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第9回ボクデミー賞 〜金賞発表〜

随分お待たせしました。
クズデミー賞の発表から1ヵ月も経ってしまい、スミマセン。
えっ、誰も待っていないだって!?
そんな悲しい事は言わないで下さい。

[ルール]
全ては僕の好みで選んでいます。
なので、話題作がキライとか、邦画好きといった偏見がタップリ含まれていますので、その辺はご容赦願います。
それにしても、ここ数年の邦画は駄作ばかりだなぁ・・・


★ボクデミー作品賞 金賞
『リトル・ランボーズ』


母親が恋人の所へ行ったリーは、寂しさや自分を認めてもらいたい気持ちから、ウィルは宗教上の理由により音楽やテレビは勿論の事、授業で見るビデオも禁止されていたが、偶然観た『ランボー』に衝撃を受けてから想像力が止まらくなり、2人は映画を作り始める。
映画を撮っている事でまわりからチヤホヤされて自分を見失い、リーと喧嘩別れしてしまうウィルだが、絶体絶命のピンチに見舞われた時、チヤホヤしていくれていた回りの人たちは逃げてしまい、唯一リーだけが助けにくる。
その時のリーのセリフがいいね、屈折した彼らしい。(何て言ったかは映画を見てください)
2人が可愛いと言うのもあるが、友情や家族の暖かさが心地良く、コミカルな所もあるので「泣いて笑ってハートフル」な作品です。
6月にDVDが発売されるそうなので、絶対に買います。
"21世紀の『スタンド・バイ・ミー』"とも呼ばれている様ですが、僕は『スタンド・バイ・ミー』を観たことが無いので、今度はそっちも見てみよう。


劇中に度々出てくるウィルの落書も見どころの一つ。
どれもが可愛くて、魅力的で、楽しくさせてくれます。

★ボクデミー作品賞 銀賞
<該当なし>
明確な審査基準があるワケでは無いけど、かと言って良かった映画を順番に並べて上から順位を付けているワケでも無い。
フィーリングで決めているんだけど、映画ってそんなモンじゃん。


★ボクデミー作品賞 銅賞
『マチェーテ』


去年観た映画の中で、いわゆるアクション映画に分類される作品はこの他に『エクスペンダブルズ』等があるが、『マチェーテ』が圧倒的に面白い。
元々はウソの予告編映画が話題となって作れた作品で、スティーブン・セガールが麻薬王といった悪役をしているのも珍しい。
マチェーテとは大きな鉈(なた)の事で、これで首を切ったりするのは少々残酷だが、それがこの映画の味になっている。
病院で敵に囲まれたマチェーテ(ダニー・トレホ)が敵の腹を切って腸を引きずり出し、それをロープの代わりにして『ダイハード』のブルース・ウィルス張りに窓から脱出するというのは、残酷さを通り越して馬鹿バカしくて面白い。
ところで、移民を追い出そうとする者との戦いの映画なのだが、実際にメキシコと国境を接する、とある州では移民を追い出す条例が可決されたそうだ。
また、映画の冒頭、麻薬王を捕まえに乗り込んだマチェーテは麻薬王と繋がっている上司の密告により妻子を殺され、自分自身も返り討ちに遭うが、実際のメキシコでも麻薬組織が大手を振っていて、取り締まる警察内部にもその勢力を伸ばしていて無法状態になっている。(現在、我社ではメキシコへの渡航は禁止になっています)
B級アクション映画にも関わらず案外マジな所もある。


★主演男優賞
ダニー・トレホ(『マチェーテ』)


前もって言っておきますが、僕は演技の事なんて分かりません。
要はインパクトです。
ならば、一番はダニー・トレホを置いて他にはいません。
決して男前では無いし、セリフもほとんどありませんが、存在感は圧倒的です。
B級のチャールズ・ブロンソンと言ったところだ。

ウィル・ポールター(『リトル・ランボーズ』)
左の少年がウィル・ポールター
ちなみに、右はウィル役のビル・ミルナー。
んー、ややこしい。
ワルガキという設定で、その通りに実に悪そうなガキで、「そう言えばあんな悪ガキがいたなぁ」と思わせる。
だけどそれは母親が彼氏の所へ行っていて傍に居ない寂しさから・・・という屈折した感じが実に良く出ていた。
彼は『ナルニア物語 アスラン王と魔法の島』にも出ているそうだが、『ナルニア〜』は好きじゃないので、僕は見ません、スミマセン。


★主演女優賞

仲里依紗(『時をかける少女』)


『時かけ』の里依紗 『ゼブラーマン』の里依紗
同一人物には見えません

去年はボクデミー賞のベストアイドル賞を受賞し、今回は主演女優賞。
さっきも書いた通り、演技の事は分からないが、役によって表情がすごく変わる、百面相の様な不思議な女優だ。
ゼブラクイーンから今回のあかりまで、振り幅が広い。
まぁ、ゼブラクイーンについては「やりすぎた」と本人が言っていたにしてもだ。


★助演男優賞
<該当なし>
んー、いないかなぁ。


★助演女優賞
満島ひかり(『愛のむきだし』)


全く知らなかった女優で、元々はFolder-5と言うアイドルグループのメンバーだったと言う事は後で知った事。
パンチラなんて可愛いもので、自慰行為とか際どい演技をこなしていてビックリした。
各方面でも好評な様で、中でもモントリオール・ファンタジア国際映画祭では2009年・2010年と2年続けて最優秀女優賞を受賞している。

安藤サクラ(『愛のむきだし』)

