【第25回2009名古屋シティマラソン  天気 晴れ  2009年11月23日(月)】

ハーフ 公認コース

 名古屋シティマラソン。愛知に住むジョガーであれば一度はあこがれる。名古屋特有の広い道路をわがもの顔で走るのはとても気持ちよさそうだ。1年前にジョギングを始めたころにはとっくに締め切りになっていて、1年越しに待った大会である。都市型マラソンであり、いつまでも道路を封鎖できないためだろうが、制限時間はかなり厳しいほうである。ハーフは関門が7箇所あり、ゴールの制限時間は1時間55分である。自分の記録ではクリアできることはわかるが、それでもせめて2時間15分くらいにして、多くのランナーの完走率をあげてやれないかと思う。いやいや、それよりも制限時間を緩やかにしたフルマラソンを開催するべきなのだ。東京マラソンや北海道マラソンのような制限時間のゆるやかな都市型フルマラソンが成功しているのをみれば、名古屋だってできるはずなのだ。フルマラソンをやれば、県外からも人がどっとおしよせてくるし、ゲストランナーを充実させることによって、地元の人たちも大勢繰り出すはずなのだ。名古屋のビジネスホテルはどこも満員御礼になるだろうし、地域の飲食店街やお土産やももうかっていいことだと思う。名古屋シティマラソンはハーフまでという中途半端さに加え、制限時間も中級以上のシリアスランナーを対象としたいのか、いまのジョギングブームにのって完走率を高めた誰でも名古屋市街を楽しめるマラソン大会にしたいのか、位置づけが何もかも中途半端である印象がある。
 
 11月23日、快晴。少し気温は高めですが絶好のマラソン日和。ipodでマラソン中に頭の中で奏でるための音楽を聴きながら瑞穂運動競技場へ向かう。音楽は、T−SQUAREの「TRUTH」にした。走っているときに戦闘モードになるとこの音楽を頭の中に流すのだ。
 瑞穂運動競技場ははじめていくが、人の流れがすごくてただついていくだけでよい。ゼッケン、大会プログラムなどを受け取り、混む前にトイレで大をする。トイレの大については、どのマラソン大会でも早め早めに済ましておくほうがよい。出ても出なくても一応行っておいたほうがよいと思う。スタート時間が近づくにつれ、それはそれはすごい行列になるからだ。
 トイレを済ましてからスタンド席にいき、着替えることにする。いつもの白いTシャツをやめて、アディダスのブルーのTシャツにした。ランニング用のストッキングに上からナイキの短パンをする。いつもの大会用の格好。そして暑いのでランニングキャップをする。準備は完了するのだが、時間があまりすぎるためipodを聞いて時間をつぶす。

 開会式になりようやく競技場におりる。いろいろな人の挨拶をきいてから準備運動をする。その後スタートまでまだ時間がありすぎる!仕方なくまわりの人に合わせて、トラックをゆっくりとまわりながらジョグをする。公認選手のスタート時間が近くなるにつれ、だんだんとスタートする塊ができてくる。名古屋シティマラソンは記録の申告順に並ぶ。僕はEのブロックだが、その次はFしかない。僕より早い人たちがA〜Dに並んでいるのか〜。正直、どれだけレベルが高いマラソン大会なんだと思った。

