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絆 <きずな>

こんな時だからこそなのか、『絆(きずな)』という言葉をよく耳にします。
そう言えばダークダックスの歌にも『絆』という歌がありました。

僕は"絆"の意味を、人と人との深くて強いつながりの事だと思っていました。
ダークダックスの歌詞もそういったものです。
イメージとしてはこんな感じかな。


Yahooの辞書(大辞泉)でも
き‐ずな〔‐づな〕【×絆/×紲】
1 人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。
2 馬などの動物をつないでおく綱。

と出てきます。

でもね、

2はともかく、実は"絆"という言葉はそんなに簡単なものじゃなかったんです。

漢和辞典〔漢字源/学研〕によれば
1 馬の足にからめて縛るひも。また、人を束縛する義理・人情などのたとえ。
2 縛って自由に行動できなくする。

"絆"という漢字のつくり部分の"半"は撹拌(かくはん)の"半"で、ぐるぐる回すという意味。
つまり、"絆"は糸でグルグルに巻いて縛るという意味だったんです。

確かに、「離れがたい結びつき」というものは一見、ハートフルで愛に満ちている様に思えますが、それが返って鬱陶しくも感じる時が有ります。

思い起こせば僕にもそんな経験が有りました。

思春期になると親の束縛から逃れ、一人暮らしに憧れる様になります。
その為、例えば大学は地元では無く、自宅から通えない様な遠くの学校へ進学したり、或いは、家を飛び出してアパートを借りたりします。
そんな時のイメージはこんな感じです。


親は一所懸命に手を差し伸べているのに、それを拒否してしまう子供・・・。
でもね、それは今にして思えば、大人になる為の一種の通過儀礼なんだと思うんです。
親にとっても、子離れの時なのかもしれません。(独身の僕が言うのもなんですが・・・)

でもね、

だからと言って、親は手を差し伸べるのを止めてはいけないと思うんです。
親はずっと手を差し伸べ続けなくてはいけないと思うんです。
いつか、子供は親の愛情の深さや強さや大きさに気付く時が、きっと来ます。
こんな感じです。


"絆"って片思いに似ていますね。
相手はともかく、こちらが思っていないと繋がりません。
相手もこちらを思ってくれて、ようやく繋がる事が出来るんです。

人は半分ずつの思いを持ち寄って、ようやく1つになるんですね。


2011年 5月22日

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