なんだかのっぺりした顔だなぁと思っていたら、父親は俳優の奥田瑛二、母親はエッセイストの安藤和津で、「あゝ、お母さんに似たのね」と思った。
ところで、『愛のむきだし』では本当にムカツク敵役で、本当に憎たらしい。
多分、素の安藤さくら(本名はひらがな)もきっと嫌なヤツに違いない・・・と思わせる程で、裏返して言えば、それだけ良い演技をしていた証明なのだ。

★特別賞
『時をかける少女』


大林版もそうだが、一貫して「時空を超えた愛」をテーマに悲恋物語という味付けで仕上げているので見ている人を切ない気持ちにさせる。
現代に戻ったあかりも、その母である和子も記憶を消されたはずなのに、欠けてしまった記憶に違和感を感じていて、「愛は永遠」という事が伝わってくる。
ちなみに、溝呂木涼太が作っていた映画、『光の惑星』も同じ、「時空を超えた愛」をテーマにしていて、こちらは希望の持てるエンディングになっている。(ハンゲームというサイトで無料配信されています)
この作品だけでも結構面白いが、『時をかける少女』は何度も映画化されていて、その内の大林版とアニメ版と併せた時に、人物の相関関係が面白い。
その辺の所は次回のワレカクにて報告したいと思います。
余談だが、原作者の筒井康隆はこの作品(原作)はあまり好きではなく、書くのが嫌だったそうだ。
実際のところ彼の作品はいつも変化球的で、社会を斜めから見たものが多いと思うのだが、この『時をかける少女』の様に、まっすぐに愛に向かって書き上げるというのは、彼にとってはとても気恥ずかしいものだったのかもしれない。

『SPECE BATTLE SHIP ヤマト』

人類は『ダメ面白い映画』と言う新しいジャンルを発明したのかもしれない。
物語としては全くダメで、主人公が木村拓哉が演じる古代進なのは分かるが、余りにも大活躍し過ぎて、「他の人達は何をやってるの?」って感じ。
全然、キャラクターが描かれていないから、全く感情移入ができない。
真田(柳葉敏郎)が古代に対し、「ずっと弟の様に思っていた」とアニメ版の有名なセリフを言うのだが、それまでの間、業務上の会話しかしていないのに、そんな事をいきなり言われても、「はぁ、そっすか」となってしまう。
僕はひょっとしたらこの映画は今後、ダメな映画の"物差し"に成るんじゃないかと思っている。
ダメ映画を見てしまった時、
「ヤマトよりはマシだったかな」とか、「ヤマトよりもダメだった」とかと言われるんじゃないかな。
そういった意味ではDVDでも見ておいた方が良い映画だと思う。

ところがである。
これはコメディ映画だと思えば結構楽しめるのだ。
一番笑えるところは、最後にガミラス軍が地球を破壊しようとする場面。
ヤマトはそれを防ぐ最後の攻撃の為に艦長代理の古代が全乗員退避を命ずるが、それを拒否して自分も残ろうとする森雪(黒木メイサ)とスッタモンしていて、その間、ガミラスは地球を攻撃するのを待っている。
ガミラスって良いヤツじゃん。
こんな大変な思いをしてガミラスと戦ってきたのに、古代進と森雪は、やる事はやっていて、ちゃんと子供まで作っている。
オイオイ、何やってんだよ〜。
これはもう、笑うしかないっしょ。

町山智浩(映画評論家)

「町山って、誰?」と言う人も居ると思いますが、TBSラジオの『キラキラ』という番組で毎週金曜日に、主にアメリカで話題になっている映画の解説をしていて、それが実に面白くて分かりやすい。
彼の解説の特徴はその映画に出てくる場所や人達の文化や歴史も一緒に解説するところにある。
例えば、『グラン・トリノ』でイーストウッドの隣人はモン族で、彼らはビルマから難民としてアメリカに渡って来た事を説明してくれて、映画に深みが出てくる。
先に書いた『マチェーテ』でのメキシコの話は、ほぼ町山氏の受け売りです。
でも、そういうのを知って観るのと、知らないで観るのとでは随分違うので、是非彼の解説を聞くことをオススメする。
ただ、残念なのが、『キラキラ』の中で解説する作品のほとんどが日本公開が未定ということ。
世界中で大ヒットしていても、日本では未定の物が沢山あるんだとか。
今の日本映画は女性が支えているので、女性受けしないものは公開されない傾向にあるんだと僕は思う。
日本の男たちよ、沢山映画を観ろ!


★パンチラ賞
『愛のむきだし』


パンチラを前面に出せば関心を惹けるんじゃないかと、そんな浅はかな考えだと思いきや、園子温監督が知り合った盗撮のプロ(って、そんな職業があるのかぁ?)が新興宗教に入った妹を脱退させた実話から作られたそうなので、パンチラは必然だったのだ。
ただ、僕にしてはそんな事はどうでも良く、チラリズムにこそ男のロマンがあるのだ。
園子温、あんたはエライ!


★残念賞
森雪のコスチューム(『SPECE BATTLE SHIP ヤマト』)

映画自体は鼻から期待はしていなかったけれど、唯一楽しみにしていたのが、森雪のコスチュームだ。
あの、ボディラインがくっきり出る制服を黒木メイサが着たらどれだけインパクトがあるか!、と思っていたら革ジャンに革パン(左)だなんて、どれだけの日本男子が失意のドン底に叩き込まれたことか。
僕らは中央の画像の様なものを妄想していたのにガッカリだよ。
ダイワウーマン(右)でのメイサはカッコ良かったから期待していたのになぁ。

2011年 3月26日


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