Back  Index / Next 


Road to Meister 〜Episode 1 : 奈良で下調べ〜
前回の『我かく語りき』で書いた様に、先月末で会社を辞めて(正式には来年1月末で退社)木工家具作家の道へ進むことにした。
とは言え、趣味で細々と作っている程度で、全く技術は持っていない。
世の中には素人でも玄人裸足の立派な作品を作る人は大勢いる事は知っているが、そこに含まれていない僕は基礎技術を習得する事から始めなければならない。
その方法は色々あるが、その中で最も手っ取り早いのは学校で習う方法だ。
呼び方は様々だが、いわゆる職業訓練校で木工家具製作について一から学ぶのだ。
木工家具製作を扱っている訓練校は全国各地にあり(我が愛知県は残念ながら今年から無くなった)、その中で僕が行こうと考えている訓練校は奈良県にある。
先日、見学会が開催されたのでそれに参加するのと併せて試験会場の確認や、合格した暁には奈良県へ引っ越す事になるので、アパート周辺の確認などをしてきた。

<1st Mission> アパートの周辺を確認せよ
まだ入校が決まった訳でもなく、ましてや入校願書も書いていないのに気の早い話だが、何度も奈良へ行くのも大変なのでこの機会に一緒に見てきた。
部屋の間取りはネットで確認する事はできるが、アパートの周辺がどうなっているかは行ってみなければ分からない。
家賃や学校へ通う為の交通の便などから候補となるアパートを10コ程絞っておき、それらの近所にはどんな店があるのか、病院はどうかなどをチェックしたかったのだ。
その結果、分かった事は

『奈良の道はメチャメチャ狭い』
という事。
僕は本籍が奈良県で、住んだことは無いがウチのお墓は奈良市内の東大寺や春日大社の近くにある。
お盆には墓参りに行くので道が狭いという事は知っていたが、それは奈良市内だけの事で、郊外へ行けばきっと広いだろうと思っていた。
ところがどっこい、市内と同じようにメチャメチャ狭いのだ。
(逆に名古屋はメチャメチャ広い)
僕が乗っている車(カングー)は車幅が1830mmもある為、「対向車とすれ違えるだろうか」なんて言うのは序の口で、「側溝にタイヤが落ちないだろうか」とか、もっと狭い場合には両側のドアが削れてしまう事を覚悟するの様なシチュエーションの連続で、遂には後方側面を縁石にぶつけてしまい、ボディが凹んでしまった。
教訓:道の広いアパートを借りるベシ

<2nd Mission> 入校選考会場を確認せよ
本来であれば入校選考会は訓練校で行われるのだが、現在は校舎の耐震補強工事中の為、奈良県浄化センターで行われる。
訓練校のホームページには駅から会場までの地図が掲載されているが、迷子になることが得意ワザの僕としては念の為、確認しておくべきと考えたのだ。
そして思った通り、近鉄橿原線の"ファミリー公園前"という漠然とした名前の駅の改札を出ると、早速、進むべき方向がわからない。
何故かと言えば、周りが公園なので道が無く、どっちに向かって歩いていけば良いか分からないのだ。
(そもそも、目の前に広がる公園の正式名称は"まほろば健康パーク"であり、"ファミリー公園"ではない事も一因)

それでも暫くウロウロして漸く、奈良県浄化センターの正門に着く事が出来た。
正門には「関係者以外立ち入り禁止」という文字が見当たらなかったので、敷地の中にも入っていく。
ここはどうやら下水処理などを行っている所だと思われ、歩道には奈良県内各地のマンホールのフタが埋め込まれていて、一つひとつ見ていくのも楽しい。


選考会が行われる建物を確認して、本ミッションは終了。
教訓:事前確認は重要と心得るベシ

<3rd Mission> 見学会で情報収集せよ
訓練校で行われる見学会は5回開催され、今回は2回目。
僕が見学会の集合場所になっている訓練校内の体育館で受付をした時には既に10数人の人がいた。
受付では名前の他に希望科と出身地を記入するのだが、その殆どが家具工芸家を希望していた。
また奈良県外(大阪府)から来ている人も一人いた。

始めに訓練校と応募要領についての概略説明が行われ、続いて希望科毎に分かれて見学を行う。
今回の見学会には最終的に20人程の人が来ていたが、そのうち14人が家具工芸家を希望しており、定年退職をしたオジサンから女子高生まで幅広い人が希望していた(女子高生を含めて女性は5人いた)。
説明ではまず3つの事について話しがあった
 ・木の粉が舞うので鼻や喉が弱い人はつらい
 ・刃物を使うので危険
 ・作業場は夏は40℃を越え、冬は0℃以下になる事もある

まずは1年をかけてどの様な授業(学科と実技)が行われるかの説明があり、続いて現在の訓練生たちの作品を見せてもらった。
これらは"売る為の物"で、1月に行われる専門校展で販売されるとの事。
まだ塗装もされておらず、製作の途中の様だが、しっかりとした作品で、1年でこんなにも立派な作品わ作る技術の習得が出来るのかと思うとワクワクする一方、定員20名の家具工芸家訓練生募集に対し、今回の見学会だけで14人も参加している事を考えると、かなり競争率が高い事が予想され、ハラハラドキドキでもある。
教訓:万全の態勢で選考会に臨むべく周到な準備をするベシ


2014.12.11

 Back  Index / Next