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そうだ、静岡へ行こう

去年の6月に診察の為に上京した際、お台場で製作途中のガンダムを見てきたが、生憎完成したものは見ることが出来なかった。
それを静岡へ移設して公開中だと聞き、ミーハーな僕は早速見に出かけた。

梅雨が明けてからは連日の猛暑続きで、少し動いただけで汗が噴出してくる。
会場はJR東静岡駅のすぐ近くにあり、ホームからでもガンダムが見える。
すぐそばを新幹線が通っているので、東京方面から来た場合は新幹線の中からでも見えるのではないだろうか。
駅の階段を下りるとすぐに会場入口が有り、警備員や誘導係の人が大勢いたが、その割にはお客さんが少なかった。
暑さのせいなのか、あるいは思った割には来る人が少ないのか、理由は何にせよ、この暑さの中、すいているというのはホント助かる。

会場(入場無料)に入ると、真っ先にガンダムへ向かい写真を撮る。
もちろん僕以外にも沢山の人が写真を撮っていた。
ガンダムが最初放送されたのが30年以上も前という事もあって、既に立派なおじさん(僕も含めてですが)が一生懸命写真を撮っている姿があちらこちらで見られた。
僕は正にガンダム世代なのではあるが、特にマニアでも無ければ思い入れも無いが、マジンガーZやゲッターロボ、更に古いところではマグマ大使やジャイアントロボなど、巨大なロボットには小さな頃から憧れがある。
だからこうして18mのガンダムがそびえ立っているのを見ると、空想の世界の物が現実となっている事に感動を覚える。
こうして実物大(実物があるわけでは無いが)のガンダムがビルをバックに立っていると妙にリアルである。
実際にこんなロボットが何体も戦っていたら大変な事だと思った。(イヤ、実際に戦っていたわけではないし・・・)
小学1年生くらいの男の子がお母さんに「ガンダムのどこがいいの」と聞いていたが、その男の子にとってガンダムはどんな風に見えるのだろう。
お母さんは「男のロマンなんだって」と答えていたが、分かる気がする。

お台場ガンダムに対し、この静岡ガンダムはビームサーベルを持っている。
この後もガンダムは全国行脚をするらしく、その度にアイテムが追加されると聞いた。(次にどこへ行くかは知りません)
毎時00分と30分にはちょっとしたショーがあり、首を左右に動かしたり、胸や足元からミストを出して観客を楽しませてくれる。
また、ガンダム・タッチ&ゴーというイベントもあり、10名づつぐらいで2分間、ガンダムの真下にまでいって触り放題というウレシイ企画もある。
もちろん僕も並んで触ってきた。
中身は鉄骨だと思うが、外身はFRP(強化プラスチック)で、まぁ、実際にこれで戦闘を行う訳ではないのだが、なんだか大きなガンプラ(ガンダムのプラモデル)みたいだと思った。
そう言えば、高校生の時にガンプラを作った記憶がある。
プラモデルには余り興味の無い僕だが、当時はやはりブームだったのだろう。
最近のプラモデルは、各パーツは既に着色されているらしいが、当時は自分で色を塗らなればならず、面倒なので色は塗らなかった様な気がする。(随分昔の事なので記憶が定かで無い)




ガンダムのオシリ




ガンダムのくるぶし

 

目を光らせ、首を動かし、ミストを出す

それにしても暑い。
広場で、しかもガンダムは18mもあるので当然のことながら屋根は無く、真夏の炎天下で焦げてしまいそうだ。
ガンダム・タッチ&ゴーでガンダムの下へ行った時に影があったくらいで、他には日陰が全然ない。
唯一、限定グッズを売っているオフィシャルショップの長蛇の列の為に、小中学校の運動会の時にPTA役員などが座る席にあるタイプのテントがいくつか並んでいるだけ。
そこでふと、ホビーミュージアムが有る事に気づいた。
今回の『模型の世界首都 静岡ホビーフェア』のメインはこのホビーミュージアムで、「模型の歴史を知る」という事がテーマ。
この建物の中なら多少は涼しいだろうと思い、入場券を購入して中に入った。
解説ボードによれば1958年に国産初のプラモデルが出来るまでは模型は木製で、森林の多かった静岡には木製模型メーカーがいくつも有ったそうだ。
今でも模型メーカーのタミヤがあったり、ガンプラで有名なバンダイの工場がある。
ふと思ったのは楽器メーカーのヤマハも静岡に本社が有るところから、やはり良質な木と関係が有ったのだろう。

展示されている模型は50年以上前の木製模型の時代の物から順に、その時代背景などと併せて解説されていて、とても興味深かった。
順々に見ていくと作った事のあるプラモデルがチラホラと展示されていて懐かしくなってくる。
前にも書いたが、僕は昔も今もプラモデルには興味が無かったのであまり作った記憶が無いにも関わらず、戦闘機に始まり、ギャオス、サンダーバード2号、ガンプラと僕が作った数少ないプモデルたちが展示されていて、そんなにメジャーな物だったとは当時は知らなかった。(これらに今回展示の無かったサンダーバード7号を入れると僕が人生で作ったプラモデルの全てになるはず)
涼みに入ったホビーミュージアムだったけれど、思いがけない懐かしいプラモデルの数々にガンダムよりも時間を掛けて見入っていた。





右端がギャオス



サンダーバード

帰りの東静岡駅で、観光案内板に"駿府城"の文字を発見。
静岡駅から近そうだし、静岡には当分の間来る予定もないので寄ってみる事にした。
駿府城はJR静岡駅から徒歩15分の所にある。
説明板には1585年に徳川家康により築城が始められ、家康が将軍を退いてから駿府城へ移り住んで、江戸と並ぶ政治の中心地として重要な役割を果たしていたと書かれていたが、あれ?、どうして生まれ故郷の岡崎(愛知県)に帰らなかったのだろう。
駿府では今川家の人質となっていたから良い思い出は無いと思うのだが、家康ともなるとそんな感傷的な事では動かないのかな。
現在の駿府城址には天守閣などの城は無く、広場になっていて、良い季節であればベンチに腰かけたり、子供たちが駆け回ったりしているのだろうが、こんな炎天下の中、ウロウロしているのは僕ぐらいなものだ。




駿府城址(巽櫓)





弥次喜多で有名な東海道中膝栗毛の作者 十返舎一九も静岡出身

今回の静岡の旅はガンダムを見るだけのつもりが、図らずも歴史を尋ねる旅となってしまたった。
静岡駅からさほど遠くない場所に登呂遺跡もあって、こちらにも行ければ上出来だったが、とてもそんな余力は残ってはいなかった。
登呂遺跡はまたの機会にする事として、今日のところは岐路についた。

2010. 8. 11



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