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初詣 2010

2月14日は何の日でしょう。
そう、旧暦では今年のこの日は元旦。
えっ、バレンタイン・デーだって?
何ですかそれは、僕は知りません、いいえ知りません。

と言う事で名古屋から近鉄電車に揺られて伊勢神宮に行ってきた。
マジで近鉄電車は揺れるので、乗り物酔いしやすい僕にとってはちょっとツライ。

伊勢市駅を出て、まずは外宮に向かって歩いて行くと、伊勢神宮には似つかわしいフュージョンが聞こえてくる。
外宮の手前の広場で和太鼓とドラム、ベース、キーボードといった変則な組み合わせのグループの演奏を大勢の人が足を止めて聴いていた。
2人の男性が和太鼓を叩いていて、お腹にズンズンと響いてくる。
僕は高校の修学旅行で能登へ行った時に御陣乗太鼓を聞いて以来、体に叩き込む様な和太鼓の響きが気に入っている。
暫く聴いていたかったが、ここで長居はしていられない。

駅前でもらった伊勢神宮のパンフレットによれば、外宮は天照大神(あまてらすおおかみ)の食事を司る豊受大神を祭っていて、正式には豊受大神宮と言い、内宮創建から500年後に作られたんだとか。
それから、伊勢神宮の正式名称は"神宮"と言うらしい。
日本各地にある神宮の中の"King of 神宮"といったところか。


まずは正殿へ行き、お参りをする。
一般のお参りは正殿の外にある賽銭箱の前でやるのだが、その横にある受付で申し込めば正殿の中でお参りが出来る。
ああ、ここにも格差が・・・。


外宮 正殿

名古屋の熱田神宮の場合もそうだが、外宮の中には豊受大神以外にも風の神を祭る『風宮』や地主の神の『土宮』といった別宮と呼ばれる小さな神社があり、外宮には全部で4つの別宮がある。
正殿の次にその内の一つの『多賀宮』へ行く。ここは豊受大神の荒魂(あらたま:神の荒々しい側面)を祭った別宮。
石段を上がったところにあり、僕が行った時は既に行列が出来ていて、お参りを済ませて戻ってくるとその列は更に延びて、1.5倍くらいになっていた。
その後、『風宮』と『土宮』でお参りをして内宮へ向かう。
(もうひとつの外宮はパンフレットに載っていなかったので、どこにあるか分らなかった)

内宮へは外宮の前から発車するバスで行く。
伊勢神宮のホームページでは15分と書かれていたが、今日は道が混んでいて20分以上かかった。

バスから降りると今までの外宮とはガラリと雰囲気が異なる。
外宮は静かな神社といった感じだったが、内宮には『おかげ横丁』と呼ばれる商店街があり、沢山の店が軒を連ねていて、大勢の人で賑わっている。
とりあえず、内宮へのお参りの前に、まずは腹ごしらえ。
もう12時を回っていて、腹ぺこだ。
伊勢の名物といえば、一番に思いつくのは『赤福』だが、もちろん昼飯にはならないし、僕は子供のころからあまり好きじゃない。
話はそれるが、子供のころはJR名古屋駅(当時は国鉄)のコンコースに『赤福』の屋台があり、『赤福』は名古屋の名物だと思っていた。
次に伊勢の名物で思いつくのが『伊勢うどん』。
TVや雑誌でよく見かける。
これなら昼飯になると思い、伊勢うどんを食べさせてくれる店を探しておかげ横丁をブラブラと歩いていたが、案外無い。
代わりに目につくのが『てこね寿司』の文字。
『てこね寿司』も伊勢の名物なのか? どんな寿司なんだろう?握るのでは無くこねる?
あれこれ想像しているうちに、『伊勢うどん』の店を発見し、短い行列の最後尾に並んだ。
並んでいる間にメニューを見せられるのだが、『伊勢うどん』と『てこね寿司』のセットがあったので、それを注文。
それから御神酒ってコトで、熱燗も。(だって、寒いんだモン)
10分ほど待つと席に案内され、暫くして料理が運ばれてきた。
伊勢うどんはTVなどで何度か見たことは有るが、食べるのは今日が初めて。
聞いていた通り、太くて腰の無い食感は讃岐うどんとはまた違っていて、これはこれで良し。
つゆは無く、たまりと言うのだろうか、黒い醤油の様なものが掛かっているが、見た目とは異なり意外とさっぱりしている。
一方、『てこね寿司』はまぐろのちらし寿司の様だが、酢飯がべちゃべちゃしていて独特。
どこをこねているのかは分からないが、これも美味しい。

