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大須演芸場へ行く

通院のため上京した折には鈴本や末廣亭、浅草といった寄席に行くことがあるが、名古屋にも大須演芸場という中部地区では唯一の常設の寄席があるのに行った事がない。
地元だと「いつでも行ける」という安心感があるからという言い訳だけど、そうも言ってられなくなった。
実は1月31日で閉鎖する事になったのだ。
これまでも、幾度となく閉鎖の危機があり、その都度乗り越えてきたが今回は終に・・・。
と言う事で、休日だと混んでいると思ったので有給休暇を取って行ってきた。


大須演芸場


初めての大須演芸場は大須商店街から少し外れたところにあり、寂れた建物は「閉鎖もやむなし」と思わせる佇まいだ。
中に入ると開演40分前なのに既に後期高齢者の方々が沢山居て、ちょっとした養老ホームの様だ。
僕はこれまでの寄席経験で得た知識に基づき、舞台を斜めに見る席をキープした。(真正面の席だと前の人の頭で演者が見えないのだ)
1階席は153席で2階席もあり、そこそこの大きさがある。
ひょっとしたら、浅草の東洋館や池袋演芸場よりも大きいかもしれない。

開演15分前の11時45分から前座の快楽亭ブラックの弟子、前座の快楽亭ブラ雲から始まり、様々な演者が出た。
東京の寄席では経験の無い歌謡ショーがあったり、中でも一番印象に残ったのは、机を扇子みたい物でバンバン叩く講談の宝井駿之介。
息付く間もなく語りつづけられると、その語りにグイグイと引き込まれていってしまう。
そのグイグイと引き込んだ緊張感の頂点でオチが入るという、この緊張と緩和がタマラナイ。

入場料1500円という映画を見るよりも安く、そして長い時間楽しめる空間が無くなってしまうという事はとても残念だ。
今日は平日の昼間だと言うのに会場は立見客も出る程の賑わいで、いつもこうだったら閉鎖にはならなかったのに、地元人としては大いに反省すべきだ。
寄席が無くなると言う事は、その地の文化がひとつ無くなると言う事を実感した。

ところで、最初に1月31日で閉鎖と書いたが、実はその続きがある。
1月31日は金曜日、そして当然だが、2月1日は土曜日で、2日は日曜日。
だから何なのかと言いうと、役所が休みのため強制執行は2月3日の月曜日に行われるという事で、1日と2日も演芸場はやっているらしい。
その上、"興業"では無いのでタダとの事。
但し、タダと言っても無料ではなく、募金箱の様な物が置いてあって、そこに幾らかを入れるらしいのだが、演者のひとみちゃんが言っていた事なので、募金箱の話は本当なのかネタなのかは不明。
(1日と2日も演芸場がやっていると言う事は中日新聞にも載っていたのでホントです)





実は大須観音も行ったことが無かったりして・・・

2014. 1. 24

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