Back  Index / Next 



第7回ボクデミー賞 〜金賞発表〜

クズベリー賞の発表から随分日にちが経ってしまいましたが、そんな事は忘れて、いよいよボクデミー賞の発表です。


★ボクデミー作品賞 金賞
「檸檬のころ」


多分、好みの別れる所だと思うが、僕は好きな映画だ。
ダブル主演の一方、榮倉奈々の演技はイマヒトツだし、更に演技の事を言えば、林直次郎(元・平川地2丁目の弟の方) は超棒読みのセリフだけれど、それでも好き。
きっとそれは、白田恵(谷村美月)の叶わない恋心や、ミュージックライターへの夢。
あるいは、富蔵の受験の失敗など、思い通りにいかない事の歯がゆさに遠い昔に心当たりがあるからだ。
しかし、思い通りに行かなくても、少しも暗い気持にはならない。
ハッピーエンドでは終わっていないけれど、白田恵は自分の気持ちを多くの人に伝える事の喜びを感じ始め、加代子(榮倉奈々)は新しい東京での学生生活にと、新たな希望の光が見えている。
そうか、18歳はまだ夢の途中だ。
(と書いてみたものの、加代子にフラレた男たちに希望の光は見えているのだろうか?)


「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」

悪ガキ達は猛スピードで自転車を漕いでスピード違反の取り締まりを邪魔したり、或いは駐在の自転車に車のタイヤをロープで縛ったりとイタズラ三昧だが、駐在も黙ってはいない。
人里離れた場所へ悪ガキ達を置き去りにしたりと、イタズラ合戦で笑わせられたかと思うと、入院中の幼い子供の為に、病室から祭りの花火が見られるように悪ガキ達が画策し、実は駐在も・・・・、と笑いあり、感動ありの、今にして思えばベタなストーリーだけれど、タップリと楽しませてくれた映画だった。
そして驚いた事に、これらは殆ど実話だそうで、今も毎日更新されているブログが元になっている。
このブログも結構面白く、会社の昼休みに読んでいたのだが、途中から悪ふざけがクドクなってきて、今は読んでいませんが、最初の方は本当に面白いです。
↓ブログはコチラ
http://700days.blog69.fc2.com/


★ボクデミー作品賞 銀賞
「サマー・タイムマシン・ブルース」


仕事に疲れた頭の時は、重いテーマの映画や、感動する映画よりも、こんなコメディー映画が打ってつけ、と思ったら、最後は頭を使うオチになっていて、未だに、過去からのタイムマシンに乗り遅れても大丈夫だったのか分らない。
でもこの映画の面白さは、そんな事では無く、前半のダラダラした話の中に散りばめられたネタが、後半のタイムマシン騒動と一つづつ関連付けされていき、「ああ、そうだったか」と、思わず膝をポンと打ちたくなる所にある。


「アフタースクール」


わざと先入観を持たせて、それをひっくり返される面白さであるので、具体的に説明するとネタバレになってしまうので、と言うか「先入観を持って見ないで」と言う事自体、この映画の面白さを半減させてしまっている様な気がする。
だから、この映画を見るときは、必ず先入観を持って見てください。

(今更無理かな)


ボクデミー作品賞 銅賞
「イエスタデイズ」


ハートフルな感動ドラマにSF的要素を織り込んでいて、ちょっとどうかなと思ったけれど、そのSF的要素も過去にタイムスリップするという事だけで、タイムスリップそのものにはあまり意味はない。
しかも、過去に行って父親や、その恋人などに会ったからと言って、『サマー・タイムマシン・ブルース』の様に、未来が変ってしまう様なややこしい事はならない。
ちょっとズルイ設定ではあるが、そんな事はこの映画ではどうでも良い。
過去に行って、若き日の父親と触れ合っていく中で、反発していた父親を少しずつ理解していくのだが、結局、現在の父親を理解するには現在の父親の思いを知らなくては出来ない。
今が大切なんだと、この映画は言っている。


★主演男優賞
松山ケンイチ(「デトロイト・メタル・シティ」、「ドルフィンブルー フジ、ふたたび宙[そら]へ」)


昨年は『ドルフィン・ブルー』と『デトロイト・メタル・シティ』を見たのだが、なんだか、良い松山ケンイチ・普通の松山ケンイチ・悪い松山ケンイチみたい。
『デトロイト・メタル・シティ』での、ポップとデスメタルの落差には楽しませてもらったが、どちらも振り切った演技で面白い。
ちなみに、僕が通うスポーツジムには、ポップな方に似たインストラクターがいる。


★主演女優賞
谷村美月(「檸檬のころ」)


若い演技派女優といえば宮崎あおいや蒼井優があげられるが、彼女たちに続くのが谷村美月だろう。
『魍魎の匣』では両手足を切断される少女、『死にぞこないの青』では幽霊といった、ちょっと特殊な役が目につくのが心配。
『檸檬のころ』の様に、等身大の少女を演じれば彼女の良さがもっと伝わるはずだ。
たとえば、『檸檬のころ』でガニ股で歩いたりしているのは、ロックしか頭にない地方の女子高生という事の彼女なりの表現なのだろう。


★助演男優賞
佐々木蔵之介(「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」、「サマー・タイムマシン・ブルース」、「アフタースクール」)


昨年見た映画でも『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『サマー・タイムマシン・ブルース』『アフタースクール』などで好演。
しかも、これら3作品ともボクデミー賞にえらばれているのだから、スゴイ。
(選んだのは僕ですが・・・)
存在感抜群でしかもクセが無いので多くの作品に出ているのだと思う。


★助演女優賞
(該当者なし)

昨年の助演男優賞と同じく、特に印象に残った人はいませんでした。
ああ、残念。



★ベストソング賞
hikari(林直次郎/「檸檬のころ」)

この曲が『檸檬のころ』の良さの半分を占めているのではないだろうか、と言うと、ちょっと大袈裟だけれど、それくらい良い曲だ。
しかし、林直次郎がリリースしたCDではちょっとスローテンポなので、映画で使われている方が僕としては好き。
もちろん、i-Podにも入れている。
↓コチラで聴けちゃいます。(消えていたらゴメンナサイ)
http://www.youtube.com/watch?v=1QjkHQO6lPo&feature=related


吉田拓郎 オンパレード(「結婚しようよ」)
文句が有るヤツは出て来い!、叩っ切ってやる。
・落陽  ・風になりたい  ・春だったね  ・イメージの詩
・やさしい悪魔  ・今日までそして明日から  ・ある雨の日の情景
・花嫁になる君に  ・恋唄  ・こっちを向いてくれ  ・言葉
・おやじの唄  ・今はまだ人生を語らず  ・アン・ドゥ・トロワ
・旅の宿  ・明日に向かって走れ  ・祭りのあと  ・制服  ・襟裳岬  
・結婚しようよ


★特別賞
「おくりびと」


本家、アカデミー賞では外国語映画賞を受賞しているのだが、惜しくもボクデミー賞では落選、というわけにもいかないので特別賞。
決して、つまらない映画ではありません。
ただ、コメディー要素も入れているとは言え、扱うテーマが重いのでね。


2009. 4. 13



 Back  Index / Next