食事の後は参拝に向かう。
内宮に入る為に五十鈴川(いすずがわ)に掛かる宇治橋を通る。
これは人間の世界と神様の世界を繋ぐ橋で、去年架け替えられたばかりの新品。
白木で作られていて、プラスチックかと思うほどの不自然な白さ。
でも目を近づけて良く見ると、やはり木だ。
宇治橋からの五十鈴川の眺めは最高な自然の景観で、橋を往来する大勢の人々の事など忘れさせるほど静かな佇まいをみせている。


【宇治橋から見た五十鈴川】

内宮に入ると手入れの行き届いた日本庭園になっていて、ちょっとイメージが違う。
"神宮"と名の付くところは熱田神宮にしか行ったことが無いが、大きな木に覆われた、いわゆる"杜(もり)"というのが僕のイメージ。
でも参道を歩いていくと次第に木が多くなってきて、だんだん僕がイメージしていた神宮に近づいてきた。
参道から少しそれると五十鈴川に出る。
ここで参拝の前に手や口を清めることが出来るのだが、今は工事中で出来ないとの看板が立っていたが、辺りを見回してもそれらしい工事はやっていない。
そこには自然の中を淘々と流れる五十鈴川があるだけ。
川の水はとてもい澄んでいて、魚が沢山泳いでいそうな感じだったが、見つけるとは出来なかった。


【五十鈴川】

暫くメインの参道から一本はずれた道を歩いていくと橋の架け替え工事をやっていた。
これが工事現場か。
五十鈴川の上流では川の中をトラックがジャブジャブ走っていて、さっきまで僕が抱いていた雄大さとか、厳かといった思いは一気にふっとんでしまった。


上流はこんな有様・・・

メインの参道に戻り、まずは正宮へ。
石段の下まで参拝者の列が並んでいて、近くにいたおじさんが仲間に「参拝するの40分だってよ」と話していた。
中には「私はここからお参りするわ」と、おばちゃんが石段の下で手を合わせていた。
僕は時間があるので並んだが、結局、20分くらいで参拝できた。
正殿の隣には平成25年の式年遷宮の為の場所が、囲まれた塀の向こうで更地になっていた。

正殿の次は荒祭宮や風日祈宮など、パンフレットに載っている別宮を廻る。
初めは日本庭園の様な作りだったが、正殿の所まで来ると回りはすっかり大きな木で覆われていて、「樹齢何百年ぐらいあるのだろう」とわ思わせる太い木がいくつも有る。
何百年も生きてきたこれらの木に魂が宿っていても不思議じゃない。
ジブリ映画の『もののけ姫』ではシシ神が森に棲んでいたが、本当に居そうな雰囲気がある。
いや、霊感の全くない僕にも、何か気配が感じられる・・・様な気がする。


でかい鯉を発見。女の子と比べると良く分かる。

参拝を済ませ、内宮を後にした僕は再びおかげ横丁へ向かう。
昼食の店を探すためにブラブラしていた時に見つけた『伊勢えびクリームコロッケ』を食べてみようと思ったのだ。
どうして伊勢えびなのか、単なる伊勢つながりなのか。
理由はともあれ、食べてみなければ始まらない。
スーパーなどで普通のコロッケがいくらするのかは知らないけれど、伊勢えびクリームコロッケは1個250円と、結構なお値段。
伊勢えびという高級食材に期待はいやがうえにも盛り上がるが、期待に反して今ひとつ。
決して不味くは無いけど、えびの味がせず250円の価値があるかは疑問。
この後に食べた『カルビの串焼き』が350円の方がお得じゃないかな。
(伊勢神宮とカルビの繋がりは更に分かりませんけど)
最後にお土産として『伊勢えびせんべい』(650円也)を買ったが、こちらは海老の香りがして美味しかった。
式年遷宮の時にまた行こうかなぁ。

2010. 2. 20



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