン」とあるが、この「ふささら」という言葉には意味がある。大会プログラムからその言葉の意味を抜粋する。

 「ふささら」は、一面に実った稲穂が風に吹かれてさらさらと触れ合う情景を表現したものです。かつて草加市は、一面に水田が広がる有数の穀倉地帯で全国に知られる「草加せんべい」も誕生しました。
                              (大会プログラムより)

 会場へと向かう無料送迎バスの車窓から、道路と道路の間にある大きな分離帯の芝生地帯にツグミをたくさんみかける。ツグミの渡りの時期は他の渡り鳥たちと比べても比較的遅いと思う。5月になってもたまにツグミを見かけることもある。彼らも遅ればせながら、そろそろ渡り前に体力をつけていかなければいけない時期だろう。

 会場のそうか公園多目的運動公園でプログラムをもらい、横にある広場で着替えをする。すぐ横に池があって、そこにキンクロハジロやハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモがそれぞれ数羽いた。トイレをすませ、ストレッチなどをすませる。7時半から開会式があり、ここに高橋尚子さんがステージにあがるのでみんなぞくぞくと集まってくる。前から5列目くらいに陣取って聞いていた。高橋さんの前に市長が登場するが、非常に若くて元気がある市長だ。
 高橋さんがステージにあがると、聴衆からの拍手もすごいものになり、みなコンパクトカメラや携帯などで撮影している。スタート時間も間近に迫っているのでトークも短めに終わる。本日はハーフに参加する。スタートでみんなを見送り、最後尾からランナーたちを応援しながら走るのだ。並び順は「1時間20分以内」、「1時間40分以内」、「2時間以上」などとなっていた。僕は「1時間40分以内」のところに並んだが、実際走った感じでは、みなさんだいぶ実力以上のところに並んでいたような気がする。
 スタート時間は8時だが、少し遅れるとのアナウンスがあった。スタート台にはスターターの市長と高橋尚子さんがいる。高橋さんがすかさずフォローする。「8時5分にスタートになります」とか「足踏みなどして体が冷えないようにして」などなど丁寧なコメント。
 8時5分にスタートする。スタート位置までほとんど歩きかそれに近いジョグ。スタート台には高橋さんがいて手をふっているので、みんな手を振っていたり、携帯で写真を撮っていたりしている。僕はコンパクトカメラをウエストポーチに忍び込ませて走ることにしていたが、スタート台の高橋尚子さんを撮るのに失敗した(上半身が切れた)。カメラをウエストポーチに収めて少しするとストップウォッチの計測を始めるのを忘れていたことに気づく。慌ててスタートしたが、どれほどロスしたかわからない(完走後のネットタイムと比較すると34秒のロス)。
 トラックではとても前に出れない状況。そしてトラックから公園の外周にでるところが狭くて、かつ段差などがあり密集していた。このあたりは混みあっていて歩きにかわる。公園の外周から外へでると、快適なロード道となるが3500名ほどの人がハーフで走っており、いつもの密集状態である。最初の1キロの看板もわかりやすく、時間をはかる。4分53秒。さきほどのロスも含めると5分30秒くらいのはずで笑ってしまうスピードである。1キロを過ぎたころから、右側から抜いていく。2キロ地点は4分37秒で入った。この時間をみて少しだけペースアップを図る。以後、3キロ、4キロ地点の看板を見失ったこともあって、10キロ地点までは時計を刻まなかった。
 沿道の声援はびっくりするくらい並んでいる。これは高橋尚子さん目当てであろうが、とにかく大げさな表現をすると「途切れることのない」といってもいいくらいの人がでている。まるで有名な大会に参加しているようだ。
 6キロ地点手前で後ろの沿道の声援がすごいことに気づく。すぐに「高橋尚子さんが近くまで来ているな」とわかる。その沿道の大きな声がだんだん近づいてくるにつれて「Qちゃーん」とか「キャー」とかすごいことになっている。たまに「Qちゃーん、ありがとう〜」などという声も聞こえる。その沿道のすごい声で高橋さんがどこにいるか見なくてもわかる。もうほとんど30mくらいに迫ったと思ったところで振り返ってみた。高橋さんが沿道やランナーたちに声をかけながら走っているのが見える。しかも笑顔で「ガンバレー」とか「楽しんでくださいね〜」などと声をかけながら、息切れもしていないで駆けてくる。一流の選手というのはこんなスピードでも余裕で走っているんだなということでレベルの違いをまざまざと見せつけられた。僕はランナーたちとハイタッチしている高橋さんに手を差し出して、同じようにハイタッチをしてもらった。
 さて、高橋尚子さんは僕らを追い越して過ぎ去っていき、もう姿も見えない。7kmを過ぎて松原と呼ばれる地点にいくと左手に草加・松原と呼ばれる松並木が美しい場所に出た。江戸時代から日光街道の名所だったらしく、走っていてもとてもいいところだなぁ、とわかる。しかもこのあたりは沿道の声援のピークになっていて、こちらがびっくりするくらいに人が多い。二回目の給水所があったので、ここで水をとることにする。ほんの一口だけ飲んであとは後ろのランナーがいないことを確認して捨てた。コップは道路脇のダンボールに投げ捨てる。松原のあたりをぐるりと回ってきて、10キロ地点になるところで意外なランナーに抜かれた。それは妖怪・から傘で仮装したランナーだった。
「この仮装ランナーはええっ」と思った。しかも先ほど書いたように松原のあたりは沿道の声援がすごいため、この仮装ランナーをみんなみている。目立ってるな〜(から傘くんの結果は1時間47分ほどでした。あの格好をしての記録だから、まじめに走ればそれなりに早い人なんでしょうね)。