 まず10:00ちょうどに公認選手がスタートする。招待選手のアフリカ選手4名がめちゃくちゃ速い。同じ人間とは思えない。10分後に僕ら一般の部がスタートする。スターターは河村たかし名古屋市長である。スタートが切られるといっせいに拍手が沸き起こる。
 少しだけトラックをまわる。スタートラインにたどりつくと、なぜか僕らのまわりが市長にたいして「うおおお〜」といったかと思うと、なぜか急に「バンザーイ、バンザーイ」としだした。僕も一緒になってバンザイをした。河村市長もあわせてバンザイをしていた。この一体感のよさは、まさにお祭りそのもので気分爽快。スタートラインでストップウォッチで計測する。
 道路に出てもしばらく渋滞である。これだけ大人数が参加している大会だからしょうがない。しかしもともとレベルの高い人が多く参加している大会であることと、自己申告順のブロック制をとっているので2kmほど走っているとまわりがだんたんと似たようなスピードの人たちだけになり走りやすくなってくる。とても広い道路をわがもの顔で走る。
(とても気持ちいい!)
と思って走っていた。瑞穂通をずっと北上していく。桜山を通り抜け、御器所を通り過ぎる。地下鉄の入り口で「御器所」が見えたので、(いま御器所を走っているんだ)とわかった。このあたりで全身黒尽くめの忍者の仮装ランナーに抜かれた。仮装ランナーは少しだけいたが、この忍者の人は猛烈に速い。1kmを4分15秒くらいのペースで走っていたのではないだろうか?彼はゴールにいたるまで抜くことはできなかったので相当に早いタイムでゴールしたことだろう。
 5kmでラップを刻む。23分37秒。最初の2kmのスローペースを考慮に入れれば満足な数字だった。さて、吹上を過ぎるとだんだん周りはペースが一定のランナーたちばかりになる。ペースメーカー選びにはまったく困らない状態だ。一人の赤いシャツをきた人に付いていくことにした。自分の実力からすると少しだけ速いペースだったが、だからこそ付いていく価値があった。言葉はきれいだが、手っ取り早くいうと「連れて行ってもらう」のだ。自分ひとりではなかなか維持できないペースでも連れて行ってもらうことによって、やや早いペースでもずっと走り続けることができるのだ。もちろん途中で折れない心が必要だ。
 吹上を過ぎ、さらに今池までくるとよく見慣れた風景が視界に入ってきた。車でよく通る道を走れるのは都市型マラソンの醍醐味で、この大会に出れて本当によかったと思えた。今池を少し越えてから左に曲がり桜通へと入っていく。桜通りを少し走ると招待選手のトップ集団が反対車線を通過していく。すばらしい走りで、通過するときにトップ選手に拍手を送った。
 さて相変わらず僕は赤いシャツの人の後ろ数メートルを走り続けている。久屋大通を通過し、桜通大津で10kmポイントになる。ラップをはかると45分43秒(この5kmは22分06秒)である。まあこんなもんだろう、と思った。
 少しすると右に左折する。大津通りだ。市役所が前方に見えている。たまに仕事でいく庁舎がみえている。ここを走るために名古屋シティマラソン、しかも制限時間の厳しいハーフを選んだのだ。息は少し苦しい状態が続いているが、広い道路を走り、応援してくれる人たちの声援を受けながら「気持ちいい」と思った。折り返す。少しすると給水所があるので水をとる。ここまでで約半分だと思った。後半戦に入るが、このペースでもつか自問自答していた。当たり前のことだが、「このペースで押す」と決めた。赤シャツの人が少しだけペースアップしているようで少しずつ離されていく。
 10km地点で通過した桜通大津に戻ってくると、反対車線では関門制限がはじまっていた。「歩道を歩いてくださ〜い」と拡声器で誘導していた。10km地点の時間制限はスタートしてから55分である。つまりロスタイムを含めて10kmを55分以内で走らなければいけないのでかなり厳しいほうだろう。おそらく一般のマラソン大会では日本一制限時間に厳しい大会のはずである。7箇所ある関門のなかでもハーフを完走するには、まずここ10km地点と10.8kmの市役所で制限時間58分をクリアしておく必要がある。ここを越えれば少しだけ制限時間は緩くなって余裕が生まれるが、まず10.8km地点までは少しオーバーペースでも通過しておかなければならない。
 桜通にもどる。右手をみればテレビ塔が見えているはずであるが、走るのに集中していてまわりが見えていない。赤シャツの人を必死で追いかけている。少し下りになるところで、追いついた。12〜13km地点だったと思う。折り返してから30mほど離されたこともあったが、追いついたばかりかこの先16km地点くらいでは抜いていた。
 今池を通り過ぎ、15km地点でふたたびラップをとる。この5kmを22分07秒。なんと5〜15kmの間の10kmのラップが、今年3月に出した10km自己ベストよりも2秒はやい。いま10kmマラソンを全力で走れば、自己ベストは間違いなく更新できるはずだ。この記録をみていると、この1年成長したなぁと思いながら書いている。
 17km地点のあたりで、10kmの部と合流する。しかも合流する時間帯が10kmの部の後方集団になるから、僕らとはペースが全く合わない。というかぶつかりそうで少し危ない。ハーフのランナーはこのころになると最後の追い込みをしている。みな蛇行しながら10kmランナーを抜かして走っている。赤シャツの人にかわされる。彼も最後のスパートにはいっている。僕もがんばるが、20kmを前にして足が思うように動かなくなってきた。気持ちだけ空回りする。20km地点でラップを計測すると、この5kmを22分21秒かかっている。ペースダウンが顕著だ。残り約1kmも思うようにペースがあげられないまま、瑞穂運動競技場へと突入していく。1周弱走ることになる。ペースアップして苦しかった走りも、一気に楽になる瞬間。このまま終わるのがもったいないなぁ、と思いながらトラックを走っていた。そのまま最後のスパートをしながら気持ちよくゴールする。手持ちの腕時計で1時間35分00秒だったので正式な記録をまつまでもなく自己記録は更新したことがわかった。

 頑固に厳しい制限時間を維持している大会であるが、人によっては関門を越えられなくても次の年に関門突破を励みにして、何度もチャレンジして完走できることを目指している人もいるときく。そういう意味では、制限時間を緩めたくさんの市民ランナーに楽しんでもらおうとするいまの時代に逆行しているが、だからこそ日本一制限時間の厳しい名古屋シティマラソンという大会の価値があり続けているのかもしれない。


記録(グロス): 1時間36分13秒
記録(ネット): 1時間35分01秒
順位: 517/2360(完走者の数)

通過点 5K 10K 15K 20K ゴール
通過タイム 23:37 0:45:43 1:07:50 1:30:11 1:35:01
ラップタイム --:--:-- 22:06 22:07 22:21 4:50



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