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あの世に持って行ける物

僕は普段、車の運転中やジムでのトレーニング中など、何かにつけiPodを聞いている。
聞いているのは音楽では無く、Podcast(ポッドキャスト)と言ういわゆるラジオみたいなヤツだ。
色々なPodcastがあって、ラジオで放送されたものの一部であったり、あるいはPodcast専用のものだったり、動画付でラジオと言うよりもテレビに近いものが有ったりと実に様々。
そんなPodcastの中の一つに『ラジオの街で逢いましょう』という番組があり、先日、実に深い話を聞いた。

「お金はあの世に持って行けない」と言う言葉を良く聞くが、「あの世に持って行ける物」が本当に自分の物なんだと言う。
お金やある意味肉体も借りた物であって、自分の物ではないからこの世に残して行かなくてはならない。
それでは「あの世に持って行ける物」って一体何だろう、本当に自分の物って何だろう。

例えば、Aさんが亡くなってから、心にぽっかり穴が開いてしまった。
Aさんが居た時はあんなに楽しかったのに、亡くなってしまってからとても寂しい。
この場合はAさんが楽しさを持って行ってしまったのだ。
僕はそんな風に解釈した。

しかし、持って行ける物は良いことだけでは無く、又あの世に限った事でもない。

いじめっ子のBさんが転校して、暗かった学校生活が楽しくなった。
それはBさんが暗い学校生活を持って行ったからだ。

人に対してどの様な事を与えてきたかによって持って行く物が違う。
『楽しさ』を与えていたAさんはそれを自分の物として『楽しさ』を持って行き、『暗い学校生活』を与えていたBさんは『暗い学校生活』を自分の物として持っていく。

人が死んだとき、或いはその場を去った時にその人の本当の価値が現れるのだろう。
僕が死ぬ時、或いはこの場を去る時には出来るだけ多くのHappyを持っていける様に、人に対して沢山のHappyを与えられたらと思う。


2010. 9. 6



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