 このマラソンは太鼓の応援が何箇所かあって、とても励みになりました。また小学生たちがハイタッチしてくれたり、女子中学生たちの応援に手をふると、「キャーキャー」さわいでくれたりして陽気だった。そして定番の飴やチョコをもって立っている親子たちの姿もたまに見かけた。この場を借りて感謝申し上げます。
 草加市の意気込みはボランティアに1000名以上も投入しているところにある。給水所も5箇所あり申し分なし。そして給水所もランナーがとりやすいようにボランティアがコップを手にとってずらっと立っているのもすばらしい心遣いである。沿道の声援ともどもボランティアの人たちにも感謝感激である。
 さて、肝心のレースはどうも自分の中で納得できていない。まず10km地点の通過が手元の時計で44分51秒である。走っているときはロスタイムがわからないので、だいたい45分30秒くらいと想定した。そうすると10kmの入りは前回の犬山ハーフマラソンのときよりも早い。犬山は10kmから12kmまで失速したが、今回はこのまま押せないかと思った。そして11km地点でラップをとると、この1kmがなんと4分19秒である。今度は早すぎである。案の定、12kmでは4分40秒になった。下に10km〜20kmまでの1kmごとのラップを書いておく。先ほど「納得できていない」と書いたのは、ペースが一定せず迷走しているからだ。正直、この大会のキロ表示ってほんとうに合ってるの?と思うときがある。


10〜11km : 4分19秒
11〜12km : 4分40秒
12〜13km : 4分29秒
13〜14km : 4分35秒
14〜15km : 4分38秒
15〜16km : 4分21秒
16〜17km : 4分37秒
17〜18km : 4分25秒
18〜19km : 4分32秒
19〜20km : 4分39秒

 20kmすぎから明らかに脚が重くなってしまった。フォームが崩れていくのがはっきりわかる。それをなんとか気力で持ちこたえつつ、そうか公園周辺を走りトラックに戻る。トラックに入ってびっくりしたのは、いきなり高橋尚子さんが僕らとは逆走してランナーたちとハイタッチしながらこちらに向かってくるのが見えた。気づいたときには30mほどになっていたので、すぐに端のほうに移動して高橋さんと二回目のハイタッチをしてから最後のスパートをしてゴールする。
 ゴールしてアクエリアスとバナナ、そして草加せんべいをもらい座り込んでバナナを食べ、水分補給をする。高橋尚子さんは相変らずトラックをくるくるまわってランナーたちとハイタッチしている。あれだけのスピードでハーフを走っているのに、さらに元気にトラックを何度も何度も走っている姿をみて一流のランナーのすごさを感じた。

 着替えてしばらくすると表彰式が開催された。男女それぞれの上位3名が表彰されるのだが、この賞状や記念品が市長と高橋尚子さんから贈呈される。そしてメダルがなんと当日にプロの職人によって焼き上げられた、60cmの草加せんべいが渡されるのである。その草加せんべいには「優勝」、「二位」、「三位」などと書かれている。ちなみに女子の一位は第28回つくばマラソン(2008年11月30日)で優勝されている方ですね。2008年の東京マラソンでも女子2位になっているはず。

 最後に高橋尚子さんと中学生の質問大会などが開催されて、それを聞いてから帰路についた。中学生の質問に答えている高橋さんの中からいくつか要点をまとめて書いておく。


高橋尚子さん(草加ふささらマラソン会場にて)

(高橋尚子さんのトークより)
・練習は確かにツライ。でもツライことは「嫌い」とか「嫌だ」ということにはならない。自分の限界を乗り越えるためにその辛さを受け入れているのであって、だからこそそれはむしろ望ましいことなのだ。
・朝6時半くらいから走り始める。長いときは朝だけで30km走ることもある。朝飯を食べるのが11時ということもある。
・素直になること。1kmを5本といわれても、イジメでやっているわけではない。また、親がメニューをつくるとき、それは成長を考えて作っているのであって、イジメではないのだよ。

 最後に。この「市制50週年記念 草加ふささらマラソン2009」はとてもすばらしい大会であった。わざわざ愛知から、電車代・宿泊費を払ってでも参加した値打ちがありました。今年だけということだが、実にもったいないので毎年開催を期待したい。


【大会を盛りあげた仮装ランナーたち】


から傘(意外と速いです。給水が難しそう。カメラに手を振ってくれる愛嬌のよさもあります)


スティッチ(ディズニーのキャラクター。相当暑いと思う。。。)


背広?(背広で走ったのですか???)

他にも天使の格好をした人や、帽子にポケモンをつけた人などがいました。


記録(グロス): 1時間37分00秒
記録(ネット): 1時間35分44秒
順位: 594/3445


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